あんだーせぶん

まゆ子「……異常気象なんじゃないの? 太陽が増えてるとか」
ニア  「その発想が異常だと思うよ」

逆説の美術史

2005-07-26 19:22:44 | Diary_7
今さらながら「ダ・ヴィンチ・コード」を読む。上下巻からなる作品なので、長い。久しぶりにこんな長い小説を読んだ。さすがにベストセラーだけあって、面白かったよ。サスペンスにしては登場人物が少なかったので、読みやすかったしね。

この作品はサスペンス部分と、美術史の裏を解説するウンチク部分が交互に繰り返されるシステムになっている。読者はお話を楽しみながら美術史の謎を勉強できるという仕組みだ。俺は読んでいるうちにウンチク部分の方が面白くなっちゃって、肝心のストーリーを邪魔に感じてしまった。書かれていたウンチクが事実だったら面白いと思うけど、実際はフィクションだろうね。読み終わったあとに気になっていろいろ調べたんだけど、ダ・ヴィンチ・コードで使われている資料はかなり怪しいものらしい。

そういえば調べていく過程でバチカンがハリー・ポッターを非難しているっていうネット記事を見つけた。ダ・ヴィンチ・コードも発行禁止の国があるらしいんだけど、ローマ・カトリックの懐の狭さってあいかわらずなのな。まぁ、「信じる」ってことが全ての「宗教」ってものの本質なんだろうけど、もう少しリベラルにできないものなのかね。

キリスト教、イスラム教ってのは昔から融通の利かない宗教なんだよな。戦争も良く起こすし…。でも、だからこそ調べる対象としては面白いんだけどね。平和なキリスト教なんて魅力ないぜ。キリスト教のカッコ良さの多くは血塗られた部分なわけだから。特にファンタジーに弱い日本人にはなおのことね。

2ちゃんねるな話:
dwangoのテレビCMで2ちゃんねるのアスキーアートが登場した。正直微妙…。なにが嫌だって、非営利にこそ魅力があった2ちゃんねる文化が金儲けに使われるって事。電車男もそうだけど、テレビで2ちゃんねるを見ると萎える。なんだろう、折角作られてきた文化が消費されちゃうと思うとねぇ。

(今ブームの)オタクな話:
まぁ、ブームって言ったって「本物」は博報堂の思い通りには行かないけどね。
どうも秋葉原で「うち水っ娘大集合!2005」なるイベントが行われたらしい。昨今の「オタクの社会貢献」はアメリカの「市民権を獲得するため戦争に志願するマイノリティ」に似ている気がする。いずれは「オタクの権益を守るために」国会議員を擁立みたいな流れになったりしてな。「自由趣味人党(ミジン党)」なんてどうだろう?防衛族、鉄道族なんて族議員が現れたりして。

妄想はさておき、今回のイベントではゲストに俺が尊敬してやまない人物、桃井はるこが来たらしいね。実にふさわしいキャスティング。どうだったんだろうと思って本人の公式サイトMOMOI.COMを覗いてみたら、サイトがblogに変わっていた。まぁ、更新が楽だから当たりまえの流れかぁなんて思ってたら、

「女はだまってHTML手書き!!(笑い)」

さすがモモーイ。ますます尊敬してしまうね。

喫茶店とピアノ

2005-07-24 19:26:36 | Diary_7
生ピアノ演奏のある喫茶店に入った。雰囲気最高、コーヒー美味い、演奏上手い。店員に演奏者について尋ねたら、セミプロで店で一番上手い人とのこと。確かに上手い素人ってレベルではない。ピアノも良い物らしく、音も綺麗。

曲は途切れることなく、喫茶店に合う穏やかな曲を演奏。ジャズとラウンジを演奏してた。やっぱり生は良いね。間近で音楽を楽しみながら飲むコーヒーは実にラグジュアリーだ。

あぁ誰かさんが来たら喜ぶだろうなぁ、と婉曲的に自慢しています。

ネットで拾った変な物

2005-07-22 00:21:44 | Diary_7
今の時代、アニメだけで売るのがいかに難しいかを象徴するプロフィールだよな、これは。タレントじゃあるまいし、なぜに身長・体重・3サイズが明記される必要があるんだよ。いや、分かるんだけどね。今の時代、声優だってアイドル路線で行かないとアニメ業界も声優個人も食べていけないからなぁ。結局のところ人は人にしかなびかないってことなんだよね。

そういや、明日の金曜ロードショーは毎年恒例のルパンってことをついさっき知ったんだけど、能登がなにやら重要っぽい役ででるらしいね。まさに飛ぶ鳥を落とす勢い、2005年も磐石な活動をしているなぁ。個人的には銭形ファンなので、むしろとっつぁんの活躍の方が気になっているんだけどね。

なんか頭がボーっとして思考が整理されない。何が言いたいのか良く分からん文章になってしまった。まぁ、いいや。とりあえずこの呪文は唱えないとね。「能登かわいいよ能登」。1980年生まれってのも申し分ないね。

反日って面白い

2005-07-16 23:10:37 | Diary_7
4569639968「反日」の構造―中国、韓国、北朝鮮を煽っているのは誰か
西村 幸祐

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下で書いた唐沢俊一の本より一個前に読んだ本。なかなか今の本を読み進めることができないので、一個前の本の感想を書いてみる。

反日の面白さってようするに「高みの見物」「上から見下ろす視点」、これにつきるんだよね。あえて差別的に書くけど、ようするに「ギャーギャー喚こうが俺らの方が上なんだよ!」っていう気持ちがどこかしらにあるから、ニヤニヤしながら見れてしまうわけなんだよね。まぁこう言っていられるのはあくまで「安全だから」っていう前提があるんだろうけど。

そういや今まで地方都市に住んでいたから知らなかったけど、東京ってやっぱりポリティカルな都市なのな。日曜日ごとに駅という駅で街頭演説やらビラ配りやらをやっている。良くみるのは「石原都政反対」と「つくる会の教科書反対」両方とも左翼系の運動。いつも思うけど、ああいう運動ってやってて面白いのかな?選挙活動や政治活動の一環として、そういったことを「仕事」にしている政治家とかなら分かるんだけど、一市民がそんなことして何のメリットがあるんだろう?まぁ実際は「プロ市民」なんて方々もいるけどさ。

なんか書いてて書評とほど遠いところに行ってしまったので最後に軌道修正してみる。
この本は要するに中朝韓及びサヨメディアの何が変なのかを列挙した本である。2ちゃんねるで言うところの「~必死だな」が好きな人にはおすすめです。

さよなら破壊王

2005-07-15 01:02:56 | Diary_7
「闘魂伝承」橋本真也が亡くなった。このレスラー、特別にファンってわけでも無かったんだけど、俺が一番プロレス(新日)にはまっていた時期に新日で活躍していたからなんだか寂しい気がする。終わってみれば「世紀の凡戦」だったけど、引退をかけた対小川戦では日陰者に落ちぶれたプロレス中継をゴールデンで放送させるなんてでかい事もあった。しかし散り散りになった「闘魂三銃士」が再び終結するかも、なんて話が出ていた矢先の事だから残念だよ。

思い返せば、高校時代、土曜日深夜の暇な時間になんとなくつけたテレビで「ワールドプロレスリング」がやっていたのがきっかけだった。最初のころはプロレスの持つ芋くさい感じを半ば嘲笑ぎみに見ていた。馬鹿でも分かるストーリー、時代錯誤な「漢道」、洗練さの欠片もない興行がダサく見えてね。でも見ているうちになんだか面白くなってきて、気がつけばすっかりプロレスファンになっていた。本来は暇な時間の深夜が待ち遠しかったのを覚えている。

このプロレス、大げさに言えば、俺の「考え方」を変えるきっかけのひとつになったと思う。中学までの俺はメディア迎合型人間で、テレビを中心としたメディアの教えこそが正解である。メディアが良いと言えば良いし、悪いといえば悪い。そんな考えだった。しかしこのプロレスとその前番組(時間帯的に)であるCDTVの下位ランクを見ているうちに、「あんまり世間が注目していないものにも良いものってあるな」って考えを持つようになったわけですよ。

無論、CDTVもプロレスもテレビ放送しているし、とてもマイナーとは言いがたい存在ではあるのだけれど、当時の俺にはマイナーに写ったし、いわゆる「発掘」の喜びを教えてくれた点で反メジャーにも注目してみるっていう方法論を学ぶことができた。で、この方法論が俺のメディアリテラシー教育の入門になったんだなと大学に入ってから考えるようになったわけだ。

まぁ脈略無く書いたけど、要するに「さよなら破壊王」ってことが言いたかった。

実験してみる

2005-07-14 12:52:35 | Diary_7
最近、自分のblogを有料バージョンにしてみた。理由はバックアップを容易にするため。最初はあんまり乗り気じゃなかった日記付けも、やってみると結構良いもんだと思うようになった。でせっかく有料会員になったので、今までできなかったアフィリエイトを試してみることにした。別に儲けようとか思っている訳じゃない。ただなんとなく自分の読んだ本を乗っけてみるのも面白いかななんて思ったわけですよ。

で、これが今読んでいる本。偶然書店で見かけて衝動買いした。「逆襲編」なんて書いてあるからシリーズ化しているんだろうなと思ったらやっぱりそうだった。どうも第4期目らしい。まだほとんど読み進めていないが感触は良い。唐沢俊一はやっぱ面白いなぁ。もう一人の村崎百郎については知らなかったんだけど、こいつもいい物持ってそうな感じ。読み終わったら感想でも書いてみよう。

4757210973社会派くんがゆく!逆襲編
唐沢 俊一 村崎 百郎

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なかなかテレビが見れない

2005-07-11 10:12:42 | Diary_7
NHKスペシャル「日本の群像 再起の20年」を観る。第一回から観ているお気に入りのシリーズだったりする。視聴料収入が未払いにより減少しているといってもさすがNHK、民放を圧倒する資金力と取材網をバックに豪華な番組作りには変わりがない。「新・シルクロード」なんていくら使ってるんだ。

まぁそれはともかく、この「日本の群像」は俺の年代にちょうど合っている番組なんだよね。まだ社会や経済についてイマイチ理解できていないときに突然「フキョウ」ってやつになって、それ以来ずっと続いている。俺らの世代は不況期に生きているということは分かっていても、何で不況になったかのスタートラインについては結構知らないことが多い。「戦争を知らない子供たち」なんて歌があるけど、俺らは「好況を知らない子供たち」なわけですよ。

======(歌詞)
バブルが終わって 僕等は生まれた 好況を知らずに僕等は育った おとなになって 歩きはじめる 不況の歌をくちずさみながら 僕等の名前を 覚えてほしい 好況を知らない子供たちさ 高すぎるからと 許されないなら ローンが長いと 許されないなら 今の私に 残っているのは 涙をこらえて 歌うことだけさ~
======

ちなみに俺はこの歌、詳しくは知りません。ごめんなさい。ついでにいうとバブルが終わる前、どちらかというとバブル絶頂期に俺は生まれてますな。

脱線したが、実際問題、山一証券も日産自動車も「知った頃にはやばかった」って状態だった。良い時代なんてしらねぇよって感覚。そんなわけでこの番組は「知られざる不況のスタートライン」を確認するうえで俺らの世代にちょうど良いわけ。

さて、この番組を観終わって、時代に乗れなかった企業に思いを馳せながらその後も惰性でテレビのチャンネルを回していたら、地方ローカルの番組で「パチンコNOW」だかなんだか、パチンコ紹介番組がやっていた。

内容はこの手の番組にデフォルトの新台紹介で、「リーチアクション」や「予告アクション」なんかを紹介していく物だった。いつも思うけど「リーチアクション」って当たりの予告じゃん?それは分かる。でも「予告アクション」ってつまりはリーチの予告だろ?「当たりの予告」の予告って意味あるのか?俺はパチンコはやらない人間なんで、そこまで詳しくないけどパチンコ好きの話では興奮するって言ってけど…。

パチンコ業界ってどうしても「警察利権」「朝鮮利権」「暴力団利権」「ほぼ違法賭博」っていう負の側面があるから好きになれないんだけど、業界のパワーと先見性は見習うべきものがある気がする。特に凄いと思うのは、気がつけば「オッサンの趣味」ってイメージを完全に払拭して、若者にも人気のレジャーにしてしまったことだな。ゲーム世代が賭博合法の年齢になるのを見計らっての新台投入は絶妙のタイミングだ。「CRエヴァンゲリオン」とか「北斗の拳」とか…。

正直、パチンコ業界が嫌いな俺もやってみたいと思わせる機種があったりするもん。俺みたいな「嫌いな人間」すらも興味を持たせてしまうのって凄いことだと思う。しかもメディア操作も巧みに行い悪いイメージをも消していく。完璧な商戦略だな。山一も日産もそれぐらいのしたたかさがあれば「日本の群像」にならずに済んだだろうに。まぁ「賭博」っていう欲望に根ざしていて不況に強い業種であることは間違いないんだけどさ。それでも様々な業界が不況によって苦境に立たされたなか、いまだ強い輝きを放っているというのはやっぱり凄いよ。

追記:「セガサミー」になったことでやっぱり「CRサクラ大戦」とかでるのかな?世代的にもそろそろ投入の時期じゃねぇ?あと絶対にありそうなのが「CRドラゴンボール」。これは大ヒット間違いなしだな。「フリーザ戦リーチから元気玉リーチに発展したら大当たり確定」とか「リーチで失敗してもセンズアクションで復活のチャンスが!」なんて感じかね。「CRマリア様がみてる」…これはダメだな。在ったらたぶんやるけど。


Mr.Train

2005-07-09 11:34:13 | Diary_7
「全米が泣いた」版のタイトルね。主演はジム・キャリー。

ちなみに俺は電波男は読んでも電車男は読んでも観てもいない。別にアンチってわけではないよ。本はともかく、映画、ドラマは観てみたい。ただ時間が…。

ドラマではエルメス視点で行くらしいけど、それは要するに「マイ・フェア・レディ」の男女を入れ替えたバージョンになるってことなのだろうか?花売り娘=オタク男、社交会=脱オタ(一般社会)って感じなのかね。元々のノリは男視点でまさに「頑張れワカゾー」だったわけだけど、視点が変わると意味もだいぶ変わってくるな。

ネットで感想を見ると、女性と思われる人の意見でしばしば「エルメスの心の広さに感動」なんて意見があった。どうも「オタク=地獄から救ってあげる」という「優しさ」に感動しているようだ。まさに「マイ・フェア・レディ」。オタクからは「大きなお世話だ!」なんて声が聞こえてきそうだけど、この「救ってあげられるのは俺しかいない」パターンはギャルゲーにも山ほどあるから両成敗だわな。実はかわいい(かっこいい)ってのも共通。人間の感動って本当にパターン化されているんだな。俺も好きだしね…。

テロとの闘い、いまだ終わらず

2005-07-08 11:51:29 | Diary_7
サミットが開催されたイギリスで爆弾テロが起きた。テロ対策が課題といわれていたブレア政権、その弱点を克服するために大規模な訓練なんかも繰り返し行っていたようだが、結果は地下鉄爆破テロとして突きつけられてしまった。ブレア首相は談話のなかで「最初は茫然自失となった」と発言しているが、本当にそうなんだろうなと思うよ。いくら訓練なんかを繰り返しても、ロンドンではテロの現実感が希薄だったんだと思う。まさに「え、マジで!?」って感じだったんだろうなぁ。

今回のサミットで対テロに関してデカイ口をたたけるのは、アメリカとロシアぐらいなものかもしれないな。アメリカは9.11で、ロシアはチェチェン関係で、現実問題としてのテロがある。いや、それを言ったらイギリスだってIRA問題で「日常的なテロ問題」があるはずなんだが、ノウハウを生かすことはできなかったのだろうか?テロ発生直後の対応は迅速だったらしいが、どんなに対策を施そうがテロは起きるときは起きるってことか…。

さて、毎度こういう事件がおきるたびに言われる事だけど、「じゃあ日本は大丈夫?」。テレビなんかを見れば結論は大抵「今のままでは危険すぎる」だったりする。今回もごたぶんに漏れずそうだった。しかし俺はそんなことを聞いても、あくまで「対岸の火事」にしか聞こえない。「このままでは危ない」は、「もし、日本が対岸にあったら」っていうifの話としか認識できないんだ。中東って俺には遠すぎるよ。でも今度こそそんな甘い認識では行けないのかもしれないなあ。イギリスが狙われたら、日本テロもいよいよ現実味を帯びてきたのかも。

まぁ、だからといって市民レベルで何ができるってわけでもないけど…。繁華街や巨大ターミナルに近づくなってのも無理な話だし。

今回ブレア首相はテロを受けて演説をしたのだが、各国首脳をバックに行われたスピーチは正直カッコよかったなぁ。そう見せるための演出なのは分かっているけど、ブレアの後ろにはひな壇が設けられていて、整然と並んだ各国首脳。その全員が決意を込めた感じでまっすぐ見据える。「なんて頼もしい!」俺にはそう見えた。いや、演出ってのは分かってるよ。実が伴っているかどうかは別問題ね。

まぁそれはともかく、多くの日本人は思ったはず、俺もそうだった。「小泉はどこだ!」。結論はいつもの定位置、端っこかよ。サミットの記念撮影では慣例で中心部には国家元首たる大「統領」が、所詮臣下にすぎない総理「大臣」は遠慮して端っこてのがあるらしいから、日本が中心に行くのは難しいんだろうけどさ。見たかったなぁ、カッコイイ小泉…。

アニメ版ガラスの仮面を見た

2005-07-06 02:27:23 | Diary_7
感想は漫画の方が良い。ま、これは見えていた結論だけどね。ただ良かった点がひとつ。声優の演技がすごい。特にマヤと亜弓がちゃんと「天才」だったのがびっくり。声で演技を演りわけていて、それが分かる。この物語の場合、声優は「演技しているキャラ」を演じなくてはいけないから大変だろうな。技量が問われるね。しかしある面では赤ちゃんから年寄り、はては人間以外をも声だけで演じる「声優」の十八番とも言えるか。このアニメ、たしかに漫画よりは劣るけど安達祐実が昔やったドラマ「スリガラスの仮面」よりは断然良かったな。