そのアメリカ製のボールペン、もう何度芯を取り替えたことだろう。一般的に、ボールペンは使い捨て、モシクは使い切らずに無くす。モノを大切に使うという事は、モノに息吹を入れ風格を与える。やはり20年越えだっ!不思議な事であるが、骨董・アンティークとはそういう事。しかし、20年越えとなるとそれ相応の造りでないと持たない。基が素晴らしいという条件から始まるなっ!そして、長年の使用で所有者の魂が分けられ風格となる。これは、様々な条件の永年の継続が産み出す使用遺産とも言える。もっと「使用遺産」を増やしてゆこう。
以前も書いたが、50年モノの銀のボールペンを持っている。祖父が戦前に船で渡って買ったモノで、親父が受け継ぎ35年前にオイラが受け継いだ。幾度も修理・調整を重ね今も普段使いをしている。凄いのはメーカーが芯を今でも保証している事。驚いたのは、昨夜に対談した時計商、そのシェーファーのボールペンの金無垢を普段使いしていた。オイラのは、銀無垢。欲しくなりました。価値有る品物を持っているのではなく、長年の使用で価値を付けたんです。そして、修理後のROLEX。ピカピカに仕上がっているが25年の風格を付けて帰って来た。