常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

晩秋

2017年10月31日 | 日記


雨があがって冷たい風が吹き抜けるが、日がさせば秋のなかに戻ったような気がする。空気が洗われて、見渡す景色が気持ちよい。妻の友人が夫を亡くした。慰めの言葉に、女性の強さを述べた。妻を亡くした夫は、気弱になって自らの命数を縮めてしまう。比較すれば、一人暮らしになった女性は強いと。菊枕というのがあるらしい。羽毛布団のなかでも肌寒い秋の夜、晩秋のなかで咲く菊の花びらを詰めた菊枕をして、ありし日の故人の夢を結ぶ。古人はこんな風流な方法で、過ごし難い夜をしのいだ。

くちびるを出て朝寒のこゑとなる 能村登四郎

明日から11月。瀧山に雪が見え、今年2度目のエコーライン閉鎖。冬が駆け足でやってくる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする