インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

読書しながら色々考える

2009-08-01 21:46:24 | 映画や小説、テレビなど
『アヴェンジャー』を読破した。頭のいい著作物は、世界地理やら現代技術やらテロリズムやら考えさせられ、色々知恵がつく。このブログを読む作家志望者もいるかもしれないが、とにかく本を読んで考えるしかない。スティーブン・キングの小説作法には、「映画はガラスのおしゃぶりで卒業せよ」とあった(しかし未だに卒業できない)。

 「月光映える海面は幻想的な魔力を秘めている…(月がヘリの墜落を誘う)」など、文章力が素晴らしい。ただ、視点がばらばらで、まさに「神の視点」で書かれてある(故意にか?)。面白ければ神の視点だろうが、乞食の視点だろうが、構わないのかもしれない。

 そしてすぐに別の本に飛び移る(手当たりしだい)

 
独白するユニバーサル横メルカトル
平山 夢明
光文社

短編集の塊です


 最初の一つを読んでみた(タイトルが凄い。『C10H14N2(ニコチン)と少年』)

 何か童話を髣髴させる書き方で、「たろうは取り敢えずおじいさんをテントの中にまで運びました」であり、その童話的なリズムの中に、現象と本質(見かけと真実)というか、理性と狂気が織り込まれているが…、

 大人向け(15R)の童話だわい(変人?相手に売るのか)

 表紙からしてそんな感じですね(江戸川乱歩っぽいです)

 狂気や残虐性は、どんな童話の中にも織り込まれている(たぶん)。

 子供というものは、結構平気で残酷なことをするし、全てを「強いか弱いか」に還元して考えるように思う。「上か、下か」ランキングが大好きなのである(大人もそうか?)。

 ただこの世に絶対的なものはない。今は上でも、将来は下がることも十分ありうる(日本国もそうか?)。大金持ちになっても、ボケたり癌になり病院のベッドで寝ている運命になるかもしれない。フセイン元大統領がいい例である。老人の気持ちとて若者には分からないが、老人になってみて初めて分かる(親子関係もそうだ)。

 こうして考えてみると、人間はラビバトラの神の教育というか、マンダラ思考にさせられるように宿命付けられているのかもしれない。

 そこで、童話で持って(子供達に)このことを訴えたいのだが…

 『ネコとヒヨコ』は何か違うことを訴えましょう(今から執筆!)