山暮らしあれこれ

田舎にUターンして感じたことなど

地鎮祭用しめ縄

2013-11-17 | 道具
いとこに地鎮祭用のしめ縄をつくる人がいないか聞かれた。
今どき、そういったものをつくれる人が少ないようだ。

通常の縄づくりとは逆ねじり(左縄)であり、
さらに等間隔にワラの垂(たれ)も必要な職人技が求められる。

母に聞いたら、近所の大工さんならつくれるだろうということだった。
神社のお世話もしておられ、つくったこともあるようだ。

さっそく、田んぼが終わったらつくってもらうようお願いしてみた。
ところが、自分でなくても他にいるだろうと遠慮された。

それがなかなかいないので…ということで了解いただいた。
ところが、その後、米の収穫作業で右手を痛められたらしい。

これではつくれないとわざわざお断りに来られたが、
良くなってからでいいからと納期を1か月延ばしてお願いした。

こちらも気をつかって、手の負担にならないよう、
いつも刈っておられる道路の草刈りを手伝ってあげた。

それが心を動かしたかどうかは知らないが、
その後すぐに、つくって持って来ていただいた。



そのときの表情はとても明るかった。
人に頼まれて、納品できた時の満足感であろう。

ものづくりってホントいいもんだなと感じた。
しめ縄に限らず、昔からの伝統技術を伝承していけたらいい。