常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

癒しの言葉

2023年04月25日 | 日記
清々しい朝の光に、美しいリラの花。とある本のなかに、こんな言葉を見つけた。「老齢は山登りに似ている。登れば登るほど息切れするが、視野はますます広がる。」(イングマール・ベルイマン)言いえて妙だ。失われて行く体力を補って余りある、広い視野。若い日にには見えなかった、自然の美しさが、老いたるものも目に深く入り込んで来る。

だんだんと体力を失ってきた妻の喜びは、春の味覚を得て、近隣の人へのわずかなお裾分け。「幸福は分かちあうことでふくらんいく」(ラシーヌ)武者小路実篤にこんな詩がある。

生きよ、生きよ、何処までも生きよ。
死んでも生きよ。
永遠から永遠に向かって輝いてゐる一道の光の内に生きよ。
生命の流れのなかに生きぬけ
それを命じているのだ。

朝日のなかを歩きながら、こんな詩の言葉が静かに心を満たしていく。今朝も、十分な睡眠のおかげで、元気が増していく。
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