常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

初市

2022年01月10日 | 日記
久しぶりの晴れ。朝の気温は-3.4℃と冷え込んだ。昨日の溶けかかったザクザクの雪道は固く凍結した。瀧山の山頂に朝日が出て、眩しいような日光を浴びた。晩酌を止めてから1週間が経つ。朝散歩も始めて、生活にメリハリが出てきた。朝は寒いし、凍結した道は危険だから散歩は止そうという、マイナス思考がなくなり、凍った道を歩くことで注意力が増えてきた。体内時計がリセットされたのか、朝の目覚めも定時になってきた。便通も朝の決った時間に気持ちよく終えることができる。何もかもがいいことづくめだ。

1月の10日は、山形市の十日町で立つ市の初めで初市である。手元に大きめの写真集がある。国書刊行会『ふるさと思い出写真集山形』で、モノクロ写真で古い街並みや行事が掲載されている。初市と題してページをまたぐ大きな写真がある。大粒の雪のなかで、市にならぶ釜の蓋を手に取る婦人の姿が写っている。杵や梯子、鍋の蓋などが露店に無造作に並べられ、買う人が列をなしている。初飴が縁起物で、初市で買った飴を知人に配る風習があった。この飴を舐めると風を引かないというのが売りである。スマホの待ち受けに、初市と大書されて、会場は文翔館、10時30分~4時とある。出店24、出品は初あめ、ダンゴ木、野菜、木工品、打刃物等とある。コロナの感染拡大で、市の規模も旧県庁という小規模なものになったらしい。初市も足を運ばなくなってから随分と長い年が過ぎた。

もうひとつ晩酌を止めた効がある。最近衰えを感じた視力が戻ったらしく、読書の喜びが復活した。この正月取り出したのは、松本哉『永井荷風の東京空間』。面白さに引き込まれてつい夜更かしとなってしまう。戦時中の健康法を喧伝する病院長を茶化してこんな日記を書いている。
「病院長なりと称する人、元日より三日の間房州館山に赴き心身鍛錬のため未明に海水を浴び禊をなしたりと声高に語るを聞く。語調ははなはだ高慢なり。寒中の水泳もし精神修養に効果ありとせば、夏日暖炉に対して熱湯を飲むもまた然るべし。」
この本を読みながら期待したのは、kさんがこれから進める浅草探訪ブログが、この本の記事と重なって、令和の時代の荷風の俤はどうなっているかに触れられることである。

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2 コメント

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Unknown (クリン)
2022-01-10 14:13:48
あわわ🐻⚡これはまさに・・がんばらなければいけないアレではありませんか!(で、でも、kさんって書いてあるからクリンのことじゃないですね🍀🍀✨✨クリンはcleanですから✨✨✨←決してアライグマとは結び付けないでくださいね⚠クリンにんげんなんです🌸
永井荷風については「浅草編」で出すのが当然かなと思いますが、「向島編」でふれようかと・・なやんでいます🌀(うちのチットは永井荷風好きで作品はほぼ全部読んでいるのですが、好きだからゆえになかなかふれられないみたいで・・むずかしいですね・・でもなんとかせねば💦)
永井荷風って、荷風研究本もまたかなりおもしろいときいています💡
お目が良くなってよかったですね⤴✨✨
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Unknown (miki701_1941)
2022-01-10 15:10:02
ありがとうございます!楽しみをしてます、kさん元へクリンさん!
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