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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

股関節のトラブルとは?

2024-06-27 16:58:44 | 講演・講義・フォーラム等
 統計的には中高年の女性に多いといわれる「股関節症」だが、男性も例外ではない。歩行が困難となる股関節痛は私たちの生活を大きく制限されてしまう原因ともなる。その原因と解決法について専門の医師からお話を聴いた。

 昨日(6月25日)午前、札幌市社会福祉総合センターで市の社会福祉協議会主催の「わたしの生き方セミナー」の6月講座に参加した。6月講座のテーマは「シニアに良くある股関節トラブルのお話」と題して、札幌孝仁会記念病院の名越智副院長が講師を務めた。

     
     ※ 講演をする札幌孝仁会記念病院の名越智副院長です。

 股関節とは、胴体と脚を繋ぐ関節のことを言うのだが、大腿骨の丸い頭の部分(大腿骨頭)が胴体の骨盤の受け皿の部分(寛骨臼)にはまり込む構造をしているので「球関節」とも云われている部分である。その「球関節」の形や構造が変形したり、関節内で緩衝材の役割をしている「軟骨」がすり減ったりした場合に痛みが発生することを「股関節症」と称しているという。
 どのような “痛み” かというと、〇足の付け根が痛む、〇ひざ痛、〇太もも痛、〇歩行時痛、〇歩行開始時痛、〇荷重時痛、〇夜間痛、などがあるという。
 股関節痛の予防のためには、股関節周囲の筋肉のストレッチや筋力トレーニングをすることだと話されたが、名越氏は外科医でもあることから、予防よりも手術などによって痛みを取ることに話の重点があった。

    
    ※ 受講者はやはり関心の高い中高年の女性が目立っていました。

 「股関節症」の中で良く聞く病名が「変形性股関節症」である。この病気は発育期に股関節が十分に形成されなかったことでの後遺症や、股関節の浅い「寛骨臼」の形成不全などが原因だとされる。また、加齢によって関節の軟骨がすり減ってしまって「変形性股関節症」に至る場合もあるという。
 その症状を取り除く代表的な外科手術が「人工股関節置換術」である。「人工股関節置換術」とは、痛んだ股関節内の骨や軟骨を削り取り、代わりに金属やセラミック、プラスチックなどでできた人工関節を入れることで痛みを無くし、歩行を可能とする手術のことである。現在、国内では相当数の人がこの手術をしているそうだ。

    
  ※ 「人工股関節置換術」の図解と実際に置換を終えた股関節のレントゲン写真です。
    (写真はウェブ上から拝借しました)

 ここまではなんとか名越氏のお話に付いていけたのだが、この後のお話は専門的過ぎて私には理解が難しかった。それは骨を削り取る時に3Dプリンターを使用するとか、RAOの3次元シミュレーションを応用するとか、歌手の美空ひばりさんが患った大腿骨頭壊死症(直接の死因ではないそうだ)などのお話をされたが、私にはもう一つピンとこなかった。というより、私の理解力が不足していたということにしたい。
 今回のお話から学ぶことは、上記したような “痛み” を感じた時には、できるだけ早く整形外科医の診察を受けることであり、日常的には筋肉のストレッチや筋力トレーニング的なことを心がける、ということだと私は受け止めた。


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