天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

『図説指輪の文化史』左手薬指に結婚指輪をはめる習慣は古代ギリシャローマがルーツ知り今の私は該当せずと

2018-09-19 14:33:08 | 日記
今日の日記は、昨日紹介した浜本隆志著『図説・指輪の文化史』の続編です。その著書で私が初めて知った左手薬指に結婚指輪をはめるエピソードの事です。
この著書・序章「人はなぜ指輪を付けるのか」1・”手と指は口ほどにモノをいう”には、何故「多くの人々が結婚指輪を、左手薬指にはめるのか?」を文化史的な鋭い考察をしています。私がとても興味深く強く共感したその記述を、以下に引用掲載します。
『古代ギリシャや古代ローマでは、左手薬指に結婚指輪をはめる習慣が定着したが、それは左胸の心臓と左手薬指に愛の導管(血管)がつながっており、左手薬指の指輪をはめると二人をつなぎとめることができるという俗信があったからだとされる。なお薬指はヨーロッパでは軟膏を塗る指、あるいは指輪の指と称するが、日本でも同様に薬指といわれ、薬師如来の指とのかかわりが指摘されたり、紅を塗る指とされたりした。・・近年、イギリス王室のウィリアム王子の結婚(2011年4月)の際に、王子が結婚指輪を新婦キャサリン妃に左手薬指の第二と第三関節の間まで入れている。これは日本の結婚指輪の習俗と同様である。このように、日本のこの左手薬指も、イギリス・アメリカの影響であり、明治以降にこれらの外国文化の受け入れによって定着したといえる。』
その関連を記述しているページでの写真(図3・イギリス、ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式での指輪の儀礼)を添付しました。
私も約35年前の結婚式で、同様の儀式を行った記憶があります。でも、その時何故左手薬指にお互いはめるのか?全く疑問を持たず言われた通リ行いました。しかし、その儀式には、古代ギリシャ・ローマの習俗(左胸心臓と左手薬指に、愛の血管がつながっており、左手薬指の指輪をはめると二人をつなぎとめることができる)にルーツがあった事を、今初めて知りました。だから、結婚指輪の裏面には、その儀式の年月日とお違いのイニシャルで、新郎名Aから新婦名B、新婦名Bから新郎名A(TOで結ぶ)と刻印されていたのだったと、私は今初めて分かり、その習慣儀式の謂れを強く得心しました。
しかし、今現在の私は、その結婚指輪のサイズが自身の指が合わなく(指が太くなった)なってしまい、家人からプラチナ製の代替え指輪をプレゼントされました。それを、今でも私はしっかりと着用しています。でも、私にプレゼントしてくれた家人は、いつでも自身の結婚指輪をはめていません。
だから、私と家人は、古代ギリシャ・ローマの結婚指輪の習俗である”二人をつなぎとめる”には、全く該当しなくなりました。さらに文化史的に言えば、私と家人は、明治以前の指輪を含めた装身具が全くない習俗時代に逆戻りした古い夫婦になってしまいました。
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