田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌日大決勝進出ならず~春の全道高校野球 第五日目

2013-06-01 23:10:27 | スポーツ & スポーツ観戦
 春の全道高校野球準決勝第一試合は注目の駒大苫小牧 VS 札幌日大の対戦だった。しかし結果は駒大苫小牧が7対4で勝ち、点差以上に力の差を見せつけられた試合だった。そんな中、私注目の札幌日大の選手Mは大ブレーキとなって完敗の一つの要因になってしまった…。 

 今日は朝から空がスカッと晴れ上がり絶好の野球日和だった。私は試合開始20分前に球場に駆け付けたが、それで良い席にありつこうとするにはあまりにも甘すぎた。すでに場内の座席はびっしりと埋まっていた。炎天下の席には多少余裕があったが、そんな席に座るつもりはなく、太陽が直接には届かない屋根下の最上段で立って観戦することにした。(その後、絶好の席を確保するのだが…)
 好天の上、休みが重なったことでどっと人が押し寄せたようだ。高校野球の人気恐るべしという感じである。

          
          ※ ご覧のように大観衆が円山球場につめかけた。

 札幌日大の敗因を考えてみると、何といってもエース白崎の力不足ということになろう。
 白崎のベストスピードが駒苫打線には打ちごろなボールとなっていたようだ。駒苫打線は1回から白崎に襲いかかり、3回まで毎回得点で4点を奪ってしまった。
 5回にさらに1点を奪われた。その時点でベンチもたまらず白崎をあきらめ、この大会初めて投げる河原田にスイッチした。しかし、河原田も5回、6回と1点ずつ相手に献上し、相手を止めることができなかった。8回、9回は私が推奨する宮崎がマウンドに上がりなんとか零点に抑えて味方の反撃を待ったが叶わなかった。

          
          ※ 好天で気温も上がりグランドにはたっぷりと水が撒かれた。まるで夏の大会の気分です。

                    
 一方、打撃陣は駒苫12安打に対して、日大も11安打を放ち安打数では遜色なかったのだが点差が開いてしまった。その要因の一つが私が注目する選手Mの大ブレーキである。
 第一打席、第二打席と駒苫先発の左投手立花の軟投にタイミングが合わず2打席とも空振りの三振。そして第三打席は無死一二塁のチャンスに救援した右投手吉雄の前にまたもや空振りの三振。続いて第四打席も一死三塁のチャンスに登場するもこの試合四度目の空振り三振だった。
 札幌日大の三番を打ち、これまで毎試合ヒットを重ねているMは相手からのマークも相当きついと思われる。今日の試合で三振したボールはほとんどが縦に落ちる変化球だったようだ。Mがどこかで一度でも爆発していれば試合はどうなったか分からない。そうした意味ではMの不振が敗因の一つと言えるであろう。
 4三振と散々だったMだが、その4三振全てが空振りの三振だったところにMの積極性がうかがえる。見送りの三振ではなく、最後まで降り続けたところに非凡なものは私は感じた。
 夏へ向けて、もう一皮剥けることを期待したい。彼なら十分可能だと思う。

          
          ※ 私が注目する札幌日大の選手Mはこの試合に限っては不振をきわめた。

 それにしても不可解なのは駒苫ベンチの動きである。私から見るとあまりにも動き過ぎなのだ。この試合ではそのことで試合が左右されることはなかったが、三年前に試合を見たときと少しも変わっていない。決勝戦ではそれがどう出るか?いずれ高校野球の監督論みたいなものを書いてみたい思っている。

          
          ※ 試合に勝ち、おなじみの校歌を聞く駒大苫小牧ナインです。


          
          ※ 試合前の小樽北照の独特のパフォーマンスです。甲子園でも披露しました。

 第二試合の小樽北照 VS 駒大岩見沢は私の予想どおり北照が10対4と駒岩を圧倒して決勝戦に駒を進めた。
 この試合はむしろ駒岩の前半の健闘が目立った。1~2回に北照のエース大串に襲いかかり3点をもぎ取ったところは往年のヒグマ打線と云われたころを彷彿させるものだった。実際ヒット数は北照13安打、駒岩12安打と遜色がない。なのにこれほどの差が出るのはディフェンスの差である、駒岩の失策数は実に6個である。これでは勝利は掴めない。夏は北大会に回るが甲子園は難しいのではないか?
 私にとって意外だったのは大串投手が駒岩に12安打と打たれ過ぎたことだ。春の甲子園の2勝投手の片りんさえ見せてくれなかった。大串投手は体格もそれほど良くなく剛球投手ではないのだが、体調が悪かったということだろうか?それでも北照ベンチは最後まで大串投手で通したところが駒苫ベンチとは全く別の采配だった。


          ※ 大串投手の投球フォームを分解写真で載せました。
  ※ 大串投手のフォームで特に目立つのがフォロースローの小ささです。力感が見られずに小さくまとまった印象を与えます。(なまいきな素人評論です)

          

          

          

          

          

 さて、決勝は駒大苫小牧 VS 小樽北照の対戦となった。
 小樽北照は主戦大串ではなく、齋藤綱記が先発してくるものと思われる。対する駒苫の先発はエース吉雄か?
 両チームとも打線が活発なので打撃戦となる気配もあるが、総合力でやはり北照がやや有利と見る。両校ベンチの采配も見ものである。

 今日、円山に行ったところNHKが決勝の試合を中継する準備をしていた。(私はそこで観戦したのだ)そこで明日は自宅でテレビ観戦しようかと思ったのだが…。
 帰宅してNHKに問い合わせると、テレビ中継ではなく、ラジオ中継とのことだった。う~ん。明日はどうしようか?