Jリーグジェフ千葉の選手だった京谷和幸選手は交通事故で下半身不随になるも、婚約者だった三木陽子さんの献身的な看護と励ましによって車いすバスケットに生きがいを見出したという実話をそのまま描いた映画「パラレル」を観たのですが・・・。
※ この映画のモデルであり、原案者としても名を連ね
ていた京谷和幸さんです。
パラレルとは直訳すると、平行とか、相似な関係とあります。
この映画は、京谷選手の恋人であり、妻となった三木陽子さんという同伴者が障害を持つ前も、後も同じスタンス(そこに葛藤はあったが)で京谷選手を愛し続けた姿を「パラレル」という言葉で表したものです。
1月17日(日)のスポーツトークショー&映画「パラレル」上映会は、前半の京谷選手、小谷野選手、そして岩本氏のトークショーに続き、登壇者の一人京谷選手をモデルにした映画「パラレル」上映会に移りました。
京谷選手役を要潤(かなめ じゅん)、三木陽子役を島谷ひとみが演じ、脇を市毛良枝、泉谷しげる、秋吉久美子、細川茂樹といったベテラン陣で固めた本格的なもので、昨年3月に完成し首都圏では上映されていたようです。
上映前にアナウンスが「北海道初上映です」ということを強調していましたが、「京谷選手が北海道出身なのになぜ一年近くも北海道では公開されていなかったの?」という思いを抱きながら映画を観ました。
映画を見終えてなんとなく私の疑念の答えを得たような思いがしました。
それは主役の二人が熱演はしているものの、どこかに演技の未熟さが見え隠れしていたように思われたのです。
要潤さんはそれなりのキャリアはあるものの、若さが顔を出していたように思えます。また、島谷ひとみさんはご存知のようにシンガーが本職で、演技力は要求すること自体が違っているのかもしれません。
こうしたシリアスな内容の演技は、演技派といわれる人でも難しいものです。私は少し辛口の評となりますが、キャスティングにやや難があったのではと思ってしまいました。
ストーリーは感動的なものなのですから、いかにも惜しい気がしました。
首都圏で上映されながら北海道の映画館での上映がなかったのは、あるいは首都圏での人気がはかばかしくなかったからでは、などと思ったのですが・・・、果たして真実は?