「家風」なんて言いますねっ！その一族の風味です。一族というのが味噌で、核家族は所詮二つ割りですが、三世代以上の家庭では、いわゆる一族。当然代々受け継ぐ気風が存在し、血族プラス世代の教えが有る為、「ふさわしい」が植えられ根付く。しかも、結婚に因り新たなる血や考え等も含まれるので、その時代に応じた「ふさわしさ」に変化していく。見事なる血族の循環が成り立っています。反面、核家族での「ふさわしさ」はその一代限りですなっ！ふさわしさを築づくのに20年として、生涯では身に付いたとしても残りの30年位でしょう。
「見掛けによらない」が、「趣き」をかもしだし、暫くすると「ふさわしい」に移る。こじつけた理論ですが現実に味わうと、そう言い切れる。マァ、その奏者達はやはり30年を越えたキャリアが有るンですが、過程で様々な紆余曲折も有り、音楽以外の色々も経験・学習して取り込み、整理して今の演奏スタイルに成ったと思う。だからこそ、単に巧みなだけで無く空気感・雰囲気・聴衆を引き込む術・いわゆるノリ、そして「ふさわしさ」が表れている。年季とは、よく言ったモンで重ね重ね痛感しました。「ふさわしさ」は、家脈にも表れる。