田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌ウォーク 11 北区・安春川コース 前編

2008-05-21 19:49:50 | 札幌ウォーク & Other Walk
  北区・安春川コースは、これまでいくつか歩いた札幌ウォークのコースの中でも第一級の素晴らしいコースでした!

 今回のウォーキングは、地下鉄「麻生」駅から始まりました。
        
   ※ 地下鉄出口1を出ると、麻生球場の案内が目に入ります。

 麻生駅下車後、まずコースの外にある麻生球場を目ざしました。
        

 私の子どもの頃、北海道の高校野球のメッカといえば今はない中島公園にあった中島球場でした。中島球場に来たことはなかったものの、新聞ではいつも目にする球場名でした。
 私の記憶では、その中島球場の閉鎖に伴って新設されたのが麻生球場だったはずです。
 ところがその後、高校野球などで新聞に登場するのは円山球場ばかり…。麻生球場はいつか道民から忘れ去られてしまった球場でした。

 今回、初めて訪れてみて、なんとなく納得がいきました。
 球場のある場所が住宅街の中にあって、敷地も十分ではありません。車などが駐車するスペースも狭いようでした。(球場の敷地外縁を高いフェンスで囲んでいることからもボールが住宅街に飛んでいかないような措置でしょうから、その狭さがお分かりいただけると思います)
        
   ※ 正面見えるのが麻生球場です。すぐそばまで住宅が迫っています。

 球場自体もけっして広くはないそうで、硬式野球には不向きだったということでしょう。もっとも、当日は春の高校野球の札幌地区予選をやっていましたが…。

 麻生球場を後にして、高架下緑道なるウォーキングコースに向かいました。
 ここはJR学園都市線の高架化に伴い生じた土地の一部を緑化し遊歩道を設けたようです。
        
 木々がふんだんに植栽されていて心安らぐ空間を演出しています。
 当日は晴れていたのですが適当な木陰をたくさん作ってくれ、付近住民も散歩を楽しんでいました。
        
      ※ このように高架下緑道が真っ直ぐ伸びています。

 マップによるとこの高架下緑道は延長2.6キロあるのですが、私はショートカットして1.5キロを歩き、このコースの中で最高のウォーキングコースである屯田防風林に進んでいくのでした。

《ウォーク実施日 ’08/05/11》
                             (続きは次回に)

高野 孟 講演会

2008-05-20 17:27:10 | 講演・講義・フォーラム等
 現在の世界の経済的な動向、将来の力関係など今の世界観を分かりやすく説明してくれた講演会でした。

 札幌信用金庫がTV「サンデープロジェクト」の論客の一人「高野 孟(はじめ)氏を招いての講演会が札幌後楽園ホテルであり、受講してきました。
 ここで私はちょっと驚きました。それは後楽園ホテルの大ホールが地下2階にあったことです。私の常識ではホテルのホールは地上何階かにあるのが普通だと思っていましたから、地下2階とはちょっと驚きでした。(田舎者だなぁ~)
        

 演題は「蘇れ!ニッポンの経済 ~経済再生のカギは中小企業が握る~」というものでしたが、時間の大半は世界経済の動き、それに伴う世界の動向について解説することに費やされました。
        

 高野氏が述べた主なこと、印象に残った言葉を羅列的に紹介します。
◇世界(日本)は百年単位の変動の時期を迎えている。
◇世界的には金融資本主義の破綻により、アメリカ帝国が崩壊し、アメリカの世紀が終わりを迎えている。(アメリカ一国支配の終焉)
◇日本も官僚主導の政治(発展途上国的経済)が限界に達し、民間主導の成熟国的経済を指向すべき時を迎えている。
◇21世紀はアメリカの支配が終わり、ユーラシアの世紀である。
◇ユーラシア、つまり中国・ロシア・EU・インドの菱形関係の諸国が世界をリードするであろう。
◇金融資本主義が破綻した今、ものづくり資本主義が台頭するであろう。そこにこそ日本の中小企業の生きる道(工夫・改善・創作)があるのではないか。

 概要、以上のようなことについて大変分かりやすく解説してくれ、90分間があっという間に過ぎてしまったような感じでした。
         

札幌麺紀行 8 麺や「中(あたり)」

2008-05-19 16:45:29 | 札幌麺紀行 & グルメ紀行
 期待の塩ラーメンだったのですが・・・

 訪れた日は平日だったのですが、勤務が15時30分に終了したこともあり、ちょっとしたドライブも兼ねて妻を誘い、厚別まで行ってみることにしました。
 店は厚別通りという片側3車線の大きな通りに面しているのですが、そこへ行くまでが我が家からはかなり遠く、20分以上かかったかと思います。
        

 今回の麺や「中(あたり)」はガイドブックで掲載された店の中でも最も郊外に位置する中の一軒です。
 店の所在地を探しながら訪れるのは、昨年取り組んだサタデーテーリングに通じたところもあり、私の中ではゲーム感覚で楽しんでいるところもあるのです。

 さて、その麺や「中(あたり)」の外観は「ちょっとラーメン屋さんらしくなく落ち着いた雰囲気だなぁ」と思ったのですが、店内はラーメン屋さんそのものといった感じでした。
 ガイドブックによると塩ラーメンが自慢のようで、写真からもスープがとても美味しそうに見えましたので、当然「あたり塩」(700円)を注文しました。
        

 出てきたラーメンのスープをまずレンゲで一口・・・。
 ううーうっ、私の期待は裏切られました。
 けっして不味いわけではないのですが、私の中では勝手に期待していたものがありました。
 それは北見地方ではかなり名が知れているのですが、津別町に「西洋軒の塩ラーメン」があります。(かなりローカルな話ですが、近隣の方はぜひお試しあれ!)
写真から私はそれに近い味をどこかで求めていたようです。

 私が塩ラーメンに求めるあっさり感はなく、むしろ濃厚な味でした。
 また、麺が濃い黄色だったことも私の評価を低くしてしまいました。

麺や「中(あたり)」 データー
札幌市厚別区厚別西5-2-18-1(地図)
電 話  011-893-0005
営業時間 11:00~21:00
定休日  不定
駐車場  5台
座 席  20席(カウンター・小上がり)
入店日  ’08/05/07

札幌麺紀行 7 中華創食酒家「魯山(ろざん)」

2008-05-18 23:02:39 | 札幌麺紀行 & グルメ紀行
 中華の良さを生かした「五目焼きそば」は私の舌になかなか合う味でした。

 その後も札幌の旨い麺を訪ねる旅は順調に続いています。
 今回訪ねた中華創食酒家「魯山」は、ガイドブックでは「ラーメン店」「そば店」「うどん店」のいずれにも属せず、「その他の麺の店」に分類されています。

 店は地下鉄「福住」駅と「月寒中央」駅の中間くらいにあります。
 国道36号線、月寒通り沿いにあります。私は「福住」駅から歩いて向かいましたが、5~6分かかったでしょうか。
                

 私が注文したのはいつものとおりお店が一番に薦める「五目焼きそば」(しょうゆ味 780円)です。
 出てきた五目焼きそばはボリューム感十分です。具だくさんの餡が食欲をそそります。
 一口食べてみると、しょうゆ味が具と麺にしっかりマッチしていて旨味が口中に広がります。
 麺はぱりぱり感があり、普通の焼きそばとは違う食感が楽しめます。
        

 途中までは水で我慢をしていたのですが、やはり焼きそばにはビールが似合います。我慢できずビールを注文し、ビールと焼きそばのゴールデンコラボレーション(???)を満喫しました。


中華創食酒家「魯山(ろざん)」 データー
札幌市豊平区月寒中央通10丁目(地図)
営業時間  11:30~14:30(LO)
      17:30~21:30(LO)
定休日   月曜日
駐車場   2台
座 席   24席(カウンター・テーブル・小上がり)
入店日   ’08/05/06 ◎

それでも私はコンサを応援する!

2008-05-17 22:45:14 | スポーツ & スポーツ観戦
 今日(17日)コンサドーレのホーム6戦目の対名古屋グランパス戦がありました。(私にとっては今年5戦目の観戦です)
        

 天気が良かったので、初めてのことでしたが自転車でドームに向かいました。
 北1条通りを東に向かい、途中から南に折れて薄野に出て、豊平橋を渡ります。
 橋を渡ると国道36号線、通称月寒通りを一路ドームを目ざします。
 距離的にはそれほどでもなかったのですが、坂道だった上、信号待ちなどがあり結局45分ほどかかってドームに到着しました。

 いつものとおりホーム側のコーナーポスト付近に席を取りました。
 ここがもっとも選手のプレーを間近に見ることができる席だと私は思っているのです。

 試合は前半コンサのルーキー宮澤選手のファインゴールで先制して折り返しましたが、後半はグランパスに翻弄され3点を奪われ敗れてしまいました。
 観戦していてやはりグランパスは一枚上手だなぁ、と認めざるをえませんでした。
 これで今シーズンの戦績は、3勝9敗1分けでJ2降格圏内の17位です。
        
        ※ クライトン選手のコーナーキックです。

 5試合を観戦していて感ずるのはどの試合も押され気味だということです。
 つまり戦力的にはどうしても十分とはいえないのがコンサの現実です。
 素人の私からみて、コンサの生きる道は守って、守って、少ない得点チャンスを生かして凌ぎきるという形しかないのではと思います。
 ところが今はその守備陣が破綻しています。中断期間に入るこれからなんとか立て直してほしいと願うばかりです。

 それにしてもいつも感動するのは、コンサドーレサポーターの熱い応援です。
 私はその中には入れず、いつも彼らの応援を真横から眺めていますが、負けても負けても声援を続ける彼らの姿を見ていると胸が熱くなります。
 私も彼らと同じように例え負け続けたとしてもコンサドーレを応援し続けようと思います。
        

 それはコンサドーレが誰のものでもない、北海道民の、札幌市民の球団だからです・・・。

札幌に転居した理由

2008-05-16 23:16:08 | その他

 札幌に転居してから1年が経ち、最近続けて二つの個人的な会合を持ちました。
 一つは、学生時代の友人で退職を機会に札幌に移り住んだ三人の会。
 もう一つは、同じ地域で同じ業種の仕事をしていた者同士が、これもまた退職を機に札幌に転居してきた四人の会です。

 二度とも私が幹事だったこともあり、私が気に入っているJR札幌駅近くのちょっと小粋な居酒屋で行いました。
 どこかということは今回のところは秘密にしておきましょう。いずれ明らかにする機会もあるかと思います。

 私はそれぞれに「なぜ札幌に移住してきたのか」を問いました。(もちろん自分に対しても…)
 すると、それぞれが移住してきた理由は大きく二つあることが分かりました。
 一つは、子どもや親兄弟が札幌市または周辺に住んでいること。
 もう一つが、本人またはご夫人が病気がちのために医療設備の整ったところを求めたこと、というのが主な理由でした。
 それぞれが住み慣れた地域に住むか、札幌に移住するかで悩んだ末での決断だったところも多くの方の共通点でした。
 
 移住してからすでに5年を経過した人から、私のようにまだ1年しか経っていない者、この春に移住してきた者までさまざまです。
 特徴的だったのは移住して4~5年を経過しているお二人が心身ともにとても元気な様子だったことです。
 つまりお二人は現在の生活にとても満足しているように拝見しました。
 二人はそれぞれの趣味に加え、ボランティアにも取り組まれ、多くの友人・知人を得ているようでした。

 私などはまだまだ移住の成否を云々するには早すぎますが、二人の様子を伺いながら積極的に生きることと、人との繋がりを求めることが大切だと教えられたような気がします。
 札幌移住2年目に入った私ですが、これまでと同様に積極的に外に出るように心がけ、そこに多少方向性も意識しながら2年目の札幌生活を謳歌しようと思っています。

 そこで 今回はちょっとだけ真面目にまとめてみることにします。

  人はさまざまな条件の中で、自らの思いや願いをいだきながら住み処を選択しているのだと思います。
  どこに住むことになろうとも、自ら住んでいる地域に対していかにポジティブに生きることができるかこそが問われることなのだと思っています。


札幌ウォーク 10 厚別区・もみじ台ナナカマドコース

2008-05-15 22:09:26 | 札幌ウォーク & Other Walk
 「テクノパーク・ポンノッポロコース」と同じ日に歩いたコースがこの「もみじ台ナナカマドコース」です。
 このコースはワンウェイでスタート&ゴールは自分自身でどちらかを設定するようになっているようです。
 私は地下鉄「新札幌」駅のバスターミナルから、「もみじ台団地」行きに乗り、「もみじ台北3丁目」で下車し、南に向かってウォーキングを開始しました。
        

 コースはちょうどもみじ台団地の外縁をなぞるように設定されています。
 ですから、私の場合は右手に新興住宅地、左手に森と谷間を見ながらのウォーキングとなりました。
 コース名のとおり、道の両側の街路樹はナナカマドの並木が連なっています。
        

 たんたんと続く道を、私もたんたんと歩きます。その間、歩いている人にも出会いませんでした。
 たくさんの住宅が並んでいるのですが、みなさんGWでどこかに出かけたのでしょうか。
 途中、ナナカマドではなくプラタナスの並木に変わっていたところがありました。
        
  ※ プラタナスの並木はまだ葉を付けていませんでした。

 角地に建っているもみじ台南中学校から、南下していたコースは西に進路を取ります。
        
        ※ もみじ台南中学校の校舎です。

 左手にもみじ台緑地を利用したパークゴルフ場が次々と見え、たくさんの人たちがプレーを楽しんでいました。

 途中で不思議な歩道に出合いました。
 長さ4~50mもあったでしょうか。歩道上に茶褐色のラバーのようにものが貼り付けてあるところがありました。とても柔らかく足には優しく感じたのですが、なぜあのような短い区間だけそうしていたのでしょう。いくら考えても私には答えが浮かびませんでした。
        

 うっすらと額や背中に汗をかき始めたころ、ゴールの「もみじ台南1丁目」のバス停に到着しました。(歩いた距離 約3.7Km)
        

  コースのほとんどが住宅街でしたが、一つ一つ形の違う住宅はひとり一人の夢を実現したマイホームなのでしょう。狭い敷地にそれぞれが工夫を凝らした庭を造り、家を造作しているように思われました。

《ウォーク実施日 ’08/05/03》

札幌ウォーク 9 厚別区・テクノパーク・ポンノッポロコース

2008-05-14 20:51:48 | 札幌ウォーク & Other Walk
 厚別区役所が他の区と同じように今年になって区内のウォーキングコースを設定・公表しました。(厚別区役所のHPを参照) そこで早速、「テクノパーク・ポンノッポロコース」「もみじ台ナナカマドコース」を歩くことにしました。今回は、前者をレポートします。

 札幌テクノパークは、情報関連会社が集積した研究開発型の工業団地として開発されたところで、時代の先端を行く建物群が数多くあるということで、一度行ってみたいと思っていたところです。

 テクノパークへ行くには、地下鉄「新札幌」駅で下車後、「もみじ台団地(テクノパーク経由)」行きのバスに乗り、「テクノパーク入口」で下車します。(実際には私はここで下車していませんが)
 バスを下車すると、目の前に大きなアーチ型のポンノッポロ橋が見えてきます。そこからウォーキングが始まります。

 まるで城門のようなポンノッポロ橋を渡ると、正面に情報産業の日本の雄「FUJITSU」の社屋が目に飛び込んできます。
        
   ※ ポンノッポロ橋の向こうに見えるのがFUJITSUの社屋です。
 そこから円を描くように造成された道路の両側に個性的な会社の社屋が並びます。
        
   ※ このような個性的な社屋が次々と登場します。
 こちらは第一期の分譲地の方で、比較的早い時期に関係者の呼びかけに地元IT企業が応じて集積した地域という感じでした。

 谷を一つまたいだ第二期分譲地の方は、敷地も広く世界に名だたる私も聴いたことのある各社の社屋が次々と登場してきました。
        
        ※ 日建片桐リースの個性的な社屋です。
        
        ※ IT界の巨人IBMの社屋です。
 つまり、第一期の状況を見て、脈ありと見た大企業群が第二期の分譲に応じたという構図でしょうか。

 この工業団地の特徴の一つなのでしょうか。人の姿をほとんど見ることはありませんでした。時折り車が通り、各社の駐車場には確かに車がたくさん駐車しているのですが、屋内でPCに向かっているということなのでしょう。もっとも、訪れたのがGW期間だったということもありますが・・・。
        
※ ポンノッポロ川は雪捨て場となっているらしく、雪がたくさん残っていました。
 コースは谷を降り、ボンノッポロ川を横に見ながら、テクノパークの入るとき渡ったボンノッポロ橋の下を通り、みみじ台団地の方へ出て終了です。
        
※ コースの最後はホンノッポロ橋の下を通りもみじ台団地に向かいます。
                          (歩いた距離 約3.4Km)

  テクノパークは個性的な建物群が軒を並べながら静けさを保っていましたが、中では激烈な開発競争が展開されているのでしょう。

《ウォーク実施日 ’08/05/03》

流動化する幕末社会と新撰組

2008-05-13 20:25:17 | 講演・講義・フォーラム等
 これまでとはまったく異質のタイトル名ですが、内容的には大して変わり映えのないものです。お読みいただければ幸いです。
 
 先日の道新ぶんぶんクラブ「蘇る70年前の映像 上映会」に続いて、ぶんぶん教養講座「いにしえの日本を探る」の今年度第一回目の講座が道新本社会議室(中央区大通西3丁目6番地)で開催され受講してきました。
 もっとも私は受講申込をしたものの抽選に外れ、当選した知人の方が都合が悪くなったため代わりに受講することができたのです。

 講座は「流動化する幕末社会と新撰組」と題して、國學院大學文学部准教授の吉岡 孝氏による講座でした。
 冒頭、吉岡氏は「新撰組について研究者は研究を避けたがる傾向がある。それは新撰組に関する資料が少ないからだ」と述べ、「新撰組の研究はむしろオタクのような人たちが熱心に取り組んでいる」とのことでしたが、当の吉岡氏も私から見るとかなりオタク度の高そうな方に映ったのですが・・・。
        
    ※ オタクぽい雰囲気を漂わせた(失礼!)講師の吉岡孝氏です。

 講座の内容はわずか1時間半程度のものですから、吉岡氏からしたら新撰組のほんのさわりに触れた程度なのだと思います。
 その内容をレポートするより、私なりに当時の時代背景に思いを巡らしてみたいと思います。

 新撰組が活躍した江戸末期は、幕藩体制のほころびと外圧が強まる中で、大きくは幕藩体制維持派(公武合体派)と尊皇攘夷派に分かれ、世の中が騒然とした状況でした。
 そうした世相であったからこそ、浪人・浪士といわれた社会のはみ出し者(?)だった近藤勇をはじめとする新撰組の組員たちにも政治に参加するチャンスが与えられたのでしょう。

 しかし一方では近藤勇は冷めた目を併せ持っていたようです。
 彼は自らの政治的な思いを遂げたとしても、社会的な栄達はあきらめていたように思われます。彼は故郷に宛てた便りの中で「京で功を遂げ名を上げた後は、故郷へ帰り剣の師範をして暮らしたい」と書き送っていたそうです。

 結局、彼らが属した公武合体派は薩長を中心とした尊皇攘夷派との戦いに敗れ、ことごとく夢を果たせずいわば使い捨てられるように散っていたわけです。
 結果として使い捨てのようになったとしても、当時の志ある若者たちは流動化する社会の中で、政治に参加しているという熱い思いに駆られながら自らを賭していたものと思われます。

 彼らと今の若者たちを比べてどちらが幸せなのでしょう?難しい問題ですね。

 いゃ~、歴史って面白いですねぇ。

札幌麺紀行 6 手打そば「仙穂」

2008-05-12 19:33:45 | 札幌麺紀行 & グルメ紀行
 札幌麺紀行を思い立ち行動に移した初日ですから、気合を入れてもう一つの店を訪れることにしました。(もちろん時間をおいてですよ)
 訪れたのはやはり東区伏古にある仙穂(せんすい)という蕎麦屋さんです。

 場所は同じ伏古でも、ラーメン店「ぐれん」よりはずっと札幌都心に寄った商店街にあります。
 店は店内外ともに蕎麦店らしく落ち着いた構えでした。
 注文はもちろんお店一押しの「鴨せいろ」(1,050円)です。
 そばが出てくるまで供されたそば茶がとても良い香りを漂わせてくれました。
        

 出てきた二八そばは細麺て、うっすらとそばの色がのった上品な色合いでした。
 鴨汁は鴨焼きと鴨肉のつくねが入ったもので、その双方から出た脂が旨味を創り出していたように思います。
 私にはなかなかの逸品でした。
        

 この札幌麺紀行を始めるキッカケとなったガイドブック「札幌極旨麺図鑑」に載っている全93店を制覇する旅は始まったばかりです。
 今回でまだ6店目、目標ははるか彼方です。
 メタボ予備軍の身体が、目標を達成した暁には本格的なメタボリック症候群になっていたなんてことにならぬよう気をつけねば…。


手打そば「仙穂」 データー
札幌市東区伏古3-3-2-22(地図)
電 話   011-787-6577
営業時間  11:30~20:00 ※売切れ次第終了
      (月・水は11:30~15:00)
定休日   火曜日
駐車場   8台
座 席   34席(テーブル・小上がり)
入店日   ’08/05/04 ◎