田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道交響楽団コンサート

2015-01-29 20:37:10 | ステージ & エンターテイメント
 北海道におけるアマチュアの管弦楽団としては最大級の規模を誇る北海道交響楽団の演奏会を聴くことができた。アマチュアとはいえ、CDを販売するほどの実力派楽団である。大編成の音色を楽しんだ。 

        
   
 先週末の私は音楽づいていた。24日の「市民吹奏楽祭」、25日午後の「北部方面隊コンサート」、そして同じ25日夜の「北海道交響楽団コンサート」と続いて、まるで音楽漬けの2日間だった。

 25日(日)、午後の「北部方面音楽隊」のコンサートを楽しんだ後、自宅には帰らず街で食事をし、カフェで時間を調整して、再びキタラに向かった。
 北部方面音楽隊ほどではなかったが、たくさんの聴衆を集めて「北海道交響楽団 第77回演奏会」は19時開演した。
 演奏された曲は次の3曲である。
 ◇「パッサカリア 作品1」  ウェーベルン
 ◇「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 作品102」 ブラームス
          ( 休   憩 )
 ◇「組曲『展覧会の絵』」  ムソルグスキー(ラヴェル編曲)

     

 私にとってはいずれも耳慣れない曲ばかりだったが、唯一「展覧会の絵」だけは一部旋律に聞き覚えのある箇所がある程度だった。
 吹奏楽ばかり聴いていた耳に弦の音色が優しく耳に飛び込んできた。
 「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」には、ヴァイオリン独奏に鎌田泉、チェロ独奏に石川祐支というプロの奏者を招いての演奏だった。さすがにプロの演奏であるが、道響の音もけっしてそれに劣るものではなかった。
 今回、道響として最も力が入ったのは、やはり最後に演奏した「展覧会の絵」だろうが、そんな彼らの心意気が伝わってくるように熱演だった。

              

 総勢70名を超える団員たちは、日常それぞれの職務をこなしながら技術の向上を図っているものと想像されるが、しっかりした技量を維持していることに敬意を表したい。
 その70名を超える団員たちを強力なリーダシップで牽引しているのが指揮者の川越守氏ではないかと想像している。(その内実はまったく知らないのだが…)氏は現在83歳と高齢であるが、その生涯のほとんどを北大交響楽団と道響の指導にあたっていると聞いている。
 ステージに登場する足取りにはやや衰えも見えるが、まだまだ指導の第一線で活躍されてほしいものである。