昨日の夕方、山形市の東の空にみごとな虹が立った。虹は夕立が止む頃に現れることが多いが、見逃すことも多く感動的な虹に会うには様々な条件が揃わなければならない。それ故に美しい虹を見ることは年に数回といったところだ。俗に朝虹が立てば雨、夕虹が立てば晴れと言われるが、この後もぐづついた雨模様は終わりそうにない。
虹透きて見ゆわが生の涯までも 野見山朱鳥
中学生の頃見た虹は、石狩川を越えて初恋の友の住む町へと伸びていた。虹の架け橋というものを現実のことに思える、幼い日のあまりにあえかな懐かしい思い出である。いま、日が沈むと消え去っていく虹であるが、幼い日の記憶を呼び戻してくれる貴重なものだ。
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