インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

出版社はまだまだ倒産する。

2008-01-20 17:30:33 | 映画や小説、テレビなど
 ジュンク堂に半額の本が置いてあった。エクスメディアは超図解で有名だったので目を疑った。

 本の値打ちが前よりも格段に落ちている。

 今、こうやってインディオがブログを書いているように、誰でも情報を発信できる時代だ。情報は読むより、発信する方が面白いことに、皆気づいたかもしれない。情報が増える。情報のインフレーションによって、昔1000円した実用本は、今は100円しか価値がない。まあ、ITを調べたければ、エクスメディアの本を買わずとも、ネットでクリックすればいいだけだ。

 出版社に必要なのは、大量の情報を選別し、判定することかも知れぬ。ミステリー小説は沢山あるが、どれを買っていいのか分からない。だから宝島社は『このミステリーがすごい!』を発行している。ネット上でも、どのネット小説が面白いのか分からないから、アルファポリスは『WEBコンテンツ』で読者投票を設けている。まあ、宝島社の場合は、素人に判定させるのではなく、玄人だから基準になりうる。アルファポリスの場合、大衆が「得票数が多い=優良かも」という先入観で読むし、気まぐれもあるから、どうかと思うが。

 とにかく出版社は山ほどある情報の中でどれを出版化していいのか分からない。色んなライターが色んな記事を持ってくる。ネットを漁っても色んな記事がある。長年の勘と経験で、「これがましか」と掲載する。

 出版不況を打破するため、A社の出版会議は、会議室に上級素人を20人入れることにした。
 20人とも、自分の企画を通したくて必死でアピールする。
 A社編集長「では、売れるという根拠を示してください」
 とたん、皆が口をつぐんだ。インディオだけが叫んだ。「人間の本能です! 動物の、野生的な本能が、この本を買わせるのです!」
 A社編集長は冷静に、「感情論ではなく、何か数字を示してください」
 インディオは答えた。「A社の負債は20億円です。どうせ潰れるんなら、最後にとんでもないインディアンの本を出しましょう!ひょっとして当たるかもしれませんよ!」