あんだーせぶん

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ニア  「その発想が異常だと思うよ」

ひぐらしのなく頃にを観た

2008-05-11 23:34:45 | Diary_7
ひぐらしのなく頃に(映画)を観た。近所の映画館では上映していないので、隣駅まで遠征。これで二日連続の映画鑑賞になるので、いささか食傷気味。

俺の印象だけど、今回の映画は完全にゲームをプレイした人向けだと思うわ。

映画版のストーリーは原作でいうところの「鬼隠し編」になっていた。大体原作通りに進行はしていたな。原作での「おいしいどころ」を一通り網羅していたと思う。有名な「嘘だ!」とかもあったしね。

ただ、正直映画だと話の展開が分かりづらい。俺は原作を知っていたから「あぁ、この場面ね」っていうのが分かったけど、知らなかったらけっこうキツイと思うよ。そのへんはメディアによる得手不得手ってやつなのかな。映画だと考える時間なく、話がどんどん先へ進んでしまうから、ゲームで感じることの出来た「ストーリーが進むごとに増幅される違和感」を十分に味わえないんだよな。

もちろん逆に、映像ならではの良さってのもあったよ。やっぱ残虐描写を中心とした視覚効果は原作よりも優れているよね。そういうホラー的な部分は実写ならではの説得力がある。嫌いな人にはエグイのかも知れないけど俺はわりと平気な方なので、素直にそういう画を楽しめましたわ。演出でも良い具合に客をビビらせるように作られていたしね。原作知っていてもドキって出来た。特に上にも書いた「嘘だ!」は良かったよ。

役者についてはね…。まぁ確かにイメージと合わない部分もあるんだけど、そこは慣れってやつよ。原作の上手いとはいえない人物絵だって、やっていくうちに慣れてきたわけだしさ。俺は世間ほどには拒否感はない。とりあえず、北条沙都子役の小野恵令奈(AKB48)は可愛かったとだけ言っときます。ただ、さすが「えれぴょん」。なんか演技にアイドルっぽさが見え隠れする。本当はダメなんだろうけどその辺ちょっと面白かった。

まぁぶっちゃけ演技力については役者によって随分と差があった。一番良かったのは、大石蔵人を演じた杉本哲太。ちょっとスマートすぎて、原作のくせ者っぽい感じはなかったってのはあるけどね。一方、主役級の役者陣は設定の都合上、子役~若手なのであんま良くなかった。

この映画を総評すると、客観的判断では微妙なのかもしれない。
この映画は原作を知らない人には分かりにくい。ゆえに原作ファン向けの作品になるんだけど、そのターゲット層にはそっぽ向かれているし…。この映画を楽しむための敷居は高いよ。あえて誰向けかを考えると

「原作を知っていながらもそのイメージにこだわらず、かつホラー系にも耐性がある人」向けかな…。

俺個人はそれなりに楽しめたけど、人には進められないなぁ。
ちなみに続編も企画中らしい。完成したら俺は観ると思うけど…。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
長文ですいません (通りすがりの辛口人間)
2008-05-15 00:25:29
こんばんわ 通りすがりの者です~
自分もひぐらし映画見ました~、役者のことは深くつっこまないんですが、梨花ちゃん役の子が
台詞少なすぎる感じしましたお祭りも一緒じゃないし5人でつるんでる所がほぼなかったなあ

最初から怖くしようとしすぎなんですよね今回
どうでもいいシーンに怖い効果音つけて
魅音の豹変など見せ場のシーンが怖くなかったのが
ちょっと・・・(使いどころ間違ってるよーな)

もっと楽しい日常場面を出してよかったんじゃないかと、楽しい毎日が急に豹変するから悲しくて怖い物語だったのにこの作品はそれがない。あきらかに作品の魅力を殺してますね

内容は壮大なストーリー紹介という感じですよね
あんだけやっといて「ゲームをやってください」という態度ですし。

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コメントどうもです (NieA)
2008-05-15 21:21:49
>壮大なストーリー紹介
まさに言いえて妙ですね。

たしかに原作の魅力は、ほのぼのとした日常から
変貌していく世界にあると思います。
でも、それを2時間映画で語るには尺が短すぎる気がします。

ま、所詮ゲーム原作の映画なんてそんなものですよ。
たぶんこの映画についてはネットではボロクソに書かれるんだろうなって予想していたので、
自分のブログではあえて「良い面もあるよ」ってスタンスでエントリーを書きました。
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