山暮らしあれこれ

田舎にUターンして感じたことなど

母なりに気づかう

2017-04-06 | 介護
母が入所しているグループホームには
一週間に一回程度のペースで行っている。

母の友だちが部屋へ案内してくださり、
「彼氏が来られたよ!」と母に伝えられた。

こんなちゃめっけがるとは思わなかった。
わたしにも親しみを感じていただいたようだ。

母より4つ下のようである。
よく部屋に遊びに来られるようだ。

その人が母に電話持っているかと聞かれた。
もちろん「ないよ」と答えている。

母に事情を聞くと、家に電話したいようである。
施設の職員に頼んでもかけさせてもらえないようだ。

わたしや姉がよく訪ねてくるので、
家族に電話したくなるようである。

母もそれを知ってか、わたしに
「もう帰っていいよ」と気づかっている。

その人に「一緒に部屋で話しましょう」
と誘ってみたけど、遠慮された。

もう少し慣れたら大丈夫かな・・・。

施設の母その後

2017-03-16 | 介護
母が入所している施設から電話が入った。
何かあったのかとドキッとする。

ひざ痛の薬がなくなったととの連絡であった。
さっそく整形外科へ連れて行った。

先生から「どうですか?」と聞かれ、
「なんともないですよ」と答えている。

オイ、オイ・・
痛いから湿布薬がほしいと言ってたじゃないか。

どうも先生の前では悪いと言えない。
骨密度は3か月前に比べ横ばいのようである。

両ひざに注射を打ってもらい、
3か月分の薬をもらっって帰った。

帰りに何かお菓子でも買おうかと聞くと、
施設にお金がかかっているからいいと言う。

遠慮しているようである。
コンビニでお菓子を少し買って持たせた。

施設に帰ると所長さんに、
「お帰りなさい」と温かく迎えられた。

施設に入って5か月になるが、
施設の生活にもすっかり慣れたようだ。

本心はまだ家に帰りたいと思うが…
きっとあきらめたのであろう。

一人暮らしの不安

2016-12-07 | 介護
わたしたちの地区には、
一人暮らしの世帯が16世帯中9世帯ある。

割合にして56%と多い。
うち6世帯は80歳以上である。

その6世帯のうち5世帯は女性であり、
みな自活しておられるからすごい。

ある人は近所に家がないのでとても不安らしい。
何かあったとき助けを求めることができない。

嫁に来て何十年も住んでいてもそうである。
わたしの家族なんか一人では住めないと言っている。

家の周りや道路の草刈りもあるのでなおさらである。
どこか小さなアパートに住んでもいいが先立つものがない。

また米寿を迎えた人は腰痛で苦しんでおられる。
骨粗しょう症で畑仕事なんか止めなさいと言われている。

でもじっとしておられない性分であり今日も畑におられる。
どうもイイノシシが倒した柵を直ておられるようだ。

車を止めて母が施設に入ったことを伝えた。
自分もいつお世話になるか分からんと言っておられた。

身体が不自由になってくると将来が不安なようである。
わたしたちも将来のことを考えておく必要がある。

わたしたちは子どもたちには迷惑をかけたくない。
生活が難しくなったらさっさと施設に入るつもりでいる。

グループホーム入所

2016-11-20 | 介護
母がグループホームに入所した。
本人が納得して入所したわけではない。

説得を試みても難しい状況の中、
施設から入所可能の連絡が入った。

このチャンスを逃すと、つぎいつ空くかわからない。
そこで、即答でお願いすることにした。

具体的な入所日は4日前に決まった。
本人には当日まで伝えなかった。

当日はデイサービスの予定の日だったので、
今日は送って行くということで車に乗せた。

そのままグループホームへ行った。
嫌がる母を所長さんがうまく誘導してくださった。

入居後もスタッフの方が良くしてくださるので、
入居当日以外は帰りたいとは言っていないようである。

10日経ってから母に会いに行ったが、
友だちもできて居心地もよさそうである。

本心は帰りたいという気持ちであるが、
家にいてもつまらないので仕方ないかって感じである。

施設の担当者の話では、入所以来、
それほどの混乱や強い帰宅願望もないとのこと。

また、笑顔も多くみられ早い時期から施設の生活に馴染んで、
他の利用者の方々にも気くばりし優しく声をかけているとのこと。

さらに食事の後片付けや洗濯物たたみなども
積極的にお手伝いしているようでホッとしている。

施設に入れる際はかわいそうな気持ちであったが、
いつかこれで良かったと思ってくれればと祈っている。

ケアマネージャーの一言

2016-10-29 | 介護
母は家にいるとき、よくひとり言で
「つまらん(面白くない)」と言う。

家の中での楽しみがないからである。
テレビも集中して見ずチャンネルを頻繁に変える。

そのうち変なところを押してテレビが映らなくなる。
今から何か趣味でもという気はさらさらない。

「邪魔ならどこへでも入れてくれ」とも言い出す。
家族はそんな言葉を聞きたくない。

だんだん険悪なムードになっていく。
このままではお互いに良いことはない。

ガスの消し忘れや水道の蛇口の閉め忘れもある。
だから一人では留守番はできない状態にもなった。

そこで母にグループホームに入ってみないかと勧める。
その方が本人にとっても幸せであると思ったからである。

しかし、「おらに死ねと言うことか」、
「なんでそんなところに入らなくていけないのか」と言う。

「邪魔ならどこへでも入れてくれ」は本心ではなかったようで、
「そんなところへは絶対入らん」と頑なな態度を示す。

わたしたち夫婦は子どもに迷惑かけるようになったら、
さっさとグループホームなどに入るつもりである。

しかし母の世代は自宅で面倒を見て欲しいようである。
施設に入ったら世間から何と言われるか気にしている。

このままでは本人を説得するのは難しい。
そこでケアマネージャーに相談してみることにした。

デイサービスでの母の様子をよく知っておられ、
確信をもって次のように言われた。

「お母さんは入ったら絶対大丈夫です」と。
そこでお勧めのグループホームを見学した。

とても感じの良い施設なので入るならそこに決めた。
所長さんは父がデイサービスでお世話になった人だった。

後日、父がお世話になったということで母を挨拶に連れて行った。
そしてそのとき母に内緒で申込書を提出しておいた。

そのときは空きがなく順番待ちであったが、
順番が来るまでに母の気持ちが変わることを祈った。