田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

八重山諸島を往く 21

2015-02-18 21:18:03 | 道外の旅

 西表島が他の八重山諸島と明らかに違うのは、手つかずの自然がたっぷりと残っていることだ。今回の旅はそのことを改めて認識させてくれた。仲間川、ユツン川、そして浦内川と訪れその魅力を満喫することができた。 

 今日の浦内川である。
 宿の主人は「仲間川とはまた違った魅力がある」と話した。
 確かに沖縄県下で随一の流域面積を誇る川らしく、そのスケールは仲間川を上回り、その流れが右に左に大きく湾曲していた。

 ただ、惜しいことに交通の便が良くないためか、仲間川は満員の観覧船が次から次と繰り出すのに対して、浦内川のほうは私が乗った便の乗客はわずか10人という少なさだった。
 つまり仲間川は旅行会社が企画する効率良く周遊するツアーに適しているが、浦内川の方はそうしたツアーに乗り切れないのだろう。
 しかし、それが私には好ましかった。仲間川が俗化(?)しつつあるのに対して、浦内川の方は純粋に自然を楽しみたい人が訪れているように思えるからだ。

 川の両岸に見えるマングローブはどちらも同じなのだが、浦内川の方は森が深い感じだった。大きく湾曲しながら奥深く分け入ったボートは、岩が立ちはだかりもうこれ以上は進めないという地点まで約8キロのクルージングだった。

                    

 その後は、「マリユドゥの滝」と「カンピレーの滝」を目ざしてのトレッキングに移った。
 トレッキングの道はある程度整備されていたため、スニーカーでも登れる山道だった。しかし、登山道の脇は鬱蒼とした亜熱帯のジャングルが広がり、今にもイリオモテヤマネコが出現するのではないかという雰囲気の森が広がっていた。

 登り続けること約30分、第一の滝「マリユドゥの滝」の展望台に着いた。
 マリユドゥの滝は傍には近づくことができず遠望するだけだったが、そのスケールはかなりなものと思われた。(ガイド付きで滝の傍まで行くツアーもあるらしい)

          

 展望台からさらに15分。今度は「カンピレーの滝」に着いた。こちらは落差の大きな滝ではなく、水量豊かに幅広く流れ落ちる滝だった。カンピレーの滝はすぐ傍まで近寄ることができ、さらには大きな岩石の広場が広がっていて、天候も良かったので、流れを見ながらゆっくりすることができた。

          

 西表島の自然をもっと満喫するツアーとして、過酷さを伴うがまる一日かけて島を縦断(横断?)するツアーがある。そのツアーは過酷さゆえに参加資格は60歳未満と案内には記載されていた。
 実は私は4~5年前に西表島へ来ようとして、そのツアーに「60歳を少し超えているが参加できないか」と問い合わせたことがある。その時は、正式に申し込んでくれたら検討すると回答されたが、実現しなかった。
 今ではもうそれも無理たと思い、今回は検討の対象とはしていなかったのだが、西表島の深く、高い自然を目に前にすると、とてもとても私には無理だなあ、と思わせてくれるに十分だった。

 手つかずの自然が残る西表島を象徴するのがイリオモテヤマネコの存在である。
 このイリオモテヤマネコについて、いろいろと見聞することができたが、そのことについては後日レポートできたらと思っている。

 かくして、私の西表島での体験は終わり、今回の八重山諸島の旅も終焉を迎えた。
 明日の大移動を終え札幌に帰りつくまで、旅を振り返る余裕はないが、今は身も心も充足感に満ち溢れていることだけは間違いない。
 明日、夕刻札幌の帰り付く予定である。


八重山諸島を征く 20

2015-02-18 15:08:42 | 道外の旅

 西表島巡りを終えて、石垣行きのフェリー船上です。
 今日はレンタカーで西表島内を走り回っていました。
 ハイライトは宿の主人のアドレスどおり浦内川河口から遊覧船で8キロ遡り、そこから山道を2.2キロのトレッキングをして、「マリユドゥの滝」と「カンピレーの滝」を見て来ました。
 地図上で見ると、西表島のほぼ中央部にあたり、一般の観光客が行くことのできる最奥部ではないかと思われます。
 それほど下調べをしたわけではありませんが、この二つの滝は西表島では最も有名な滝でしたので、そこまで行くことができ満足しています。
 この二日間で西表島の自然をかなり満喫させてもらった気分です。
 ただ、今日のその他については取り立てて言うべきことがないほど内容のない一日でもありました。
 ホテルからまたゆっくり報告できたら、と思います。


八重山諸島を往く 19

2015-02-18 07:14:28 | 道外の旅

 まったくの小ネタである。私はあまり気にしていなかったのだが、昨日「島価格」を体験した。離島ということでやはり輸送費などが価格に跳ね返っているようだ。 

 昨日、宿の主人が迎えてくれた車の中から「ここは集落唯一の店らしい店なので覗いてみるのも面白いですよ」と紹介してくれた。宿の直ぐ近くだったので、夕食前にアドバイスどおり覗いてみた。

 店の名は「大富共同組合売店」(このような名になったのは昔地域の方々が共同で出資して作った店だそうだ)となっていたが、生活の必要なあらゆるものが陳列されていた。ただ、種類はかなり限定されているようだった。
 特に買いたいものはなかったのだが、何も買わずに店を出ることははばかれる感じもしたので、何かないだうかと見まわしたとき、私がよくコンビニで購入する森永乳業のカフェラテが「175円です」と書かれていたので、それを購入することにした。

               
               ※ 森永乳業のカフェラテとはお馴染みのこのパッケージの商品です。

 レジへ持っていくと、「189円をいただきます」と言われた。「あれっ?」と思ったが、直ぐに「あゝ、税別だったんだ」と納得した。
 それにしてもである。
 森永乳業のカフェラテはコンビニでは確か120数円ではなかったろうか?(ネットで調べると希望価格は140円となっていたが)それが税込189円ということだ。
 これは島の人たちは大変だ!

          
          ※ 仲間川の奥で見ることができたサキシマスオノキの板状の根です。

 物価について特に関心があるわけではないので、これ以上詮索するつもりはないが、今日レンタカーを使用した後のガソリン価格がちょっと気になってきた。

               
               ※ ユツン川上流のトレッキングで出会った幹に特徴のあるシダの仲間です。

 さて、今日(18日)の行動だが、昨日宿の主人アドバイスを求めたところ、「島の反対側にある浦内川のクルーズ&トレッキングはどうか」と提案があった。
 せっかくのレンタカーを駆使するようなものではないが、私の中にこれといったアイデアがないので、主人のアドバイスに従おうかな?と考えているが、最終的には現地へ行ってから判断しようと思っている。
 空は現在薄曇りの状態だが、予報では全日晴れと出ているので、今日も気持ち良く行動できそうである。