長谷川よしきのブログ

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議会制民主主義が危ない!

2009年03月26日 | 国際・政治

兵庫県三田市の3月定例議会最終日(2009年3月26日)に、「議長不信任」の動議が出されました。

議長に提出された「三田議会議場に国旗」を掲揚する請願が提出されましたが、議長は「議会運営委員会」に付託しました。議会運営委員会では、直ぐに賛否をとるのではなく、十分に時間を掛けて審議することを求める「継続審査」となりました。

この議会運営委員会の結果内容を本会議に報告され、「継続審査することに」ついての採決の結果、「賛否同数」となりました。もともと議長から議会運営委員会へ付託したわけですから、議会運営委員会の結果を尊重することが求められています。ところが議長は「継続」と判断すべきところを「継続しない」と宣言しました。

これによって、議会運営委員会の議決が無視されたとして、議会運営委員会の正・副委員長(正:公明党、副:民主党)が「抗議の意思表示」として、その職を辞することを表明し、議長に辞表を提出、受理されました。

断続的に議会運営委員会が開かれ新たに正・副委員長(正:自民党会派の創世会、副:日本共産党)を選出し、本会議が再開された。

ここで、議長は国旗掲揚を求める請願の採択を宣言した時、「動議」が出されました。

動議の内容は、議会運営委員会の結論を否定し議会を混乱させたことは「議長の不信任」に値するというもので、無会派が出しました。この「動議」には共産党2名、民主党1名の賛同となり、動議が審議・採決されることになりました。

この「不信任決議」動議は10対11で否決され、続いて請願の採決が行われましたが、この採決に抗議して、11名の議員は退席しました。(内訳:民主党3名、日本共産党3名、公明党2名、盟友会2名、無会派1名)・・・・・本会議で採決は審議不十分な中での議長の不当な判断に抗議するとして、また、大会派の思いのままに議会を運営し、議会民主主義を破壊しかねない流れに抗議!

今回の三田市議会での出来事は、「国旗を議場に掲揚」することそのものが、問われたのではなく、議題を民主的に討議し、決めていくこという議会のルールを破ることを許さない(議会制民主主義を守る)戦いでした。

同時に、若手新人議員を中心に、「議会を改革していこう!」と取り組まれているさなか、「議会制民主主義」という、最も大切にしなければならないことが、「改革」を訴えている議員自信が民主主義を否定することに手を貸したことは、大きな瑕疵でもあります。

主義主張が違う会派が、今回「議会制民主主義を守ろう!」と最も大切な点で一致して行動できたことは、三田の市議会で大きな教訓となりました。

「意見・主張が違うからこそ、十分に時間を掛け、審議することが大切であること」を理解しないで、ごり押しがなされたことは、三田市議会の後進性を表してもいます。

本当の「議会改革」とは、「議会制民主主義」を徹底することだと考えますが、いかがでしょうか