山暮らしあれこれ

田舎にUターンして感じたことなど

「たんや」の廃止

2020-03-10 | 風習

葬儀の後に「たんや」というのがある。

これは出雲弁で「初七日の前夜」のことである。

近所の人が葬家に弔問にいく風習である。

最近も葬儀があり、同じように行われた。

その後の常会で、それを廃止しようとの意見が出た。

最近は、初七日も葬儀の後に執り行われている。

だから、近所との付き合いで行うことになる。

以前から止めたらいいと思っていた人は多かった。

でも「今までもらっているから・・・」と実現しなかった。

世代も変わってきたので、今回は意外にすんなり決まった。

他の地区では早くから廃止しているところもあった。

こういう風習は世代が変わらないとなかなか難しい。

 

 

 


煙のある風景が消えた

2020-01-05 | 風習

田舎の夕方は、屋根から煙が出て風情があった。

台所や風呂で薪を焚くからだ。

さすがに台所のかまどはなくなったが、

風呂を蒔きで沸かすところは残っていた。

90歳の一人暮らしのおばあさんがそうだった。

しかし、最近煙が見えなくなった。

何やら工事が始まったようである。

聞いてみると、エコキュートにする工事だった。

風呂釜が壊れ、修理もできなくなったからである。

高齢であり、ずいぶん楽になってよかったと思う。

しかし、ご本人は修理して使いたかったようである。

やはり昔ながらの風呂釜が良いようである。

それにエコキュートの使い方が難しいようである。

でも遠くに住む息子さんは安心されていると思う。

夕方の煙が立ち上る風景が見られなくなったのは残念である。

 

 


わが地区でも家族葬

2017-11-27 | 風習
自治会長から訃報の連絡が入った。
自治会で葬儀の段取りを行う必要がある。

ところが、家族葬で行うので、
自治会の手伝いは一切不要とのことである。

故人は施設に入っておられた関係でお付き合いもなく、
遺族の方も気を遣われたようである。

家族だけで静かに見送りたい気持ちも理解できる。
でも田舎ではなかなか勇気がいることである。

最近は全国的に家族葬が増えてきており、
田舎でも受け入れやすくなってきてはいる。

田舎で家族葬を行う場合、その時になってもめないよう
事前に自治会のみなさんに伝えておくのがよいだろう。

そんなに世間体が大事?

2016-09-16 | 風習
母はとにかく世間体を気にする。
なんでもみんなと同じでないといけない。

例えば葬儀についても
みんなと同じようにしてもらいたいようだ。

以前、親戚の葬儀に行き相当疲れたことがあった。
葬儀も最近は家族葬とか直葬とかも増えつつある。

「死んでまでみなさんに迷惑をかけたいのか」
と聞くと、「そりゃーかけたくない」と答える。

死んだら意識はないからわからないことも理解できる。
だったら死んでまで世間体を気にする必要はないと思わないか?

世間と違うことをすることによって、
家柄が非難されることを心配してのことだろうか。

認知症も進んできているので、
まともに話をしようとしても聞く耳を持たない。

本人の希望があるようであれば、
「はいはい、わかりました」と答えるだけにしよう。

もっと広い世間を知ってほしいところだけど、
この歳になって今さら…という感じであり残念である。

近所のおばさんは新しいことにも関心があるので、
その人を通じて言ってもらえば効果があるかもしれない。

年賀状止めることに

2014-11-08 | 風習
年賀はがきが発売される時期となり
月日の経つのが早いと感じる今日この頃である。

わが家の年賀状は毎年近況報告と漫画を描いていた。
この時期になるとどんな内容にしようかとあれこれ考え始める。

そんな中喪中はがきも届きだしたが、
それ以外に新年の挨拶を失礼する旨のはがきも届いた。

高齢になり体力的な理由からである。
私も以前ブログにも書いたが来年から失礼しようと思う。

今の年賀状スタイルも30年になった。
Uターンして山暮らしも5年目になり特に生活の変化もない。

これからはシンプルな生活スタイルにしたいと決めた。
そういうことで年賀状も止めようかと考えたのである。

先日年賀状の購入を頼まれた郵便屋さんにも
年賀状は止めることにした旨お伝えした。

私も年賀状をいただいているみなさんに
その旨お知らせしなくてはいけない。