山暮らしあれこれ

田舎にUターンして感じたことなど

思わぬ心づかい

2013-11-07 | 日記
地区内の一人暮らしの方から電話があった。
「えまんご、こらんね」(今頃、来ないね)と。

月2回、地区の新聞をつくって配っているが、
先月の下旬はネタもなく配らなかったからであろう。

渡したいものがあるから便があったら寄ってほしいとのこと。
さっそく翌日、出かけたついでにおじゃました。

すると、「ふとなぎしかないが、食べてごしだわ」と
新米を分けていただいた。

「ふとなぎ」? 初めて聞いた出雲弁である。
意味としては、「少しだけど」ということだろうが。

田んぼは人に頼んでつくっておられる。
そんなにたくさんあるわけではないのにありがたい。

こちらから何かあげて、そのつけぞめならわかるが、
そうでもないのに…それを聞いた母も「どげしたことか」と驚いていた。

地区のお世話をしている中で、こうした心づかいをしていただくと、
いい感じで受け入れられているのかなとうれしくなった。

ちなみに、「ふとなぎ」とは、「一握り」のことで、
稲を手で計る単位のことであった。

「ふたなぎ」(二た握り)が一把(わ)だったと、
経験のある母が教えてくれた。