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天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

「最悪だけど観たい」映画NO.1の『素顔のままで』製作者のストリッパーを蔑視した脚本に強い憤りを抱く

2010-12-27 22:10:54 | 日記
今日の日記は、今初めてDVD鑑賞している映画『素顔のままで』(1996年製作 アンドリュー・バーグマン監督 デミ・ムーア バート・レイノルズ主演)のことです。
私は10月12日付けのシネマトゥデイ映画ニュースの記事を読んで、その作品にとても興味を抱き、未見だった「最悪だけど観たい」映画を鑑賞することにしました。以下に、その映画ニュースの一部を抜粋・引用掲載します。
『雑誌「ラブフィルム」が行った、「最悪だけど観たい」映画を決める投票で、デミ・ムーアがストリッパーを演じた1996年の映画『素顔のままで』がトップに輝いた。「評判は最悪だけど観たい」「いけないと思いながらも、実は好き」など、映画ファンの「あまのじゃく」な心を問うたこの投票。『素顔のままで』はゴールデン・ラズベリー賞で最低女優、最低監督、最低脚本などあまたの「最低」を獲得した映画ながら、デミのセクシーなトップレス・ダンスについつい目を奪われたというファンは少なくない。・・・同誌の編集者は「誰しも、自分では認めたくない“罪な悦び”があります。しかも、リストに入った映画はどれも、批評家から嫌われる作品ばかりですね」と、普段の映画投票ではあまり見ないユニークな結果を興味深げに語っている。』
この映画『素顔のままで』は、公開当時、内容の出来栄えでなく、デミ・ムーアの破格の出演料や豊胸整形で、とても話題になった作品でした。だから、私は何か観る気がしなくなって、今までこの作品をレンタルしたこともなかったです。でも、「最悪だけど観たい」映画のNO.1となった作品がとても鑑賞したくなって、今お茶の間鑑賞しています。
この映画は、夫と離婚したFBI捜査官秘書がその職を解雇され、娘の親権申請の裁判費を稼ぐ為、ストリッパーになった子持ち女性(デミ・ムーア)が、ステージでのある揉め事が殺人事件に発展してしまうユーモアをちりばめたセクシーなミステリーです。そして、添付した写真は、その映画の原題「ストリップティーズ:striptease」のように、音楽に合わせながら衣装を次々に脱ぎ捨てる踊り子(ストリッパー)を演じたデミ・ムーアです。
私は、このストリップティーズに何も偏見を持っていません。しかし、この世界を題材にしながら、この映画を製作した関係者は、この世界で生きているストリッパーをまったく蔑視する姿勢を、映画の脚本で観客に見せています。また、ストリップティーズのステージを見た観客を、恐喝の材料にして殺人事件にまで発展させています。だから、私はこの映画を観ていて、とても強い不快感を抱きました。さらに、自身が受けた体験に照らして、この設定にも、私は強い憤りを持ちました。
デミ・ムーア自身が金(出演料が破格の1,250万ドル)の為に、映画のストリッパー役を引き受けたように、映画での彼女も、娘の親権申請の裁判費を稼ぐ為、ストリッパーになっています。そして、彼女は早く稼いで、この職業を変わりたいと願っています。さらに、自分の娘に自分のステージを袖から見られてしまい、自らの職業を強く恥じ転職を決意します。こんな思いを持ってこの世界に入ってきた彼女を、他のストリッパーは仲間とは思わないし、友情や親近感を待ちません。だから、こんな心情を持った女性を、ストリッパーにした映画に、私は何の共感も抱けません。
この映画が、何故「最悪だけど観たい」映画のNO.1となったのか?私にはまったく理解できませんでした。単に豊胸整形したデミ・ムーアのストリップショーを見たいとしか、私には思えません。

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