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まゆ子「……異常気象なんじゃないの? 太陽が増えてるとか」
ニア  「その発想が異常だと思うよ」

地震で感じたことその後

2011-03-13 19:00:40 | 時事ネタ
今日一日家で過ごしていて感じたこと。

地震は本当に大変な事になっているね。
俺も微力ながら出来ることを思い
「ヤシマ作戦」に参加して「募金」もしてみた。
まぁ正直これぐらいしか出来る事が思いつかないわけだが…。

ただね、今日ネットやらテレビやらを観ていて、正直な気持ち、段々と息苦しくなってきた。

ネットでの「ヤシマ作戦」がその最たる例かもしれないけど、
「みんなで出来ること実践しよう」っていう美名の元に、逆に参加しない人を糾弾するような空気が出来つつあるような。

募金関係でもちょっとしんどい空気があるような気もする。

例えば井上雄彦がtwitter上に応援イラストを描いていたわけだが、その時点では「さすが漫画家」といった賛辞が多かった。
ところが、そのイラストをポストカードにして売り、その収益を寄付すると宣言すると
今度は一転して、「そんなまどろっこしい事するな。稼いでいるんだから印税をそのまま寄付しろ」と
バッシング混じりの意見も出てきた。どうやら同じく漫画家の赤松健がそうしているからっていうのが理由らしい。

これって乱暴に要約すると
「みんななけなしの懐を痛めて寄付をしているって言うのに、井上雄彦は自分の財布から一銭も出していない」
「あまつさえ売名行為によって事実上『得』をしているじゃないか」って事だろ…。

この「痛みを伴わないチャリティはズルイ」「得するチャリティは許せない」って空気。正直しんどい。

他にも日清食品の「カップヌードルを被災地に供出」ってニュースに対して、
「他の食品会社も横に習うべきだ」っていう、右へ倣えの空気。これもしんどい…。

さらには今日、遊びに出掛けた人のネット書き込みや、エンタメ情報的なリリースをした企業に対して、
「こんな時期に不謹慎ではないか」っていう空気。しんどい…。

俺は「やりたい人が、出来ることを、出来る範囲でやる」のがチャリティの正しいありようだと思う。
「みんな参加しなくてはいけない」「みんな我慢しなくてはいけない」「みんな悲しまなくてはいけない」
こういうのはチャリティとしては間違っていると思う。

オールジャパン体制でこの災害復興を応援するのは、素晴らしい事だし、泣けてくる。俺も出来る範囲で参加する。
でも、戦前チックな「お国のために」「この国難に協力しないのは非国民」的な空気には賛同しかねる。

こんな時でも、それが可能な人は、笑ったって楽しんだって良いはずだ。それと復興応援は両立する。

地上波テレビをずっと観ていると、凄い鬱々としてくる。
震災関連で埋め尽くされているtwitterのTLも、それが善意であると理解しつつも、ずっと見ているとやっぱり疲れる
一旦そういう情報をシャットアウトして、震災から自分を隔離する時間もまた必要な気がするわ。

俺は今日、たまたまCSでやっていた漫才番組と、趣味であるアイドリング!!!オンデマ放送を観たら、気持ちが救われたぞ。

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2 コメント

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過度の同調性の強要 (あかお)
2011-03-13 21:59:04
「60Hz管内でヤシマ作戦は無意味。単なる精神論」と言えば非難され,「気持ちが重要なんだ!」と言われる息苦しさ。

「被災者を思う気持ち」をどういう形で発現するのかを強要される憶えはない。

過度に同調性が強い国では,どんなネット・ツールも結局は同調性をさらに強めて,異端者を排除する,ねたみ/そねみが渦巻く残念な情報空間になるのだった。
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Unknown (NieA)
2011-03-14 08:57:32
たしかに同調性の強要ですね。
強要している人は、自分は正しいことをしていると
目をキラキラさせているから、余計難しいです。

今回の空気がさらに濃縮された状態。
周りが「気持ちが重要なんだ!」と合理性を失っていった結果が、
太平洋戦争の末期だったのかなぁと、
ついスケールの大きなことを考えてしまいます。
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