あんだーせぶん

まゆ子「……異常気象なんじゃないの? 太陽が増えてるとか」
ニア  「その発想が異常だと思うよ」

なろう系とワタミイズム

2020-12-11 20:05:22 | 漫画
「なろう系」

異世界ファンタジーという事でメイン読者は若者かと思いきや、主な読者層は中高年とはよく知られている事。
異世界で「俺つえー」することで現実逃避をすると。

文章にすると非常に情けないジャンルであるが、それでも根強い人気があるってことは、
現代の情緒に合っているんだろうね。オジサンはみんな疲れている。

さて、そんなオジサンの一員でもある自分もなろう系作品を嗜んでいる。
ただしその中にも好き嫌いはある。苦手なものはホント受け付けない。

苦手なタイプの作品は、
「客観的にみて無能で取り柄のない主人公が、異世界ではなぜかチート能力を手に入れる系作品」
「主人公が何もしていないのに、なぜか回りが全てお膳立てしてくれる系作品」

なろう系要素全部乗せ、超甘口仕上げ。
こういうのは流石に胸やけする。

逆に自分が好きなタイプの作品は、
「一芸持った主人公。その一芸が異世界でどういうわけか凄く支持されて無双する系作品」

具体的にいうと
「異世界食堂」「異世界居酒屋のぶ」「異世界薬局」「ライドンキング」「任侠転生」など
「戦国小町苦労譚」「JIN−仁ー」なんかも広義のなろう系と考えればこれらも入るかな。

さて、これらの作品をさらに煮詰めると「感謝」に行きつく。

パターン化すれば、
主人公の何らかの行いに対して周囲が(現実と比較して)過剰に感謝してくれる。

要するにそういう様を見て読者はスカッとするわけだ。
現実世界には「ありがとう」が足りない。もっと感謝されたい!

ふと考えてみると、これはワタミ思想なんだよね。

なろう系の異世界は一般的に現実社会より未開。不便かつ危険である。
にもかかわらず、そっち方が良いという事はつまり

「人はありがとうと感動だけで生きていける」

皮肉にもなろう系支持層の天敵、渡邊美樹会長の名言説を補強する形になってしまった。
仮にチート能力を持って異世界に転生しても凡人は大成しないよ。
逆に渡邊会長のようなエネルギッシュな人はチート能力を持たずに転生しても、そっちでも大物になるかもね。

現実も「異世界も」甘くはないという事で。

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