甲子園を目ざす戦い二日目は夏らしい青空が戻ってきた中、接戦あり、大味な試合ありとそれぞれにいろいろなドラマがあった。しかし、単に観戦するだけなのだが体力的に相当きつい思いをしながら観戦を続けている。
◇札南が接戦を制したが…
《第一試合》
札幌南|200|010|000|3
道 栄|100|001|000|2
試合はミスの多かった札幌南を栄高校打線が捕らえ切れなかった戦いだった。
札幌南守備陣は記録に残るだけで4個もの失策をした。記録に表れていないものも含めると札幌南の好投手大間は相当の負担を背負いながらの投球だった。
しかし、大間投手は評判どおりの好投で凌ぎきった一戦だったいえるだろう。
札幌南は攻撃でもミスが目立った。6回の無死2塁、8回の一死3塁のいずれも得点にいたらなかった。
こうしたミスを続けるようでは今後の札幌南は苦しいのではないか。
ミスをいかに修正してくるかに札幌南の今後がかかっている。
そのミスを突けなかった栄高校打線には投手陣が好投していただけに無念さが残るだろう。
大間投手の威力のあるボールに最後まで栄高校らしい粘りが発揮できなかったのが残念である。
※ 試合に勝利して校歌を聴く札幌南高校ナインです。
◇札幌光星全校応援も実らず…
《第二試合》
札第一|403|13 | |11
光 星|000|01 | | 1 <大会規定により5回コールドゲーム>
札幌光星は二日間の中では最も多い生徒を動員した応援体制を敷いたが、その生徒たちの思いも届かなかった。
試合はスコアが示すとおり、札幌第一に一日の長があった試合だった。
札幌光星の二投手を難なく打ち崩したところに札幌第一打線の破壊力の凄さを見せた。
目立たなかったが札幌第一の西島投手も光星打線を2安打に抑え、札幌第一の投打のレベルの高さを見せた試合だった。
次戦の対札幌南の大間投手と札幌第一打線の対決が見ものである。
※ 全校応援もむなしく敗れた光星高校ナインが応援団に挨拶。
◇駒大苫小牧接戦を制す
《第三試合》
北 照|100|010|100|3
駒大苫|000|003|02x|5
前半の北照高校有利な戦いから、後半は一転手に汗にぎる戦いとなった。
前半、北照は試合巧者らしさを発揮し2点を入れ、守っては先発大串投手の好投で駒大苫小牧打線を翻弄し、5回を終えた時点ではそのままいくのかとも思わせた。
しかし6回、その大串投手が突然とらえられた。4本の長短打を集められ、自身の暴投もあって3点を献上し試合を逆転した。
その裏、今度は北照が一死2・3塁から外野への犠飛で同点とし、試合の行方が分からなくなった。
試合の行方を決めたのは駒大の8回裏の攻撃だった。遊失で出た走者を8番の1年生打者がライトオーバーの三塁打を打って勝ち越し、さらに投手暴投で生還し2点を加えた。
粘る北照の最後の最後の抵抗が素晴らしかった。
一死満塁と攻め立てこの日好調の三番・四番を迎え一打同点、さらには逆転のシチュエーションを作った。
ここで駒大は三番手投手として背番号1の近藤をマウンドに送った。スピードは感じられなかったものの、スライダーのキレで2者連続三振に討ち取り起用に応えて試合を終わらせた。
スタンドでちょっと驚いたことがあった。
見守るファンに駒大ファンが意外なほど多かったことだ。
やはり甲子園で大活躍したあの駒大苫小牧の姿が多くの高校野球ファンを惹きつけて止まないのだろう。
※ 駒大苫小牧が全国制覇した時の主将佐々木孝介さんが現在の
駒大苫小牧の監督です。シートノックの後、北照ベンチに挨拶
する佐々木さんです。(右から2番目)
◇トーナメントという残酷な戦い
高校野球のウォッチングを続けているとトーナメントという大会形式の残酷さに気付く。
トーナメントは一人(1チーム)の勝者を決めるためには最も効率的な試合形式である。
それだけにそこには一人以外の多数の敗者が出現することになる。
いくら努力しようが、いくら精魂を傾けようが、一人以外はみな敗者なのだ。
三年間努力し続けた末に負けが決まった途端、彼の高校野球は終わりを告げる。
その場面を見続ける私たちはある意味残酷な場面の目撃者ということだ。
残酷だからこそ見応えがあるのか? 高校野球の魅力は尽きない…。
※ 試合終了後、駒大の校歌を聞く際に堪らず泣き崩れる北照ナイン。
◇札南が接戦を制したが…
《第一試合》
札幌南|200|010|000|3
道 栄|100|001|000|2
試合はミスの多かった札幌南を栄高校打線が捕らえ切れなかった戦いだった。
札幌南守備陣は記録に残るだけで4個もの失策をした。記録に表れていないものも含めると札幌南の好投手大間は相当の負担を背負いながらの投球だった。
しかし、大間投手は評判どおりの好投で凌ぎきった一戦だったいえるだろう。
札幌南は攻撃でもミスが目立った。6回の無死2塁、8回の一死3塁のいずれも得点にいたらなかった。
こうしたミスを続けるようでは今後の札幌南は苦しいのではないか。
ミスをいかに修正してくるかに札幌南の今後がかかっている。
そのミスを突けなかった栄高校打線には投手陣が好投していただけに無念さが残るだろう。
大間投手の威力のあるボールに最後まで栄高校らしい粘りが発揮できなかったのが残念である。
※ 試合に勝利して校歌を聴く札幌南高校ナインです。
◇札幌光星全校応援も実らず…
《第二試合》
札第一|403|13 | |11
光 星|000|01 | | 1 <大会規定により5回コールドゲーム>
札幌光星は二日間の中では最も多い生徒を動員した応援体制を敷いたが、その生徒たちの思いも届かなかった。
試合はスコアが示すとおり、札幌第一に一日の長があった試合だった。
札幌光星の二投手を難なく打ち崩したところに札幌第一打線の破壊力の凄さを見せた。
目立たなかったが札幌第一の西島投手も光星打線を2安打に抑え、札幌第一の投打のレベルの高さを見せた試合だった。
次戦の対札幌南の大間投手と札幌第一打線の対決が見ものである。
※ 全校応援もむなしく敗れた光星高校ナインが応援団に挨拶。
◇駒大苫小牧接戦を制す
《第三試合》
北 照|100|010|100|3
駒大苫|000|003|02x|5
前半の北照高校有利な戦いから、後半は一転手に汗にぎる戦いとなった。
前半、北照は試合巧者らしさを発揮し2点を入れ、守っては先発大串投手の好投で駒大苫小牧打線を翻弄し、5回を終えた時点ではそのままいくのかとも思わせた。
しかし6回、その大串投手が突然とらえられた。4本の長短打を集められ、自身の暴投もあって3点を献上し試合を逆転した。
その裏、今度は北照が一死2・3塁から外野への犠飛で同点とし、試合の行方が分からなくなった。
試合の行方を決めたのは駒大の8回裏の攻撃だった。遊失で出た走者を8番の1年生打者がライトオーバーの三塁打を打って勝ち越し、さらに投手暴投で生還し2点を加えた。
粘る北照の最後の最後の抵抗が素晴らしかった。
一死満塁と攻め立てこの日好調の三番・四番を迎え一打同点、さらには逆転のシチュエーションを作った。
ここで駒大は三番手投手として背番号1の近藤をマウンドに送った。スピードは感じられなかったものの、スライダーのキレで2者連続三振に討ち取り起用に応えて試合を終わらせた。
スタンドでちょっと驚いたことがあった。
見守るファンに駒大ファンが意外なほど多かったことだ。
やはり甲子園で大活躍したあの駒大苫小牧の姿が多くの高校野球ファンを惹きつけて止まないのだろう。
※ 駒大苫小牧が全国制覇した時の主将佐々木孝介さんが現在の
駒大苫小牧の監督です。シートノックの後、北照ベンチに挨拶
する佐々木さんです。(右から2番目)
◇トーナメントという残酷な戦い
高校野球のウォッチングを続けているとトーナメントという大会形式の残酷さに気付く。
トーナメントは一人(1チーム)の勝者を決めるためには最も効率的な試合形式である。
それだけにそこには一人以外の多数の敗者が出現することになる。
いくら努力しようが、いくら精魂を傾けようが、一人以外はみな敗者なのだ。
三年間努力し続けた末に負けが決まった途端、彼の高校野球は終わりを告げる。
その場面を見続ける私たちはある意味残酷な場面の目撃者ということだ。
残酷だからこそ見応えがあるのか? 高校野球の魅力は尽きない…。
※ 試合終了後、駒大の校歌を聞く際に堪らず泣き崩れる北照ナイン。