天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『男たちの挽歌』復讐で足を負傷したチョウユンファは再会したティロンに「俺一人で勝手にやったこと」

2010-07-31 15:40:43 | 日記
今日の続々日記も、映画『男たちの挽歌』(香港1986年製作 ジョン・ウー監督 ティ・ロン(狄龍)レスリー・チャン(張國榮)チョウ・ユンファ(周潤發)主演)のことです。
この映画で特筆すべき台湾の名銃撃シーンで、ヤクザのマーク(チョウ・ユンファ)は右足を負傷します。そして、逮捕されたヤクザ幹部ホー(ティ・ロン)は、その地で懲役3年の刑を受け、刑務所に収監されます。その間、香港では幹部ホーが組織の暴露を恐れた組織の刺客が、ホーの父を人質にしようとホーの留守宅を襲います。その際、ホーの実弟キット(レスリー・チャン)がその場に駆けつけますが、父を救えず死なしてしまいます。この不幸な出来事で、キットは父の死を実兄ホーのせいだと思い込んで、決してホーを許そうとしません。
そして、台湾での3年の刑期を終え香港に戻って、堅気のタクシー運転手になったホーは、自分のために負傷した元舎弟マークを目撃します。そのマークは、3年前には薬代を渡していた若いヤクザのシンから、彼の車のガラス窓を清掃して、『昼食代だ』とチップを貰うまで身を落としていました。その光景をただ呆然と見守る堅気のホー。ヤクザ組織、極道の非情さを巧みに表現した、とても心憎いジョン・ウー監督の演出です。
その後、駐車場で一人昼食弁当を食べるマークとホーが3年ぶりに再会します。添付した写真は、その再会したチョウ・ユンファ(右側)とティ・ロン(左側)です。
その時の二人の会話を以下に引用します。
・ティ『マーク 足の事は手紙に書いていなかったな そんなにしてまで 仇を討ったのか』
・マーク『俺一人で勝手にやったことだけのことさ 会えて嬉しいよ 久しぶりだが変わってないな』
・ティ『マーク もう俺たちの出番はない ここで何をしている?』
・マーク『あんたを3年を待ったんだ!また巻き返そう』
・ティ『(マークの手を握り無言で首を横に振る)・・・』
・マーク『分かったよ でも弟には気をつけろ 毎日シンを追っていて危険だ すごい執念だ』
私には『男の美学』が実践されていて、とても泣けてくる映画シーンです。そして、勝手に7周年イベントをやる某劇場付き独善的応援客にも、この名画は必見です。
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