ピアノの先生の生活

ピアノ講師、ブライダル奏者としての日常と
その都度のはまりものへの情熱を綴るくだらな雑記

taste

2017-02-11 00:29:34 | 日常
家の方はいわゆる「地域猫」が数多く生息する。
それらは縄張りを持っていて、そこで代々似た猫が生まれ変わって存在しているのだ。
我が家の隣の都営住宅にはブチの「猫婦人」と呼んでいる猫がいるし、
公園にいる猫は餌を豊富にもらっているからやたらに太くて優雅だったり。
そして駅に向かう商店街のはじっこには黒猫がいるのだ。
それはそいつに横切られると「黒猫に横切られると悪いことがある」という迷信を思い出し、
大抵出かける時なんかだから出足をくじかれた気になってしまうのだ。
しかしあまりにも遭遇回数が多いので、もう迷信は迷信と割り切れるようになったのは幸い。

で、今日の帰り道。
久しぶりに出会った黒猫はやたらデブだった。
太っている上になんだか偉そう。今までの素早く軽やかに駆け抜けていった黒猫とはかなり印象が違う。
「うーむ…」と思って見ていたら、向こうから自転車でやってきた主婦二人組の一人がやたら甘い声で
「あーら、可愛い猫ちゃん!」と言ったのだ。
ビックリした。
なんでだ?ちっとも可愛くないんだぞ。
百歩譲って「猫なら何でも可愛い」というならまあアリかもしれないが、わざわざ声に出す必要はないと思うのだ。
「猫を可愛いと思う私、優しい~」という自画自賛的な表現なのかと裏読みまでしてしまう。
母に言ったら「あなたが意地悪だからそんなことを思うのだ」と怒られたが、
私の審美眼やら感性を覆させられているようで、なんだか気持ちが悪いのだ。
まあ軽い気持ちで言っただけなのかも知れないが、まずこの人とは仲良くなれないと思う。
もちろんあちらもそう思うであろうがな。