田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

日本ハム ファン・カンファレンス

2015-01-18 20:37:13 | スポーツ & スポーツ観戦
 日本ハムファイターズは、球団としてスポーツ・コミュニティーの実現を目ざすという。大社オーナー代行が、栗山英樹監督が、日本ハムファイターズが北海道に果たす役割を語った。 

 話題としては少し色褪せた感がないでもないが、1月12日(月)午後、道新ホールで開催された「ファン・カンファレンス」の入場券を手に入れたので参加してきた。
 カンファレンスとは、会議とか、協議と訳されるが、実際には球団によって行われたシンポジウムといった形式だった。

          

 全体のテーマは「ファイターズが北海道に果たす役割とは」というテーマのもとに、第1部が、大社オーナー代行と栗山監督が「スポーツのチカラ、地域のチカラ」と題して道新運動部の記者の質問に答える形で進められた。
 第2部は「ファイターズとファンが紡ぐ北の大地の未来」と題して、大社オーナー代行を始めとした日ハム球団幹部の方々が事前に募ったファンからの質問に答えるという形のイベントだった。

               

 さまざまな面から、これからのファイターズについて語られたが、ここでは「スポーツ・コミュニティーを目ざす」と語った大社オーナー代行の言葉について取り上げてみたい。
 最近はいろいろなところで語られる「コミュニティー」という言葉である。コミュニティーとは、一言でいえば「居住地域を同じくし、利害をともにする共同社会」ということのようだ。

 ファイターズは他球団と違い、選手に次の三つを求めているという。①選手として成功すること。②ファンに感謝すること。③社会貢献をすること。特に③はファイターズ独特のものであり、それを率先垂範しているのが栗山監督だと大社氏は力説した。
 大社氏の話を伺っていると、以前から栗山町との関わりが深かった栗山監督がファイターズ監督に就任するのは必然だったのかな?とさえ思えてくる。

               

 そして昨シーズンで引退した稲葉氏の存在である。彼は今年ファイターズの「スポーツ・コミュニティー・オフィサー」に就任した。この肩書は、日本ハム球団が推進しようとしているスポーツ・コミュニティーの実現のための推進役であるという。
 地域還元活動「北海道Aiバトンリレー」少年野球教室、児童施設訪問などなど積極的に地域貢献活動を続ける稲葉氏に最適なポジションであり、日本ハム球団が目ざすスポーツ・コミュニティーづくりを体現していける人といって良いだろう。

 札幌に本拠地のある日本ハムファイターズは、野球というスポーツを通して地域を豊かにし、同時に球団としても発展していきたいという。そこには、巧まざる球団としての戦略も見え隠れするが、地域におけるプロ野球球団の在るべき姿を希求しようとしている球団の姿は道民の一人として大歓迎したい思いである。
 今季のファイターズの健闘と、稲葉氏の活躍を心から祈りたい。

※ ところで稲葉氏は栗山氏、工藤氏の後任としてテレビ朝日「報道ステーション」のスポーツキャスターにも就任したという。さらに日本代表のコーチも務めている。コミュニティー・オフィサーの仕事は大丈夫なのだろうか?(まあ、大丈夫だから引き受けたのだろうが…)