田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

映画 200 紅白が生まれた日

2017-12-01 22:36:49 | 映画観賞・感想

 純粋の映画ではない。NHKが2015年に放送開始90周年を記念して制作・放送したドラマである。題名からも想像できるように、今や年末の代表的番組となった「NHK紅白歌合戦」が誕生したいきさつをドラマ化したものである。

                 

 月の一度の「ちえりあ映画会」が取り上げた今月の映画が「紅白が生まれた日」だった。
 映画は11月28日(火)午前、札幌市生涯学習センター(通称:ちえりあ)の「ちえりあホール」で上映された。

 太平洋戦争直後の昭和20年9月。GHQは、放送を指導する目的で、NHKを接収しようとしていた。そうした中に、戦争に召集されていたディレクターである主人公の新藤は帰還する。
 GHQは放送の細部にまで検閲の目を光らせ、自由に番組を作らせようとしない。
 戦前は軍部の、そして戦後はGHQの意向に沿った番組しか作れないことに失望していた矢先、GHQから新しい歌番組を作るよう指示が下ったが、新藤は意欲がわかない。
 そうした中で、敗戦後の遊びの少ない子どもたちが棒切れを振り回しながら遊んでいるのを目にする。そこには男の子ばかりではなく、女の子も勇ましく戦っていることにヒントを得、男女対抗形式の歌番組を提案した。そのタイトルは「紅白歌合戦」だった。
 ところがGHQは「合戦」ということばが争い(戦争)を連想させるので認めない。苦肉の策で「紅白音楽試合」ということでようやく許可が下り、この年の大みそかを目指して具体的な番組作りがスタートした…。

            
            ※ 当時の「紅白音楽試合」の放送風景(ラジオ番組)を再現した様子です。

 映画を観終えての正直な感想は「凡庸だなぁ…」というものだった。
 連合軍側が敗戦国日本をこれまでの軍国主義から民主主義の国へと強引に変えようとしていたことは画面を通して伝わってきたが、番組作りに奔走する新藤たちの姿からには残念ながら何も伝わってこなかった。
 脚本、そしてキャストともに物足りなさが残った映画だった…。

 なお、掲載した写真はすべてNHKのHPから拝借した。

              
              ※ 主演の松山ケンイチと本田翼の二人です。



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2 コメント

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面白かった記憶が… (おなら出ちゃっ太)
2017-12-02 18:45:16
けっこう面白かったと思うのですが、「テレビで観るドラマ」と、「映画」というとらえ方によるのかも知れませんね。もちろん、趣味嗜好もあると思いますが。
GHQの、「合戦」は戦争を連想させるという理屈が、なんだかPTAのヒステリみたいに思えました。
PTAがGHQ由来だからかな?
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出ちゃっ太さんへ (田舎おじさん)
2017-12-02 23:01:54
 いつもいつもコメントありがとうございます。
 あのドラマをテレビで観られたのですね。
 面白かったかどうかは、人それぞれということかなぁ、と思いますね。
 確かに、テレビドラマとして観る場合と、映画として観る場合との違いもあるように思えます。
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