あんだーせぶん

まゆ子「……異常気象なんじゃないの? 太陽が増えてるとか」
ニア  「その発想が異常だと思うよ」

アイドル=プロレス

2010-09-21 23:42:49 | アイドル
昔から言われていることだが、アイドル(グループ)とプロレスって、楽しみ方の構造がすごく良く似ている。
アイドルグループ≒プロレス団体と考えればもうまったく同じ。

アイドル談議における、「一番可愛いのは?」とか「一番歌が上手いのは?」なんていうのは、
プロレスで言うところの「一番強いのは?」「一番技が上手いのは?」なんて話と根本的に同じ。
例えば歌における、センターポジション・メインボーカルっていうのは、プロレスで言えば、さしづめチャンピオンベルトみたいな物かな。
新メンバーの加入による世代間抗争なんかも共通しているよね。
両方ともフェイクな世界観を、そうと分かりつつも「本気で信じる」ところに楽しみ方のミソがある。

これを拡大して団体単位で捉えても考え方は同じ。
やはりプロレスがそうであるように、アイドルグループにも独自の特徴みたいなものがあって、
それぞれのグループのファンは「ウチのグループはダンスが上手い」とか「バラエティでは負けない」とか言って応援するわけだ。

アイドルグループってのは、基本的には普段グループ内で完結した活動をしているわけだけど、
たまにテレビ番組やイベントなんかで、グループ同士の共演なんかがあったりする。
これはいうなれば、プロレスにおける団体交流戦。「ウチが一番」と信じていたものが試される瞬間だ。
まぁ、こういう共演では「私たち仲良くやってまーす(ブック通り)」って感じになりがちなんだけど、
たまに「え、今のブック破り?」って瞬間もあったりして、そういう時はとても盛り上がる。
そのあたりもプロレスとまったく同じ。

さて、いまさらながらプロレスとアイドルの共通項を書いたわけだが…。
元気のないプロレス業界とは裏腹に、今、アイドル業界は非常に元気が良い。

アイドル戦国時代なんて呼ばれていて、AKB48を筆頭にアイドルグループがたくさんある。
その戦いも激しくて、ぶっちゃけアイドル追っかけている方が、プロレス以上にプロレス的な楽しみが出来る。
プロレスファンは、アイドルを応援したほうが楽しいんじゃね?

そんなわけでプロレス的にとらえた、現在のアイドル勢力図。
人気・物量ともにAKB48が非常に大きな勢力を誇っている。
差はつけられているものの、それに対抗するのが、ハロプロと、アイドリング!!!って図式かな。
新興勢力としては、ももいろクローバーあたりが有力か。

Perfumeはなんか違う気がする。他のグループがプロレス団体とすれば、PerfumeはK-1みたいなイメージ?
ファン層は被っているけど、微妙に違うみたいな…。似ているけどちょっと違うジャンルかな。
最近流行っているらしい韓国系アイドルは、海外団体のWWEみたいなもので、これも本流とはちょっとだけズレている気がする。

余談だけど、俺はもともとAKBきっかけでアイドルというものを知った口。
しかし現在はアンチAKB派に属するアイドリング!!!ファンです。

アンチAKBなので、ハロプロなんかも好き。
圧倒的大勢力は倒したくなるのが俺の性なもので…。
秋元康系列ってことで、ヒール感もあるしな。

まぁ、アンチAKBなんだけど、リスペクトはしている。
やっぱプロレスと一緒で、こういうのって「敵」がいないと面白くないんだよね。
倒したいけど、簡単に倒されると、それはそれでつまらん。
複雑な気持ちでAKBを観ています。

これもまたアイドルの楽しみ方ってね。

カラフルを観た

2010-09-04 23:41:05 | 映画
あの頃、「俺はお前に産んでくれと頼んだ覚えはない!」ってな事を言った経験がある人は、観ると面白いと思うよ。

原恵一監督のアニメ映画「カラフル」を観た。
同名の小説が原作で、過去に映像化もされていたみたいだけど、俺は今日までまったく知らなかった。

内容:
「僕」は一度死んだはずだが、天使に「抽選にあたりました!」と言われ、
生まれ変わり「小林真」という中学生としてもう一度人生をやり直すチャンスを与えられる。
そして、小林真として生活が始まるのだがさまざまな困難が立ちはだかった。
(wikipedia)

正直なところ特に注目していたわけではかった。「どうせ暇だし映画でも」って軽い気持ちでこの映画を観たわけだが…。
今期トップクラスの当たり映画だったね。
いまどきのアニメ作品には珍しく、キャラデザから声優から脚本にいたるまで、1ミクロンの萌え要素もないつくりだったけど、
「アニメの良さ」ってやつを存分に堪能できる作品だったよ。

ストーリーは全般的に、「元」中二病の心をエグる内容になっている。
思春期の負の部分を思い出させる感じと言いますか。
その意味で、本作を楽しめる人は「中二病を卒業した人」って事になる。
つまりは完全なオトナ向け。現役の「シンジ君」には向かない気がするなぁ。

まぁ、ぶっちゃけ、観る前からある程度内容が想像できたし、実際、想像通りでもあったわけだが、
それでもオーバーエイジな俺は、後半ちょっと泣いちゃいましたよ。
ベタだけど良いってやつだね。

この作品は「どうしようもない日常の中での救い」ってスタンスで描かれているから、
昨今アニメ業界で隆盛している「何も起こらないユートピア的日常」とは正反対の文法。
萌え要素も0%だから、商業的にはたぶん流行らないだろうなぁ…。

アニオタ向けでもなければ、子供・ファミリー向け(大人も楽しめる系)でもない。
何処をターゲットにしているのかいまいち分からないけど、俺はカラフルを推しますよ。
これは観てよかったですわ。

追記:
カラフルの音楽は大谷幸が担当。
氏が過去に手がけた作品、「灰羽連盟」「GUNSLINGER GIRL(2期)」「ワンダと巨像」など…。
これもだけど、なぜか大谷幸が参加する作品は、どこか「死のにおい」がするものが多い気がする。