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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

これがエーデルワイスの花かあ…

2020-07-05 14:29:44 | 環境 & 自然 & 観察会

 エーデルワイス…、ヨーロッパアルプスを代表する花として知られている希少種である。そのエーデルワイスが支笏湖畔の丸駒温泉で満開の時を迎えていると聞いて出かけてみた。温泉旅館の庭に咲くそれはつつましく可憐な姿をしていた。

 昨日、支笏湖「苔の回廊」を堪能した帰り、丸駒温泉に寄り道した。それは数日前の新聞に「丸駒温泉で今、エーデルワイスの花が満開の時を迎えている」という記事を目にして、ぜひ寄ってみたいと思ったからだ。

   

  ※ 丸駒温泉旅館のエントランスです。この日は駐車場が満杯になるほど千客万来の様相を呈していました。

 温泉旅館が庭で栽培しているというのだから、自由に鑑賞はできないかな?と思っていた。ちょうどお腹もすいていたことからレストランで食事を摂って見学させてもらおうと思った。

 するとやはりエーデルワイスを栽培している花壇はレストラン内に設けられたドアから出入りするようになっていた。

   

   ※ レストランの出入口から庭に出たところです。

 花壇は支笏湖を望む遊覧船の桟橋の近くにあった。栽培しているエーデルワイスは100株程度ということだが、エーデルワイスそのものが小さな株なので花壇の大きさも細やかにものだった。

   

   ※ 遊覧船の桟橋の手前にエーデルワイスの花壇がありました。

 エーデルワイスは和名では「セイヨウウスユキソウ(西洋薄雪草)」と呼ばれていて、その名のとおり薄く雪をかぶったような白い花である。新聞記事によると、近くの恵庭岳に自生する「エゾウスユキソウ」が登山客の間から「幻の花」と呼ばれていたことから、丸駒旅館が28年前から栽培を始めて、今では同旅館のシンボルフラワーになっているそうだ。

   

   ※ 薄い雪が被ったような花が印象的なエーデルワイスです。

   

   ※ 実は白い花のようなところは「苞葉」と呼ばれ変形した葉だそうです。

   

   ※ 花はその「苞葉」の中心部の筒状の花序だそうです。中心の花は9つもありますね。

   

 エーデルワイスというと、スイスやオーストリアの国花として知られ、ヨーロッパアルプスを代表する花であるが、近年激減が伝えられている。

 最近、NHK・BSの旅番組で女優の斉藤由貴さんがオーストリアの高山をトレッキングする番組が放映された。斉藤さんは慣れぬトレッキングに苦労されながら、目的のエーデルワイスになかなか出会えなかったが、最後の最後にひっそりと咲くエーデルワイスに出会うことができ感激した様子が映っていたが、今では本場ヨーロッパでもそれほど貴重な花となっているようだ。

   

 栽培種とはいえ、初めて本物のエーデルワイスに出会うことができ、ちょっと嬉しかった私だった。


野幌森林公園の花たち in May

2020-05-24 15:19:03 | 環境 & 自然 & 観察会

 野幌森林公園は山野草の宝庫と思えた。これまで巡ってきた「札幌市民の森」と比べると、その種類は圧倒的に多かった。私にとって初めて出会う山野草も多く、名称を特定できないものも多かった…。

 コロナ禍の影響もあって、我が家からはけっして近くはない野幌森林公園に今年は4月5日と4月16日とすでに2回も訪れていた。その際も興味深い山野草を観察することができた。それから一か月、野幌森林公園の山野草たちはどのように成長したろうか?あるいは新しい花たちが登場しているのではないだろうか?と思い一昨日(5月22日)、今年三度目の訪問だった。ただし、今回はいつもの「大沢口」とは違い、「トド山口」から森林に入った。

 今回のウォーキングで目にしたほとんどの山野草は、最初に歩いた「登満別線(3.8km)」でのものである。その他の「基線」、「下野幌線」で新たな山野草を見出すことはできなかったし、二つの線は山野草そのものもすくなかったようだ。

 それでは、まず名前の分かったものから順に紹介していくことにした。なお、私の思い違いのものもあるかもしれないので、それぞれに№を付記しておき、もし間違いにお気づきの場合は№でご指摘いただきたい。また、私が検索しきれずに名称不詳のものについても、もし教えていただける場合も№でご教示いただければ幸いである。よろしくお願いします。

№.1 オオバナノエンレイソウ 

    私が野幌森林公園で最も見たかった花です。「市民の森」では一度も見ることができませんでした。

   

   

№.2 ヒトリシズカ

    どこでもよく見ることのできたヒトリシズカでした。

   

№.3 ミヤマハコベ

    函館在住のsakagさんからご指導いただきました。以下の№9、13、14、15、16についてもご助言いただき、私の方でも確かめさせていただき、名称を特定させていただきました。さすがに山での体験が豊富なsakagさんは山野草についてもたいへん詳しい方だと再認識させられました。ありがとうございます!

   

№.4 タチツボスミレ

    この紫色のスミレもどこでも見られる花です。

   

№.5 ホウチャクソウ

    ラッパ形の花が特徴です。

   

   

№.6 マムシグサ

    マムシグサの花の頭長もとても変わった形をしています。また、茎の表面がマムシのような模様をしています。

   

   

№.7 クルマバソウ

    クルマバソウはこれからが本番のようです。

   

№.8 マイヅルソウ

    マイヅルソウがいよいよ満開の時を迎えようとしています。下の写真

   

   

№.9 ツルキシミ  ※ 草女さんという方からご指導いただきました。      

   

№.10 オオウバユリ

    オオウバユリは成長が早く、他の山野草と比べると群を抜いて成長していました。

   

№.11  フキノトウ

     フキノトウの花が成長した姿は初めて見たような気がします。

   

№.12 ニリンソウ

     ニリンソウはどこへ行っても花盛りでした。

   

※ 以下は私が判別できなかったものです。

№.13 シャク

   

№.14 ルイヨウショウマ

   

№.15  サッポロスゲ

   

№.16 スダヤクシュ

   

 その他にも、私の眼にとまらなかった山野草がたくさんあると思われます。野幌森林公園は山野草の宝庫のように思えました。 

                        


札幌の桜を巡って歩いたら…

2020-05-01 17:52:07 | 環境 & 自然 & 観察会

 昨日、札幌で桜の開花宣言が出されたのを契機に札幌市内の桜の見どころを巡って歩いた。開花宣言初日だったから当然各地とも二~三部咲きがほとんどだった。それでもある所では…。

 小池都知事から「密です!」、「密です!」と言われないように、“密”になる恐れのない札幌の桜の見どころ(名所ではない)を選び自転車を駆って巡り歩いた。その訪れたところとは、昨日のブログでも触れたとおり、①新川さくら並木、②軽川桜づつみ、③農試公園、④発寒河畔公園、の4ヵ所である。いずれもが川に沿った堤防であったり、河川敷だったりしたことは後から気づいたことだった。

 それでは、訪れた順に開花初日の様子をレポしたい。

◇新川さくら並木

 新川は札幌市の北西部に明治期に掘削された人工の川である。川は人工の川らしく一直線に石狩湾に注いでいる。その両岸に植えられているのが「新川さくら並木」である。資料では その総延長10.5キロと紹介されているが、新川そのものの長さが10キロである。また、現地で並木の始発点に立っていた看板には7.5キロと出ていた。つまり10.5キロとは両岸の長さを合わせた数のようだ。そして7.5キロというのは右岸のことを指しているようだ。私も見たところ左岸の桜はあまり目立たないので、そうした解釈で間違いないだろう。

 さて肝心の桜だが、札幌の市街地に近いところでは一部花を付けていた木もあったが、ほとんどはまだ蕾のままで、これからという感じだった。

   

   ※ 新川さくら並木を造成した経緯が綴られた看板が何か所かにありました。

   

   

   

   

   ※ 新川さくら並木のほとんどはこのような状態で、見ごろはこれからという感じです。

◇軽川桜づつみ

 「軽川」(がるがわと呼ぶ)は、新川の支流「中の川」のそのまた支流である。小さな流れであるが、両岸は整備されていて地域住民が散歩しやすい道ができていた。そこに桜の木が植わっているのだが、こちらもほとんどの木が開花前だった。

 私はここだけ中の川との合流点に自転車を置き、往復約4キロを歩いたのだが、花も見られずつまらないなぁ、と思いながら歩いていたのだが、桜づつみの終着点である「前田大橋」が近づいたとき、一部の木が開花していて、遠く見える雪を戴いた手稲山をバックにした桜を撮ることができた。

   

   

   ※ 軽川沿いに整備された散歩道と軽川の小さな流れです。

   

   

   ※ わずかに咲いた桜と、その背景を飾る手稲山(アンテナがたくさん見える山)です。

◇農試公園

 農試公園は琴似発寒川沿いに造られた公園である。公園はこの日のように暖かな天候であれば親子連れが多いと予想されたので、公園には入らず堤防沿いから眺めて通過することにした。

 その堤防沿いに満開に近いような鮮やかに咲く桜の木を見つけた。花びらの色がソメイヨシノと比べると明らかに濃い紅色である。桜の木をカメラに収めた後、近くに寄ってみると小さな看板があるのに気付いた。見ると「エゾヤマザクラの標本木」と書かれていた。条件が良いとエゾヤマザクラの方が早く咲くのかな?

   

   ※ ピンクの桜と白いこぶし(白モクレン?)の花の競演です。

   

   ※ 一本だけ満開に近い桜の木がありました。

   

   ※ その木のそばには、このような看板が…。

   

 

◇発寒川河畔公園

 農試公園に続いて発寒川河畔公園があるので、堤防続きに行けるはずと思ったところ途中にJR函館線が横切っており、大変な思いをして河畔公園に至った。

 この発寒川河畔公園は訪れた4ヵ所の中では最も市の中心部に寄っているため、人出も多いのではと予想していたが、予想どおり他とは違い多くの人が出ていた。私はそそくさと写真を撮って、すぐに後にした。

 この公園は桜とともに梅の花もたくさん植わっている。その梅の方が満開の時を迎えていたようだ。桜の方はまだまだこれからといった風情だった。

   

   ※ 発寒川河畔公園では紅色の梅の花が目立ちました。

   

   ※ その中でわずかに花を付けた桜の木です。

   

 

 札幌にはまだまだ見どころの所は多いが、今年はやはり人出が多いと予想されるところには近づかないことが肝心だろう。よって、今年の花巡りは打ち止めとしようかな?

 


ようやく桜の開花宣言が!

2020-04-30 16:22:20 | 環境 & 自然 & 観察会

 足踏みを続けていた札幌の桜の開花が今朝ようやく宣言された。平年よりは早いというが、昨年よりは6日も遅い開花宣言だった。それでも桜の開花宣言は嬉しい。これでようやく本格的な春が訪れたと…。私は嬉しさに浮かれて市内を駆け巡った。

 今朝、ようやく札幌の桜の開花宣言がなされた。私は発表を確信して9時30分過ぎに標本木のところへ駆け付けた。するとテレビ局各社のカメラが標本木を狙っていた。私は彼らの一人に「開花宣言がなされたのですね?」と問うと「そうだ」と回答が返ってきた。

   

   

   

 標本木を見ると、5~6輪といわずかなりの数の花が開花していた。私は早速その様子をカメラに収めた。それにしても標本木はなんとなく貧相に見えてしまう。昨日、私は標本木を若い樹と称したが、はたしてそれだけだろうか?私がイメージするソメイヨシノは樹全体が花びらで覆われてしまうような樹をイメージするのだが、札幌の標本木の場合、枝に付く花の数が少ないように思えるのだが、はたしてどうなのだろうか?

 それはともかくとして、私は開花日に札幌市内の桜の名所(?)といわれるところの中から“蜜”が避けられるところを巡って歩くことにしていた。その参考にしたのが北海道新聞に掲載された12ヵ所だった。その12ヵ所とは…。

①手稲区・軽川桜づつみ

②北区・北大医学部前

③西区・西野緑道

④白石区・本郷商店街

⑤白石区・白石こころーど

⑥西区・農試公園

⑦西区・発寒河畔公園

⑧中央区・南4条線

⑨清田区・あしりべつ桜並木通り

⑩中央区・朝日山記念公園

⑪北区&手稲区・新川さくら並木

⑫中央区・中島公園

の12ヵ所である。札幌の人に言わせると、札幌の数少ないさくらの名所に円山公園、真駒内公園、モエレ沼公園などが入っていないのはけしからんとお叱りを受けそうだが。この12ヵ所はあくまで4月24日付の「さっぽろ10区」欄に掲載されたものであることをお断りしたい。

 さて、私はその中から人混みを避ける意味で⑪新川さくら並木、①軽川桜づつみ、⑥農試公園、⑦発寒川河畔公園の4ヵ所を選び、自転車を駆って駆け回った。それにしても新川は遠かった。私は9時30分過ぎに出かけて、帰宅したのは午後2時だった。軽川桜づつみだけは往復ウォーキングだったが、他は自転車で走りっぱなしでこの時間である。(何度か休んではいるが…)かなり疲れた。その様子については明日アップすることにしたい。

 面白いことに、帰宅する際にもう一度札幌気象台の標本木のところに寄ってみた。今日は好天で気温も上がったこともあり、わずか4時間経っただけで桜の花の数が増えたように感じた。そのあたりを見比べていただけると面白いかもしれない。

  ※ 以下の写真は、開花宣言から4時間半後に撮った写真です。

   

   

   

 


ぐずつく桜前線

2020-04-29 17:17:15 | 環境 & 自然 & 観察会

 札幌の桜がなかなか開花宣言とはならず、足踏み状態が続いている。今日午後1時に気象台の標本木を観察したかぎりでは数輪の花が付いていたので、午後の観測で開花宣言がなされると期待していたのだが…。

    

    ※ 札幌気象台の前庭に立つソメイヨシノです。まだ若く勢いを感ずる樹です。

 4月21日付の拙ブログで「週末には開花宣言がなされるのではないか」と予想したのだが、その後札幌は低温が続き開花することなく、後ろへ延び続けていた。

 その後何回か標本木のところに立ち寄るも、蕾のままだった。それでも「今日こそは!」と午後1時にまたまた標本木のところへ行ってみた。すると少ないながら何輪かの桜の花びらが見えた。開花宣言するには5~6輪の花びらが咲いていることが必要だという。「これは午後の観測時間である午後3時には間違いなく開花宣言が出るだろう!」と予想した。帰宅してからは天候も回復してきていた。

   

   ※ この様子だと、やはり専門家は開花宣言を躊躇するんでしようね…。

   

 午後3時が過ぎ、何度もスマホで確認した。しかし、一向に「開花」を伝える情報は見当たらなかった。結局、今日も開花宣言は見送られたようだ…。

 松前が20日、函館が26日と順調に桜前線が北上していたのだが、ここにきてちょっと足踏み状態となったようだ。

 コロナ禍で沈みがちな私たちの気持ちを一瞬でも慰めてくれる桜の開花宣言は一時も早く聞きたいものだ。

 明日こそ大丈夫だろう!!

   

   ※ 同じ庭に立つ梅の方はすでに開花した状態なのですが…。

   


天空の花園 カタクリなどの大群落!

2020-04-22 18:54:54 | 環境 & 自然 & 観察会

 急角度の123段の階段を登り切った眼前には、まるでそこが別天地であるかのような見事な花園が広がっていた!それはカタクリとエゾエンゴサクが一面に広がる大群落だった。自宅から2時間、67キロを走って辿り着いたかいがあった天空の花園だった…。

 4月16日、私が「エゾエンゴサクに会いに野幌森林公園に行ってきた」というブログを投稿したところ、知人のFさんから「浦臼神社のエゾエンゴサクとカタクリの群生地が素晴らしいですよ」というコメントをいただいた。

 ネットで検索してみると、確かに素晴らしそうだ。私は即座に浦臼行きを決めた。ただ、群生地を愛でるだけではと思い、併せて「浦臼山登山」をセットとして計画した。

 今朝、私にしては朝早く6時30分に家を出た。登山の時間を確保するためである。

 およそ2時間かかって、浦臼神社のある鶴沼公園に着いた。そこにある道の駅の駐車場に車を停めた。駐車場の直ぐ西側に浦臼神社の社務所があり、その傍に空に突き出るがごとくコンクリート製の急階段が伸びていた。

   

   ※ 国道沿いに建っている浦臼神社の鳥居です。

   

   ※ 先日廃線となったJR札沼線の踏切を越えると急峻な階段が待っていました。

   

   ※ その数123段の階段です。斜度は30度くらいあったのではと思われます。

   

   ※ 階段を登りきると正面に浦臼神社の本殿が現れます。花園は右手です。

 息せき切って階段を登りきると、そこには素晴らしい大群落が広がっていた!!

 エゾエンゴサクが主とするところ、カタクリが主だったところ、二つの花が交わっているところ、それは自然が図らずも創り出した造形だった。辺り全体が青く、あるいは紫色に染まっていた。

 朝8時、今朝は冷え込んだ。そのためもあったのだろうか?カタクリの花弁は全て閉じられていたのがちょっと残念だった。

 見ると朝早いためか観光客らしい姿は皆無だったが、高価そうな望遠レンズを抱えたマニアたちが7~8人ほどが花園を狙っていた。聞くと朝5時からやってきているという。なぜそんなに早くからシャッターチャンスを狙っているのかお聞きしたが要領を得た答えは返ってこなかった。素人考えでは、夜明けの陽が上るころに幻想的な写真が撮れるのかもしれない。

 寒さもあって、私は一応全体の写真を撮り終えて満足し、花園を後にして浦臼山に向かった。ところが浦臼山は鬼門だった。詳しくは明日のブログにアップするが、私は山麓で右往左往するばかりで登山口に辿り着けなかった。そうしたこともあり、私はもう一度花園に戻り、カタクリの花弁が開いていないかと戻ってみた。すると全体的には閉じているのが多かったが、一部開いた花弁も見ることができ、カメラに収めた。

 それでは大満足だった浦臼町のカタクリ&エゾエンゴサクをたっぷりとご覧あれ!

 とはいっても、素人の写真であるから出来はそれなりのものですが…。

   

   

   

   

   

   

   

   

 

 ※ カタクリの花弁が開いていることを期待して10時30分に再び訪れた結果です。

   

   

   

   


えっ?札幌で桜が開花!?

2020-04-21 16:02:48 | 環境 & 自然 & 観察会

 確かに桜色の花びらが風にそよいでいた!まだ満開とはいかないけれど、数本の枝は見事に開花していた。新聞報道で知った私は早速駆け付けてみた。

    

 今朝(4月21日)の新聞報道で、「サクラ開花待ってた」と題して、西区発寒の旧中の川沿いの遊歩道の桜が花を咲かせているとの記事が私の目を止めた。近隣住民によると「札幌で最も早く咲くサクラ」として知られているという。札幌に転居して14年目であるが初耳だった。まだまだ札幌のことで知らないことが多い田舎オヤジである。

 今日は午後から会議があったので、朝のうちに早速駆け付けた。場所は、地下鉄宮の沢駅の6番出口傍だという。西友の駐車場に車を停め、場所が分からないので一度地下鉄のコンコースに下り、改めて6番出口のところから出て、道路に向かわず遊歩道に下りようとすると目の前に桜の花が私を出迎えて(?)くれた。

 新聞報道では、なぜそこが札幌で最も早く咲くかというと、桜の木の傍のビルの排気口から出る温風の影響とみられるという。なるほど、桜の花はビルの壁側の方が開花していた。辺りはけっして日当たりが良いところではないようなので、推測は間違いないようだ。

    

    ※ 逆光で花が見えませんが、ご覧のようにビルの壁に沿って桜の木はありました。

    

    ※ このような感じで排気口からの温風を受けているものと思われます。

 桜の種類はエゾヤマザクラのようだったが、例え開花が人工的要因だったとはいえ、待ちに待った春の使者の到来である。市内の桜の開花が間近いという知らせである。コロナ禍に沈んでいる市民の心をひと時でもホッとさせる桜の本格的開化が待ち遠しい。

    

       

 

札幌の標本木の桜は?

 宮の沢の桜を見た帰りに、札幌気象台の庭に立っている桜の標本木はどうなっているのか?気になったので寄ってみた。

 こちらの方は予想どおりまだまだ蕾の状態だった。それでも子細に見ると、蕾がやや膨らんできているようにも見えた。天候状態にもよるが、今週末辺りには開花宣言がされるのではと期待する蕾だと見たのだが、果たして?? 

    

    

    ※ このソメイヨシノの蕾は間もなく開花しそうですね。

    


星置緑地のミズバショウ群生地を見る

2020-04-19 15:15:16 | 環境 & 自然 & 観察会

 札幌市内で随一のミズバショウの群生地が星置緑地であると言われている。陽気に誘われて車を走らせること約40分、ちょうど見頃を迎えたミズバショウと共に、湿地に生える春の花たちを観賞してきた。

   

   ※ 星置緑地入口の案内板です。(黒い線が木道が設置されているところです)

 星置緑地にミズバショウが群生していることについて、札幌市内ではかなり知れ渡っている。私も過去に2度ほど訪れた記憶がある。場所はJR函館本線の星置駅の近くの住宅街の中にポツンと残された形で、市街地には珍しい湿性林が存在する。貴重な自然を残すために周辺の住民の方たちがボランティアで活動しているとも聞いた。

 今日(4月19日)は昼近くになって気温がぐんぐんと上がり、13時には16℃を記録して、春の陽気だった。できればアウトドアへ!といきたいところだが、意気消沈してしまった私にはそんな気が起こらない。でも、陽気の中で家の中で鬱々としているのももったいない。そこで閃いたのが「星置緑地にミズバショウを見に行こう!」というアイデアだった。

 星置緑地は小さな緑地である。その面積は資料によって違いがあるが、おおよそ12,000㎡程度だそうだ。それは100m四方より少し広い程度ということだ。

 緑地内に整備されている木道に入ると直ぐにミズバショウが緑の葉に囲まれて白い花をいっぱいに咲かせていた。(実は白い部分は仏炎苞と呼ばれ花ではなく、葉が変形したものだそうだ)狭い緑地ながら、その中いっぱいに白い仏炎苞が広がっている様は、野幌森林公園の群生地も及ばない豪華絢爛(?)さだった。

   

   

   

   ※ ミズバショウにはやはり水があるところの方が映えて見えます。

   

   

   

   

 ※ ピンボケですが、白い仏炎苞の中の黄色の一粒一粒が花だそうで、花序というそうです。

   

 ※ カモのつがいが水草を啄んでいました。きれいな羽毛に包まれているのが雄ですね。   

 片道40分もかけて見に行ったかいがあった星置緑地のミズバショウだった。

 緑地には、その他キクザキイチゲ、エゾノリュウキンカ、バイケイソウの群落などが目立った。特に、キクザイチゲは白色の花が一般的であるが、星置緑地では白色に混じって薄紫色の花が混じっていて私たちの目を楽しませてくれた。

   

   ※ キクザキイチゲの白い花です。

   

   

   ※ 薄紫色のキクザイチゲです。

   

   

   ※ エゾノリュウキンカも緑地内のあちこちに咲き誇っていました。

   

   ※ バイケイソウの大群落です。

 星置緑地…、小さな面積ながら貴重な自然が残る札幌の宝ともいえる緑地である。


エゾエンゴサクに会いに野幌森林公園へ

2020-04-16 17:33:21 | 環境 & 自然 & 観察会

 薄い青紫色の楚々とした色合いのエゾエンゴサクの花が好きである。今年はまだ目にしていなかった。野幌森林公園で咲いているとの情報を得たので、さっそく車を走らせた。併せてミズバショウの成長具合も確かめたかった。

   

   ※ 昭和の森「大沢コース」に入って直ぐに目にしたエゾエンゴサクです。

 お二方のブログに野幌森林公園でエゾエンゴサクが咲いている写真が掲載されていた。それを見て、一日も早くエゾエンゴサクに会いたくなった。

 たくさんの山野草を知っている方は、もっと魅力的な山野草をたくさんご存知の方がいらっしゃると思われるが、それほど詳しくない私にとっては今のところエゾエンゴサクが魅力№1と言ってもいいかもしれない。名前に“エゾ”と付いているのもいい。また、花びらの付き方が他の花とは少し違っているのもいい。ともかく早く会いたかった。

         

       ※ 「大沢コース」の入口に立てられている「昭和の森」の案内標識です。

 野幌森林公園の大沢口に車を置いて、「大沢コース」に入ると直ぐにエゾエンゴサクに出会った。道端に青紫色の楚々とした花があちこちに咲いていた。ただ、あちらこちらにポツポツと咲いている感じで、群生しているとは言い難かった。「大沢コース」、「四季美コース」と歩いているうちに何ヵ所か小さい規模だけれど花が群がって咲いているところがあった。満足、満足である。

   

    

   

     

 さらに前回(4月5日)訪れた時にはまだ小さかったミズバショウがどのくらい成長しているか、「四季美コース」に入って直ぐの群生地へ行ってみた。前回よりは成長していたが、あれから10日経ったわりには想像していたほど大きくはなっていなく、今がちょうどよい大きさと言えるかもしれない大きさだった。

   

   

   

   

 その他の山野草はまだ花の時期ではなかったが、目に付いた山野草をカメラに収めたのでその写真も掲載したい。

   

   ※ フクジュソウは前回と違い、すでに盛りは過ぎていたような印象でした。

   

 ※ ザゼンソウも盛りは過ぎていた印象だった。写真は花包の中を撮るためフラッシュを使用。

   

   ※ この日もただ一つだけ目にすることができたナニワズです。

   

   ※ 常緑樹のエゾユズリハ(下の写真はそのアップ写真です)

   

   

   ※ 常緑樹のハイイヌガヤ(幹の下部は地上を這い上部は斜上する特徴がある)

   

   ※ ハイイヌガヤの葉   

   

   ※ オオウバユリの若い芽

   

   ※ バイケイソウ(毒草)の若い芽

   

   ※ 昭和の森のカツラの木(新北海道名木100選に選ばれているらしい)

「大学村の森」のエゾエンゴサク

 ネットで検索していたら、エゾエンゴサクの群生地の一つとして札幌市内の「大学村の森」が紹介されていた。そこで野幌森林公園へ行った帰りに寄ってみることにした。

 「大学村の森」は、森の周囲が北海道大学の第三農場として使用され、周囲に大学の官舎があったことからその名称が付けられているそうだ。森はその当時の敷地の一部を保存し公園化しているようだ。

   

   

   

 「大学村の森」へ行ってみると、直ぐにエゾエンゴサクが目に付いた。それもかなりの規模で群生していた。周囲は宅地化されているが、そうした市街地に山野草が自生しているのは貴重なことである。ぜひとも永く保存してほしいものである。

   


野幌森林公園で春を見つけた!

2020-04-05 17:22:23 | 環境 & 自然 & 観察会

 ミズバショウが、フクジュソウが、フキノトウがそこここに咲き、はたまたザゼンソウやナニワズも顔を出し、野幌森林公園にはそこここに春がやってきていた!春爛漫というにはまだ早いが、早春の森林ウォークを満喫した。

   

   ※ 最も足元近くで咲いていたミズバショウです。

 どなたのブログだったか失念してしまったが、昨日「清田緑地のミズバショウが咲いていた!」という投稿を拝見して、「それなら、きっと野幌森林公園でも咲いているはず」と思い、今朝少し遅くなったが野幌森林公園へ向かった。

 大沢口の「自然ふれあい交流館」に立ち寄り、ミズバショウのことを聞くと「何か所かで開花している」との情報を得た。

 そして森林公園の中へと分け入った。最初にアドバイスをもらった「桂コース」(1.7km)に入ると、入って直ぐの沢のところであっけなくミズバショウを見つけることができた。しかし、そこには2~3株だけでガクが開いているのは1株たけだった。交流館のスタッフによるともっと大群落のところがあるというので期待して進んだ。

   

   ※ 今日、最初に目にしたミズバショウです。

   

   ※ 上の写真を大写ししたものです。

 久しぶりの野幌森林公園だったが、天気が良かったこともあり新鮮な空気を思い切り吸い込みながら楽しいウォークとなった。

 路傍にはフキノトウが目立った。また、春の使者のフクジュソウの黄色い花がいたるところに顔を出していた。

   

   ※ 路傍のいたるところにフキノトウは咲いていました。

   

   

   ※ 春の使者フクジュソウも目立ちました。ところが基線や中央線では目にしませんでした。

   

   ※ 写真のように群がって咲いているところもありました。

 さらには濃い紫色をしたザゼンソウもところどころで目に付いた。このザゼンソウは陽が当たるのを嫌うのか仏炎苞に囲まれた花の部分をなかなか見せてくれない。何度もそうしたザゼンソウばかりにぶつかったので、仕方なくひざまづいて反対方向にカメラを向けてようやく仏炎苞の中を撮ることができた。

   

   ※ ザゼンソウは雪を割って芽を出すそうです。

   

   

   ※ これは苦労して花のところを撮った一枚です。私はひざまづいて覆いかぶさるようして撮りました。

 その他に、ナニワズ、オオウバユリの幼芽、エゾノユズリハなどを目にしてカメラの収めることができた。

   

   ※ 長いコースの中でわずか一か所で目にしたナニワズの黄色い小さな花です。

   

   ※ オオウバユリ(?)の幼芽です。これからグングンと成長します。

   

   ※ 一年中、このような状態を保つエゾノユズリハです。

 さて、ミズバショウの大群落である。そこは「桂コース」に続く「四季美コース」(1.9km)に入った直ぐのところにあった。湿地帯が広がっているところに数えきれないほどのミズバショウが群生していた。白いガクが開いているのはまだ少数派だったが、まだ咲き始めだから仕方がない。最盛期だとかなり見応えのある光景となるのではと想像された。

   

   ※ ミズバショウの大群落です。最盛期には見事な光景を現出するのでしょう。

   

 この後も歩き続けたが、新たに発見したものはなかった。今日は私の中では体力づくりも兼ねていたので、コースの両脇に目を配りながら結局12kmくらい歩いたのだが、特に後半は基線とか、中央線という人の通りの多いコースだったこともあり、ほとんど見るべきものはなかった。

   

   ※ コースの大半はこのようにすでに乾いていました。

   

   ※ ところどころで写真のように雪が残っているところもありました。

   

   ※ 途中、目に入った「大沢の池」です。

 野幌森林公園は冬の眠りからようやく覚めたばかりといった感じだったが、コース上に残っている雪もほとんどなく、森林独特のフィトンチッドに満たされた空気の中でのウォーキングは心楽しく、心地良い疲労感と満足感に包まれている私である。