インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

Q.マヤ文明の世界観を教えてください。

2008-01-07 23:10:46 | 思想・宗教
A.現代人とは世界の見方が違う。現代人は科学的であるがゆえに、大地とか人間を無機的機械的に捉えがちだが、マヤ人は世界に生命中心の意味を植えつけたように思われる。

「大地」という言葉は存在するが、「大地」は存在しない。ただ足元のイメージがあるだけ。むしろ「ヘビ」「ワニ」を当てた方がしっくりする(言葉を当てはめるより、生き物を当てはめる)。

 立場によって、全て見えるものが違う。大地の視点とはヘビの視点であり、太陽の視点とはワシの視点である。ジャガー、鹿、ゴムの木、あらゆる存在(=精霊)に「顔」をつけ、人間と同じ次元に戻す。神経を通しているのかもしれない。

 頭で考えた言葉は、所詮、言葉でしかない。「人間」は存在しない。名前は存在しない。ただ食物を食べ、消化し、排出している存在。人間は七面鳥を食べることによって七面鳥になり、ジャガーに食べられることによってジャガーになる。

 つまり、言葉を頭で考える世界ではなくて、言葉があいまいで、肉体で自然に溶け込む世界観だったのだと思います(…やらせ、のようなQ&Aだ)。