インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

八戸の家族殺害は、自作小説通りらしい。

2008-01-23 22:47:36 | 考えるインディオ
 青森県八戸市のアパートで母子3人が殺害されて放火された事件で、殺人などの疑いで再逮捕された長男(18)がパソコンに保存していた自作小説の人物設定や犯行手口が、今回の事件と酷似していることが、八戸署捜査本部の調べでわかった。読売新聞より

 殺人犯の18歳の男を「大五郎」と呼ぼう。
 大五郎は楳図かずおの漫画やホラー映画が大好きだった。パソコンを買った大五郎は、自分で小説を書いていた。もちろん、登場人物は全部自分の分身である。精神分裂病の少年、引き篭もりの少年、家族に恨みを持つ少年。全部で7人いて、交流しながら恐ろしい行動に移っていく。登場人物の中に(「小五郎と呼ぼう」)自分そのものがいた。小説を書くうちに、小五郎は勝手に動き出した。大五郎は小五郎がどうなるのか酷く興味を持った。
 小五郎は母親の体をナイフで解体して行った。
 小五郎は大五郎にささやいた。「お前はこうなるのだ」

 頭で考えたことが全て実現するわけではないが、願望が強かったり、状況からして確率が高ければ実現するだろう。貧乏人が大富豪になる確率はほぼ0%に近いが、路頭に迷う確率は20%はある(と思う。貯金をするしかない)。

 みんな現実を打破したいと思っている。そのためには綿密な計画書が必要である。それは自分を主人公にしたストーリー(小説)に他ならない。身の丈にあった目線で、考えて書き、こういう状況なら、こうなるだろうと、自分の分身(未来の自分)は動いていくのだ。

 八戸の18歳は、小説を書き、現実を打破したが、とんでもない殺人行為に走ってしまった。母親を殺したいという願望があったのだろう。

 他人事ではない。インディオも怪しげな小説を書いているからね。
 現実を打破して、本当のインディオになるのかもしれない。

 どっかにいい島がないかなぁ。