山暮らしあれこれ

田舎にUターンして感じたことなど

てがわり

2013-11-09 | 風習
米づくりも機械化される前は、ほとんどが人力であった。
各家が単独で行うには時間がかかる作業は、お互いに手伝った。

それをこちらの方では「てがわり」と言った。
手伝いに来てもらったら、その先へお返しに手伝いに行く。

まやごえ運び、田植え、稲刈りがそうだった。
「まやごえ」とは、牛の糞尿を藁(わら)にしみ込ませた肥料である。

田んぼまでの道にこぼれて落ちたのが臭ったのを覚えている。
昔の写真に田植えのてがわり風景があった。



日付けをみると1977年(昭和52年)5月であった。
一日だけでなく、何日も続くので重労働である。

これでは歳をとってから腰が曲がるのもわかるような気がする。