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天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『007は二度死ぬ』ボンドガールK・ドール妖艶さに残りのガール日本人女優・若林映子と浜美枝は完敗

2011-08-01 20:48:23 | 日記
今日の日記は、007シリーズ第5作映画『007は二度死ぬ』(1966年製作 ルイス・ギルバート監督 ショーン・コネリー 丹波哲郎 若林映子 浜美枝主演)のボンドガ-ル3人のことです。
この映画も、私はリアルタイムで劇場鑑賞していますが、『ゴールドフィンガー』や『サンダーボール作戦』を観た時の、強烈な感動はまったく無かったです。その理由の一つとして、イアン・フレミングの原作『007は二度死ぬ』(井上一夫訳:早川書房ハヤカワ・ミステリ文庫版)に登場するボンドを助ける北九州の黒島の海女・キャシー鈴木の映画での描き方とキャスティングミスです。
原作では、ボンドガールはキャシー鈴木の一人しかいません。だから、この原作を映画化する際、製作者のハリー・サルツマンとアルバート・R・ブロッコリは3人にするように脚本家に厳命しています。
その各々のキャラクターまで詳細に脚本家に指示しています。一人目は、ボンドの味方でボンドの腕の中で敵方により殺される。二人目は、ボンドの敵で、ボンドを殺そうして自分も死んでしまう。三人目は、映画の最後に登場するボンドの味方で決して殺さないでボンドが最後にものにする。
このプロットにより、日本人女優の若林映子と浜美枝とドイツ人女優のカリン・ドールが映画で抜擢されました。当初は一人目の女性(台詞が多くある役)は浜美枝で、三人目(原作のキャシー鈴木に当る)は若林映子だったそうです。でも、台詞の多い役の浜美枝の語学力に不安を持ったスタッフが、彼女を降板させようとしました。その為ひと悶着あったそうですが、結局、スタッフが妥協して浜美枝を三人目のボンドガールにして、若林映子を一人目にボンドガールの配役を組み直したのです。
だから、映画では、原作だけに登場する重要なボンドガール・キャシー鈴木には十分な台詞が与えられず、単にボンドを引き立てるだけのまったく影の薄い存在のボンドガールになってしまいました。
その為、この間違った交代劇の中で、唯一光輝いていたのが、映画が創作した二人目のボンドガール・赤髪の美女ヘルガ(カリン・ドール)です。添付した写真は、ショーン・コネリー(左)を弄ぶ妖艶なカリン・ドール(右)です。
だから、この映画のカリン・ドールを劇場で観た時、ボンドガールには決して日本人女性は成れないないし、まったくの日本女優陣の完敗だと私は強く思いました。


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