天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

逝去の声優・森山周一郎氏代表作『紅の豚』ポルコ・ロッソは巷間言及Tサバラスでなくジャンギャバンと確信

2021-02-11 11:30:47 | 日記
今日の日記は、8日に86歳で亡くなられた俳優で創成期の声優第一人者であった森山周一郎さんが出演し私が鑑賞した映画での懐かしき思い出です。
森山さんの声優としての代表作は、1992年ジプリ制作『紅の豚』のポルコ・ロッソと言われています。添付した写真は、その在りし日の森山さん(左)とトレンチコートに帽子とサングラス姿のポルコ・ロッソ(右)です。
このキャステングは、ジプリ製作者が、森山さん吹き替えした米TVドラマ『刑事コジャック』のテリー・サバラスを見ていてイメージしたのでは?、とよく言われています。確かに、数々ある外国俳優の吹き替えでも、このテリー・サバラス役は彼の代表作の一つだと、私は思っています。
しかし、私にとっての森山さんの声優役スターのナンバーワンは、仏俳優ジャン・ギャバン(1904~1976年)だと強く思っています。特に、ギャバンが往年に主演した1969年製作映画『シシリアン』でのシシリアマフィアの吹き替えは、全くの”神業”だったと確信しています。
この映画は、2011年2月9日付私日記『映画「シシリアン」風格のジャンギャバンは二枚目アランドロンにお前の頭はヘソの下についているのかと一喝』でも紹介しています。興味のある方は、ご覧下さい。また、その日記で添付した写真は、帽子を被りコートを着た風格が滲み出たジャン・ギャバンです。
森山さんの話で、『それまで別の声優で撮ってあったジャン・ギャバンの声も、全部森山さんで撮り直し、以後全てNHK始め民放全局の吹き替えが森山さんになった』との興味深い逸話が残っています。そして、森山さんのジャン・ギャバンの吹き替えを、私が一押しする同様の根拠でもあります。
だから、ジプリ製作者は、『紅の豚』のポルコ・ロッソ(イタリア空軍兵士)キャスティングを、米人『刑事コジャック』テリー・サバラスではなく、同じイタリア人マフィアを演じた仏人であるが風格あるジャン・ギャバンの姿を思い出して、森山さんに吹き替えを依頼したと、私は今は強く思っています。何故なら、このジプリ製作者にとっても、俳優ジャン・ギャバンは、同作品キャッチコピー『カッコイイとは、こういうことさ』をそのまま体現しているからです。
また一人カッコイイ男を演じた声優さんが亡くなり私はとても悲しいです。でも、天国でジャン・ギャバンに逢ったら、”ようやくお役御免になりました。映画の思い出話をしましょう。”とお互い語り会ってください。今謹んで、森山周一郎さんのご冥福を私はお祈りします。

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