天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

長年映画界に貢献し逝去した名優ショーン・コネリーさんの遺族に来年アカデミー受賞式で特別賞授与を要望す

2020-11-01 15:30:43 | 日記
今日の日記は、31日に亡くなったイギリス・スコットランドが生んだ名優ショーン・コネリーさん(1930~2020年・享年90歳)が数々の主演した映画で演じた「真の男」を鑑賞した私の懐かしき思い出です。
私は、コネリーさんとは、1964年007シリーズ第3作『ゴールドフィンガー』を横浜のB級映画館で初鑑賞して以来、半世紀以上の長年の大ファンでした。最初は、とてもかっこいいスパイ役(007シリ-ズ5作品)どころだけでしたが、70年代中盤からそのイメージチェンジを図り、『オリエント急行殺人事件』『ロビンとマリアン』などに、アクションスターではなく演技俳優として出演されました。当時の私は、コネリーさんの重ねた年齢から湧き出るその男の風格に、自分自身もこのような「男」となりたいと強く思ったものでした。
そして、その集大成というべき作品である1986年仏・伊・独製作『薔薇の名前』・1987年米製作『アンタッチャブル』で見事に開花したのでした。『薔薇の名前』では、英国アカデミー主演男優賞を、『アンタッチャブル』では、米アカデミー助演男優賞をコネリーさんは受賞されています。添付した写真は、その映画『薔薇の名前』での修道院回廊を歩くバスカヴィルのウィリアム修道士(フランシスコ会所属)役のショーン・コネリーさんです。
この映画『薔薇の名前』は、私は劇場で拝見したのではなく旧テレビ朝日系で放映した「日曜洋画劇場」でTV鑑賞した作品でした。当時の私は、西洋の中世時代の事はあまり詳しくなく、中世は単なる暗黒時代としか考えていなかったのです。しかし、この主人公・修道士の中世的とは言えない合理主義的な思考にとても驚いたものでした。だから、それからもっと歴史の知識を習得しなければと思い、原作本を読破し様々な中世歴史書を買い求め始めました。そして、今でも私のその勉学は続いています。
また、ショーン・コネリーさんの母国スコットランドは、イギリスの一部でもありながら英国国教会の勢力より、カトリック派教会の方が支持されているから、この『薔薇の名前』のウィリアム修道士役(原作でも英国人)の役オファーを、コネリーさんも快く承諾したと思っています。
さらに、2000年にナイト爵の称号をエリザベス女王から授与される時も、母国のスコットランド民族衣装で現れたそうです。このような、バリバリの「スコットランド独立主義者」(その政治思想を嫌悪する映画人もいる?)のショーン・コネリーさんは、2006年アメリカ映画協会「生涯功労賞」を授与されていますが、何故か?映画界の最高権威アメリカアカデミー協会の特別・名誉賞をショーン・コネリーさんは今年まで受賞していません。
だから、アメリカアカデミー協会の会員の皆さんに、私からの衷心よりのお願いです。来年のアカデミー受賞式に、死後であってもショーン・コネリーさんの長年の映画界の貢献に報いて、アカデミー特別・名誉賞を遺族の息子さんに手渡してほしいです。
そうなれば、天国にいるショーン・コネリーさんもきっと喜んでくれると私は思います。そして、私は数々の名作を残してくれたショーン・コネリーさんのご冥福を、私は地上の日本・札幌よりお祈りします。
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