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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

春を探して in 盤渓市民の森

2021-04-09 18:56:36 | 環境 & 自然 & 観察会

 私にとってホームゲレンデともいえる「盤渓市民の森」に春はやってきているかな?との思いから2時間超さまよい歩いたが、春爛漫とはいかなかった。それでもかすかに春の兆しを感ずることができた市民の森トレッキングだった。

   

   ※ 「盤渓市民の森」のマップです。私は散策路(赤線)の外周をなぞりました。約7キロ。

 知人のブログで「野幌森林公園は散策路も乾き、フクジュソウ、ミズバショウ、ザゼンソウなどが見られる」と聞いて、「盤渓市民の森でも…」と思い今朝出かけてみた。「盤渓市民の森」では札幌ではあまり出会うことのないサンカヨウやシラネアオイなどを見ることができる貴重なゲレンデなのだ。この時期にはこれらの花々はまだ早いとは思ってはいたが、早春の花に出会えるのではないかと思ったのだ。

 ところが市民の森の入口に着いてみて「ガーン!」なんと入口はまだ雪が積もった状態ではないか!? 一瞬諦めて引き返そうとも思ったが、まあせっかくだからとスパイク付き長靴を履いて散策することにした。コースは市民の森の外周を一周するコースを選定した。森に入ると、雪道ばかりではなかった。陽当たりの良いところは雪が消え、昨秋降り積もった枯葉の中を歩くところもあった。

   

   ※ 「盤渓市民の森」の入口はこのような状態でした。

   

   ※ 入口から少し奥に入ると、このように雪が消えているところもありました。

 陽当たりの良いところで目立ったのはフッキソウだった。フッキソウは陽当たりの良いところでは至るところで目立った。と同時に、シダ類も競うように新しい葉を出していた。

   

   ※ 今日の散策路で最も目に付いたフッキソウです。

   

   ※ フッキソウの群落です。   

 散策路を奥へ奥へと進むと、そこはまだまだ銀世界。雪の坂道を最奥部に向かって進んだ。昨春目撃することができたサンカヨウやシラネアオイはまだ雪の下だった。

   

   ※ マップの12から奥へ進むと、橋を渡り、階段が続いて左奥の上方に上っていきます。

   

   ※ さらに進むと一面雪だらけの厳しい登りです。

   

   ※ 登りで息が切れ、一息ついたとき目の前にラクダが現れた!?

   

   ※ 「盤渓市民の森」の最奥部です。この近くでサンカヨウやシラネアオイを昨年目撃した。

 最奥部を抜け、陽当たりのよい崖面に出るとハイイヌガヤの濃い緑の葉が目立った。そして確かそのハイイヌガヤの近くだったと記憶しているが、たった一株だけ黄色い花を付けている植物があった。名前を思い出せなかったのだが帰宅してナニワズだと分かった。また、その近くには白い花を付けたフッキソウも見ることができた。

   

   ※ 最奥部を過ぎると陽当たりの良い斜面に出ました。

   

   ※ 地面を斜め上方に伸びるハイイヌガヤです。

   

   ※ フッキソウとシダ類の競演です。

   

   ※ この日唯一色の付いた花(ナニワズ)を見ることができました。

 標高400mのこの日の最高到達点を過ぎて、そこここにフキノトウが顔を出していた。

   

   ※ フキノトウも出始めは可愛いですね。

 不思議な光景にも出会った。枯葉が敷き詰められた散策路の一部が掘り起こされているようなところがあった。「何だろうか?」とあれこれと考えたのだが分からない。そうした中で迷答が思い浮かんだ。「これは陽当たりの良いところの枯葉の下では虫たちが活動を始めていて、その虫を追ったモグラのような動物が掘り返した跡に違いない!」と…。いやいや私の考えは迷答である。果たして真実は??

   

   ※ 今冬に登った「三菱山」です。

   

   ※ 雪の上に枯葉や枯れ枝が散って、見事な絵のようにも見えました。

   

   ※ こらちは一面に柏の葉が敷き詰められて、これはこれで見事です。

   

   ※ その柏の落ち葉の上に、何やら奇妙な跡が??(うんこではありません)

 陽が照っていると結構暖かいのだが、陽が陰ると肌寒さを感ずるコンディションだったが、楽しく散策できた市民の森トレッキングだった。

   

   ※ うんこはこちら!何のうんこでしょう?山オヤジさんのではなさそうです。

 ところで、「野幌森林公園」と「盤渓市民の森」で咲いている花の違いは、やはりフィールドの高度のせいだろうか。「盤渓市民の森」は標高300~400mの丘陵地帯である。対して「野幌森林公園」は平坦な低地である。その差が出たのかなぁ、と思っているのだが…。

◇今日歩いた距離 6.9km  ◇歩いた歩数 9,843歩 ◇登った階段 43階


改めて3.11を考える

2021-03-13 19:54:19 | 環境 & 自然 & 観察会

 一昨日、東日本大震災から10回目の3.11を迎えた。その日、NHKが伝えた2本の特集番組を視聴した。BS1スペシャル「映像記録 東日本大震災 1年の苦闘」とNKKスペシャル「定点映像 10 年の記録~100ヵ所のカメラが映した復興」の2本である。映像を見ながら改めて3.11を考えてみた。

 ※ 掲載写真は全てテレビ画面を撮影したものです。

 毎日しょうもないことを(これ方言?)書き綴っている拙ブログであるが、時には骨っぽいことも書かねばならないなぁ、と思っている。そう考えると、今が旬の話題はやはりコロナか大震災10年だろう。ということで、昨日録画しておいた10年目を迎えた3.11を特集した二つの番組を視聴した。

   

 私が特に心が動いたのは BS1スペシャル映像記録 東日本大震災 1年の苦闘」の方だった。番組が意図して編集したとは思わないが、被災した住民には二つの顔があったように思った。一つは岩手県の沿岸難民の方たち。そしてもう一つの顔は福島県の原発避難区域の住民たちの顔だった。

 映像で見るかぎり、直接津波に襲われた沿岸の悲惨さは目を覆うばかりで諸兄の多くも記憶されていることと思う。一方、原発避難区域の方は一見何の被害も見当たらないような光景に映った。それなのに1年間の人々を追う中で、住民の表情には明らかな違いがあるように映った。

   

 陸前高田市は津波で壊滅的な被害に襲われたにも関わらず、地域の伝統である「動く七夕まつり」の山車を2011年のその年に被害に遭わなかった山車1基で復活させ、10年後には10基までに復活させたという。

 また、南三陸町でワカメ養殖を生業としていた漁業者たちは、行政に頼らず自分たちの手で海底を清掃し、いち早く養殖を再開させ、10年後の今は以前と変わらぬ生産量をあげるまでになったと伝えていた。両市町の住民の方々の表情には明るい前向きの表情が見られた。

   

   ※ 南三陸町の漁民の方々は従来の生業のワカメ養殖に精を出しています。

   

   ※ 陸前高田市で復活した「動く七夕つまり」の山車の様子です。

 一方、原発避難地域(おそらく浪江町の方々だと思われるのだが)の若手経営者たちが集まって今後のことを話し合う場面があった。その場面では、誰もが見通しの立たない将来への不安を抱え、どうしたら良いのか不安やいらだちの表情を見せていたのが印象的だった。

   

    ※ 浪江町の住民だった若手経営者たちが今後のことについて話し合っているところです。

 この二つの表情の違いが、今回の大震災の復興の難しさを象徴しているように私には思われた。片や津波で甚大な被害を被ったものの、これ以上の被害を被ることは当面は心配がなく、復興に向けて一路邁進することで道が開かれるという望みがもてる状況にある。それが彼らの表情を明るくしていると私には映った。

 一方、原発避難地域の方は、汚染地域がいつ解除されるのか、解除されたとしても人々は戻ってくるのか、まったく見通しが立たない中におかれている。これでは不安やいらだちの思いにかられるのは無理のない話である。

 ここからは私見であり反論も予想されるが、敢えて今回は述べさせてもらうことにする。

 一言で言えば、津波の被害は天災であり、原発の被害は人災だったのではないか、ということである。そして私はこの二つを次のように規定したい。天災はある種防ぎようのないもの(いやいや備えさえ十分にしていればという意見もあるだろう)、一方人災は人が誤って起こしてしまったもの、と私は考えたい。

 原発についてはさまざまな意見があることは承知している。そしてこれまで私たちは原発が産み出す電力によって豊かな生活を享受してきたという思いもある。しかし、私たちは福島原発の事故によって、原発がとても危険で、人間が制御できないものであることを私たちは知ってしまった。また、使用済み核燃料(核のゴミ)の最終処分地を巡る問題も一向に解決の糸口を見いだせずにいる現状である。

 私は拙ブログにおいて、政治的意見と宗教的意見はご法度としてきた。しかし、原発問題はけっして政治的な問題ではなく地球を持続可能な星として在り続けるために、原発に頼ることは即刻止めるべきだと考えたい。

 過日の新聞で脚本家の倉本聰氏は「僕らは好むと好まざるとにかかわらず、原発の恩恵に浴してきました。だから僕はこう考える。地下最終処分場の上に病院や介護施設を備えた『理想の楽園』を造ってもらい、僕らのような年寄りが 移り住むのです。ただし、原発の再稼働は嫌だ。今まで使った電力分の責任は持つけど、それ以上の責任は持てない」と…。私も倉本氏の意見に全く賛成である。

 


氷瀑巡り №7 白扇の滝 & ラルマナイの滝 & 三段の滝

2021-02-05 16:52:47 | 環境 & 自然 & 観察会

 「七条大滝」からの帰路、「恵庭渓谷」の三つの滝の氷瀑を訪ねた。どの滝も滝としては魅力的に思われるのだが、氷瀑として見た時は「七条大滝」を見た後だけにどうしても見劣りする感じは否めなかった…。                

 「恵庭渓谷」の中にある三つの滝は、札幌から支笏湖へ向かう国道453号線の中間地点辺りから左折し、恵庭市へ向かう「恵庭岳公園線」(道々117号線)を走る道路脇に点在する。                                                                                        

白扇の滝

  

 「白扇の滝」は、分岐点から最も手前に位置していた。恵庭市に向かって右側に駐車場があり、そのすぐ背後に「白扇の滝」がある。

   

   ※ 駐車場から左の遊歩道を通って滝に向かいます。

   

   ※ 売店とトイレが入った建物です。(冬期間は閉鎖)

 訪れる人はあまりいないようで、唯一おぼろげな足跡を見つけることができ、その足跡をスノーシューを装着して辿っていくと、河原に建つ立派な売店と公衆トイレ(冬季間のため閉鎖中)の立派な建物があった。建物を巻き漁川(いさりがわ)の河岸に向かうと直ぐに「白扇の滝」があった。「白扇の滝」は高さ15m、幅18mのナメ滝である。

   

   

   

   

 ナメ滝とあって氷は出来にくいようで、豪快な流れは見ることができたものの、氷瀑という観点からは物足りなさが残った。

ラルマナイの滝

  

 「ラルマナイの滝」は、「白扇の滝」から700mくらい走ったところの左側に駐車場がある。駐車場から遊歩道をやや下る。ここも訪れた人は少ないようで、ツボ足で苦労して歩いた跡があり、やはりスノーシューの出番となった。150mも進んだろうか?そこに橋が架かっていて、そこが「ラルマナイの滝」の観賞ポイントだった。

   

   

 滝は上下2段となっており、上の段の滝は長さ30mのやはりナメ滝だった。ナメ滝ゆえか、やはり滝が凍ったところはあまり見られなかった。下の段の滝は橋の下流のためか、あまりよく見ることができなかった。

   

   ※ こちらの2枚の写真は上の段の滝です。

   

   

   ※ こちらは下の段の滝で、川の水は真下に落ちています。それが氷瀑を造った?

   

   ※ 滝を滑り落ちた水がラルマナイ川を下って行きます。

 なお、ラルマナイという名称は漁川の支流として流れるラルマナイ川に架かる滝ということで付けられた名称のようだ。

三段の滝

          

 「三段の滝」には残念ながら駐車場がない。「ラルマナイの滝」駐車場から道々上を歩いて向かわねばならなかった。それでも距離的には駐車場から300mほど歩いたところの左側に「三段の滝」に向かう標識があった。滝の観賞ポイントは道々に架かる橋下である。夏にはけっして降りることのできない崖をスノーシューで下り、河原に出た。すると川向の高いところから水が下り落ちる滝が目に入った。なるほど段差が付いているが、私の目には二段しか目に入らなかった。おそらく目視できない奥に最初の一段目の滝があるのだろう。高さは全体で15mほどあるらしい。ここも滝自体は凍っていなかった。滝から少し離れたところに氷柱が目に入った。それもイマイチの感は免れなかった。

   

   

   

   

   

 

 というように、「恵庭渓谷」の三つの滝は、「氷瀑」という観点からはやや物足りなさが残ってしまった。

 ところでこれら三つの滝の近くに「モイチャン滝」という存在を「山歩人・吉克の山楽日記」のブログで知った。「モイチャン滝」そのものは相当な規模の滝(落差60m?)らしいのだが、「モイチャン滝」に至る途中に豪快な氷柱が見られるらしい。この日私は、ぜひとも行きたいと思っていたのだが、この日四つの滝を巡り歩いたことで私の腰は悲鳴をあげていた。これ以上の無理はできないと考え諦めた。できれば今シーズン中に行ってみたいと思っている。


氷瀑巡り №6 七条大滝

2021-02-04 17:33:14 | 環境 & 自然 & 観察会

 崖から数十本もの氷柱が垂れ下がっている様は “お見事!” だった。今がベストかどうかは分からないが、少なくとも私が昨年見たものよりは遥かに素晴らしいものだった。                      

   

   ※ 滝の直前まで降りていく途中で最初に目にした「七条大滝」の全景です。

 氷瀑巡りの最後を「七条大滝」で〆たいと予告していたが、本日その予告を果たすため支笏湖の先の「七条大滝」へ行ってきた。併せて「支笏湖氷濤まつり」、「恵庭峡谷」の三つの滝(氷瀑)も巡ってきたが、それらは後日レポすることにして、本日は「七条大滝」の氷瀑をレポしたい。                                                                        

七条大滝

 私が「七条大滝」の存在を知ったのは、昨年冬「支笏湖ビジターセンター」を訪れた時にセンターのスタッフから紹介されてその存在を知った。しかしスタッフは「少し遅いかなぁ?」と呟いた。私が昨年「七条大滝」を訪れたのは2月27日だった。スタッフの呟きどおりに氷は後退してしまい、お世辞にも “お見事!” とは言いかねる状況だった。

 そこで今回、札幌市内の氷瀑を巡り歩いたことから、もう一度!と思い本日出かけたのだ。

 そこで見せてくれた氷柱(氷瀑?)は見事なものだった。何はともあれ、撮ってきた写真を見ていただきたい。

   

   

   

   

   

   

   ※ 凍った氷柱が、暖気のためか、あるいは自重に耐えかねて落ちた残骸だと思います。

   

   ※ 滝の真下まで行ってカメラを構えている人がいました。

   

   ※ 滝を流れ落ちた水が下流へと流れています。

 ところで私は冬の滝巡りをしながら、慣習的に「氷瀑」と表現していたが、これまで巡り歩いた滝は私がイメージする「氷瀑」と言い難いような滝が多かったような気がする。「氷瀑」とは デジタル大辞泉によると「滝が氷結すること。また、氷結した滝のこと」とある。私が巡り歩いた滝の中には、まだ氷結していないところ、あるいはごく一部分が氷結したようなところが多かったような気がする。つまり全面結氷していないのだ。

 一方で私は滝本体ではなく、その周囲にぶら下がっている氷柱が豪快にぶら下がっているのを見ると、単純に「素晴らしいなぁ!」と思ってしまうのだ。それは 厳密にいうと「氷瀑」なのだろうか?どうも違っているような気がするのだ。

  本日の「七条大滝」の場合も、滝本体は今日も豪快に水を叩き落としていた。けっして滝本体は氷結していないのだ。私が「素晴らしい!」と思ったのは、滝本体の周りにぶら下がっていた氷柱なのだ。それらはどうやら滝本体の流れから分かれた小さな流れや、あるいは崖の中腹から伏流水が染み出てきた水が凍ったもののように思われたのだが…。

 そう考えると、これまで見てきた滝の中で「氷瀑」と呼べるのは「アシリベツの滝」、「星置の滝」、「有明小滝」、「白帆の滝」くらいだろうか?本日の「七条大滝」も純粋には「氷瀑」とは呼べないのかもしれない。                  

 ただ、見た目の豪華さからいうと、本日の「七条大滝」は絶対に外せない。ということは、私の場合は語義はどうあれ、見た目で夏と違った姿を見せてくれる滝を見ようと巡り歩いていたということになってくる。そのことに気づいた私だった…。

七条大滝への行き方

  

  ※ この図で「七条大滝」へ至るおおよそのイメージを抱いてください。   

 多くの方がブログなどで「七条大滝」への行き方を説明しているので、今さらの感もあるが、私も一応説明しておきたい。

   

   ※ 国道236号沿いにある公設の駐車場です。

   

   ※ 林道の入口はゲートが閉じられ、一般車は立ち入り禁止です。

   

   ※ よく除雪された道が続いていました。

 札幌から行くと国道453号線をひた走り、支笏湖畔を通過し、千歳市と苫小牧市へ向かう分岐の信号から苫小牧市方面(国道276号)にハンドルを切ってまもなく右手に公設の駐車場があるので、そこに駐車する。駐車場からは自分の足で5~60mほど後退し、道路向かいに林道の入口が見えるのでそちらへ進む。入口には「セブンの森」、「復興の森林」と書いた大きな看板が見える。林道は除雪され自動車も走れるようになっているが、一般車は立ち入り禁止である。その道を道なりに17~8分進むと、Y字の分岐点に差し掛かるがそこを右側に進む。依然として除雪された道を進むが、分岐点から10分ほどで右手に「七条大滝」と小さな標識が目に入る。(これを見逃したら大変)そこを右折すると、除雪されていない人の足跡が付いたところを5分ほど進むと「七条大滝」の上に出る。

   

    ※ 前方にも林道がありますが、このY字路は右手に進みます。

   

  ※ 前方、右手に小さな看板が立てられ「七条大滝」と書かれています。見逃さないように!

   

   ※ こちらは除雪されておらず、人の踏み跡だけです。

   

   ※ 滝の真上に到達です。この先に急な階段というより滑りやすい急坂が待っています。            

 そこから滝が良く見える真下まで降りていくのが大変である。できればアイゼンを装着するのが望ましい。(せめて軽アイゼンでも)何もないただの冬靴だと、傾斜がきつく滑りやすいため、相当の苦戦を覚悟する必要がある。

   

   ※ 前方に何の装備もしていない若者たちが苦戦しながら登ってきます。

 未体験の方はぜひ一度訪れてみてはいかがだろうか?感激すること請け合いである。      


氷瀑巡り №5 白帆の滝 &(不老の滝)

2021-01-28 16:41:13 | 環境 & 自然 & 観察会

 国営の滝野すずらん丘陵公園内にある「白帆の滝」はなかなかの氷柱の美を魅せてくれた。しかし、「不老の滝」の方は残念ながら立ち入り禁止措置が取られていた…。

 「有明の滝」、「有明小滝」を終えた私は二つの滝からそう離れていない滝野すずらん丘陵公園内にある「白帆の滝」と「不老の滝」を目ざした。公園内にある残り二つの大きな滝「アシリベツの滝」、「鱒見の滝」はすでに過日(1月10日)に訪れ「氷瀑巡り№1」でレポート済みである。 

白帆の滝

   

   ※ 「白帆の滝」が最もよく写っている一枚です。

 「白帆の滝」は国営の滝野すずらん丘陵公園の渓流口駐車場に車を停めると、駐車場からはそう遠くないところに位置している。駐車場からは距離にして約600mだそうです。しかし、私はそこへ到達するのに若干の不安を抱えていたので、アシリベツの滝に向かうルート上に公園案内所があったので、そこで確かめてから向かった。案内所のところからアシリベツの滝に向かうルートとは別れ、橋を渡りクロスカントリースキーのコース上を上っていく。大きく湾曲した頂点付近に立ち入り禁止のテープが張ってあるところがあった。そして案内標識はカバーで覆われていた。「ここに違いない!」と確信して見ると、その先には手すりが付いた階段が見えた。

   

   ※ 渓流口駐車場からアシリベツの滝に向かう途上にある「公園案内所」です。

   

   ※ 案内所の前の橋を渡り、陸橋の下の方を道なりに上っていきます。

    

   ※ クロカンコースの左手に立ち入り禁止のテープが張られ、案内標識はカバーで隠されていました。  

 立ち入り禁止措置は取られていたが、案内所では親切に道案内をしてくれたので問題はないだろうと、私はその先へ歩を進めてみると間もなく「白帆の滝」が現れた。落差10mとけっして大きな滝ではないが、流量が少ないことがかえって良かったのか氷柱が何本も出来ていて、まあそれなりに満足できるものだった。 

   

   ※ テープの先にはこうした通路が見えたので「間違いない!」と確信しました。

   

   ※ 「白帆の滝」が遠くに見えてきました。前方の柵までした立ち入ることができません。

   

   ※ この滝もやはり雪に隠されて、イマイチ全貌を見ることができませんねぇ…。    

不老の滝

 続いて「不老の滝」に向かおうとしたのだが、こちらも私にとっては不安があったため、再び案内所を訪れた。すると、「不老の滝は現在立ち入り禁止になっています」と言われてしまった。そう言われてみると、公園の案内マップには三つの滝の名前は載っているけれど「不老の滝」の名前は記載がなかった。案内所での案内を無視して滝へ向かう気持ちにはなれなかった。残念ながらここで断念することにした。

 悔しい気持ちを抱えながら帰路に就いたとき、ハッと思い出したことがあった。「確か数年前の夏に不老の滝を訪れていたのではなかったか!?」と…。帰宅して拙ブログを一生懸命繰ってみた。苦労して探したところ2010年6月に確かに「不老の滝」を訪れていたことが判明した。(そのときのブログはこちら⇒

 札幌ウォーク 118 南区・滝野すずらん丘陵公園コース 前編

「不老の滝」へ至るにはアシリベツの滝へ向かう途中から分岐して進んだことも分かった。そこのルートが立ち入り禁止措置が取られているということなのだろう。残念だが仕方がない。

 さて、私の「氷瀑巡り」だが、札幌市内には私が訪れた滝以外には目立った滝はない。これで終止符を打つところだが、最後に札幌市内を離れるが支笏湖畔に近いところに「七条大滝」という名所がある。昨年は訪れたのが2月下旬だったために氷柱が退化してしまっていて残念な思いが残った。この「氷瀑巡り」の最後に「七条大滝」を2月上旬に訪れて〆たいと思っている


氷瀑巡り №4 有明の滝 & 有明小滝

2021-01-27 16:03:03 | 環境 & 自然 & 観察会

 意外や意外!大して期待をしていなかった「有明小滝」が見事な造形美を魅せてくれた。また、「有明の滝」も負けず劣らずこれまで見てきた滝よりは私を満足させてくれる氷の美だった。

  明日からは天気が崩れるとの予報が出ていたので、以前から考えていた清田区の「有明の滝」、「有明小滝」と、滝野すずらん丘陵公園内にある「白帆の滝」、「不老の滝」を目ざした。ところが天気は雨模様。湿雪に苦しみながらも各滝を巡って歩いた。本日は前半の二つの滝をレポートします。 

有明の滝

 「有明の滝」は、国営の滝野すずらん丘陵公園のすぐ近くに位置し、道々341号線沿いから少し奥まったところにある。道々沿いには「有明の滝」の標識もあり、駐車場も完備しているので分かりやすい。(但し、冬季は閉鎖していた)

   

   ※ 標識の周りは駐車場のようですが、雪に埋まっていました。

 案内によると滝は道路沿いから約600m奥まったところにあるとなっていた。滝へ至るルートにはスノーシューのトレースが付いていたので、私もスノーシューでその跡を辿っていった。湿雪で足が重たかったが、疲れを憶える前に滝に到達した。

   

   ※ 滝に至るスタート地点にあった案内標識です。

   

   ※ ルートはけっこう険しい山道でしたが、距離が短いのが救いでした。

   

   ※ 遠くに「有明の滝」が見えてきました。真ん中の黒い部分です。

 滝は落差13mとのことだが、この滝の魅力は滝のすぐそばまで行けるところか?まるでコンクリート壁のような一枚岩から水が流れ落ちていた。水が流れ落ちるすぐ横に、見事な氷柱(つらら?)が並んでいるのが見られた。

   ※ それでは「有明の滝」三態をどうぞ。

   

   

    

有明小滝

 「有明小滝」はやはり道々341号線沿いの奥まったところにあり、「有明の滝」より滝野すずらん丘陵公園の方に寄ったところにある。こちらも道路沿いに「有明小滝」の看板が見えるので分かりやすい。

   

   ※ こちらも駐車場は除雪されていませんでしたが、道路わきに停めることができました。

   

   ※ 滝までご覧のように除雪された道が続いていました。

 「有明小滝」の方は脇道が整備され除雪もされていて、何かの作業道となっているようだった。だから私はスノーシューを手にもってトレッキングシューズのみで滝に向かった。こちらも道路沿いからは600m程度で、疲れを覚える頃には滝に到達した。道路上からも 凍り付いた滝の様子が見て取れたが、滝に向かってスノーシューの跡が見えたので、私もそれに倣いスノーシューを付けて谷底に降り、滝のすぐそばまで寄ってみた。するとなかなか迫力ある氷瀑を眼前に見ることができた。これまで見てきた氷瀑の中では一二を争うダイナミックさに見えた。

   

   ※ 道路脇から見た「有明小滝」です。

   ※ 以下、4枚は滝の真下から撮った写真です。

   

   

   

   

 正直なところ、私はこの「氷瀑巡り」は企画倒れかな?と思い始めていた。というのも札幌市内の滝はいずれも規模が小さな滝が多く、それらが雪を被っているために滝が創り出す氷の様子がよく見えない場合が多く、少しがっかりしているところがあった。それでも「氷瀑巡り」を企画したことで、雪のフィールドに積極的に出かけようという動機付けを自身に与えてくれたことに納得していたのだが…。それが思わぬところで素晴らしい氷瀑を目撃することができ、本日の「氷瀑巡り」は満足している私である。          


氷瀑巡り №3 平和の滝 & 布敷の滝

2021-01-25 16:09:19 | 環境 & 自然 & 観察会

 昨日午後、星置川水系から琴似発寒川水系に転進し、「平和の滝」、「布敷の滝」の氷瀑見物に向かった。ところが私の見通しは甘かった。「布敷の滝」へ至るルートはもう冬山登山そのもので、私にとっては悪戦苦闘の氷瀑巡りとなった。

 昨日午前、札幌市手稲区の金山地区の「星置の滝」、「乙女の滝」を見た後、西区西野地区の奥地にある平和地区に向かい「平和の滝」、「布敷の滝」の二つの氷瀑見物に向かった。 

平和の滝

 「平和の滝」は、札幌の観光スポットの一つとなっており、滝の直前まで道路が造られており、そこには駐車場も備えられている。ところが冬季間は、駐車場は除雪されておらず閉鎖されていた。そのため「平和の滝」の近くの道路は大量の車が路上駐車していた。その数は4~50台あったのではないだろうか?

   

   ※ 駐車していた車はその先にもずーっと続いていました。

 それらの車は「平和の滝」見物が目的ではなく、好天だったこともあり「手稲山」登山に向かった人たちが多かったようだ。

 「平和の滝」は車を停めたところから2~300m歩いたところにある。そこを訪れる人はそう多くはないようで、微かに足跡が残っているだけで、ツボ足ではけっこう苦労をして滝に向かった。「平和の滝」は落差約10mの幅の広い滝であるが、全体に雪が被っていて残念ながらその全容を見ることはできなかった。そのことが訪れる人が少ない要因か? 

   

             

布敷の滝

 「布敷の滝」は手稲山登山の際の登山口「平和の滝口」から手稲山を目ざす際に、その途中に出合う滝である。登山口から2.5キロ登ったところにあるとなっている。この地点は手稲山登山の場合の中間点である。私がこの登山口から手稲山に上ったのは10年前の2011月7月であるが、「布敷の滝」については微かに記憶に残っていた。

   

   ※ 手稲山登山の「平和の滝口」の登山口です。

登山ルートは多くの登山者が通った後が幅広く残り、雪道も硬く固まっていた。登り始めは傾斜がわずかに付いたくらいのだらだらとした上りが続いた。時折上からスキーを付けた人が降りてきたが、彼らは手稲山を登山した人ではなく、途中まで登った後にスキーを楽しむ人たったようだ。

   

   ※ 登り始めは写真のような緩やかな幅広い道が続いていました。

登山口から1キロ、左手に滝のようなものが見えたが、よく見るとコンクリート製の砂防ダムが作った水の流れだった。

   

   ※ 砂防ダムによってせき止められた水が落ちていた場所です。

 だらだらとした上りはその後も続いたが、徐々に斜度が強くなってきたようだった。高度が増したからだろうか?林間が疎らとなり、太陽が顔を出し背中に汗を感じ始めたので、ミドルを一枚脱いだ。

   

   ※ 登山ルートは徐々に、徐々に傾斜が増していきました。

そのころから手稲山登山を終えて下山する人たちと出会うことが多くなってきた。その方たちに「布敷の滝までどれくらいですか?」と問い続けた。そして「あと3~40分くらいですかねぇ」と言われた辺りから、ルートはグッと厳しくなった。基本的には沢コースなのだが、川筋を激しくアップダウンを繰り返すのである。もう完全な登山モードだった。何度アップダウンを繰り返しただろうか?ようやく眼前に「布敷の滝」が姿を現した。山道の2.5キロは遠かったぁ。その時、時計は登山口から1時間30分が経過していた。苦労して到達した「布敷の滝」だったが、ここもやはり雪に覆われていたためか落差10mあるということだったが規模は小さく見えた。

   

   ※ このようなきつい登りの箇所が何ヵ所もありました。

   

   ※ ようやく到達した「布敷の滝」です。雪に覆われていてちょっとガッカリ?

        

   

 この日、私は脇道にそれたりしたことが何度かあったためだろうか?スマホの歩数計は、23,638歩、16.7キロを示していた。うーん。疲れたぁー。それでも好天の中、雪と戯れることができた一日に満足、満足の一日だった。

 


氷瀑巡り №2 星置の滝 & 乙女の滝

2021-01-24 19:41:24 | 環境 & 自然 & 観察会

 久しぶりに晴れ上がった札幌の空の下、滝野すずらん丘陵公園内の滝に続いて氷瀑巡りを楽しんだ。水しぶきを上げる夏の滝とはまだ違った姿を見せる冬の氷瀑もなかなか良いものである。

   

   ※ 雲一つない今日の札幌の青空でした。(午前中)

 このところ降雪が続いたり、曇り空が多かったりと滅入る日が多かった札幌だが、今日はスカッと気持ち良く晴れ上がった札幌の空だった。そこで私も早速フィールドに飛び出した。今日は手稲山山麓にある四つの滝を巡って歩いた。その四つとは、「星置の滝」、「乙女の滝」、「平和の滝」、「布敷の滝」の四つである。四つの滝は川筋が二つに分かれるので、今日と明日の二日にわたってレポすることにする。

星置の滝

 「星置の滝」は星置川にできた滝であるが、近くに手稲西小や手稲西中があるなど、住宅街に近いところに位置する滝である。

   

   ※ 「星置の滝」は車道のすぐ横から谷に下ります。

   

   ※ このように入口から階段状に下っていきます。

 滝のすぐ傍には「真言宗巣立祈祷道場 如意輪寺」という除霊ができるお寺があるなど心霊スポットとしても有名な滝である。

   

   ※ ちょうど階段状のところを降りたところに如意輪寺の建物がありました。

   

   ※ お寺のある所から、さらに細い道を上っていくと…。

 滝の入口は道路脇にあり、滝に行くには難しくない。道路脇から階段状に200mほど急降下すると、川向に如意輪寺が見える。そのお寺に行く橋は、一般人は使用することができないようだ。お寺を横目にさらに進むと、そこに「星置の滝」が現れる。高さ12mとけっして大きな滝ではないが、全体が氷に覆われていた。しかし、滝を落ちる水の流れの音が聞こえてくる。そして滝壺は満々と水を湛えていた。つまり滝を流れ落ちる水の外側は凍っていたけれど、内部は今も水が流れ落ちていた。

   

   ※ 正面真ん中の氷の中を水が流れ落ちているものと思われました。

   

   ※ 滝つぼはごらんのように凍ってはいませんでした。

乙女の滝

 同じ星置川の上流にあるのが「乙女の滝」である。「乙女の滝」と命名された理由は、滝を流れ落ちる水の様子が優雅なことからつけられたとされている。

   

   ※ 手稲山登山の登山口「乙女の滝口」の標識です。「乙女の滝」まで1.4キロを歩きました。

 「乙女の滝」へ行くには、地図で確認すると「星置の滝」からさらに道路を遡り、道路が途切れたところから川沿いをスノーシューで近づこうと考えていた。ところが現地へ行ってみると、道路は企業の私有地(三菱マテリアル)のようで、きれいに除雪はされているものの、進入禁止となっていた。

   

   ※ 先行者の足跡を辿って「乙女の滝」に向かいます。

 そこで仕方なく、手稲山登山の「乙女の滝口」に車を置き、そこから徒歩で向かうことにした。距離にして約1.5キロである。先行者が雪を踏み固めていてくれたために、スパイク付き長靴で向かうことにした。天気は晴天、風はなく絶好のコンディションである。しんと静まりかえり、雪に覆われた林の中を歩くのはとても気持ちの良い。

 気持ちが良かったせいだろうか?ここで私は一つのミスを犯した。「乙女の滝」は散策路から脇道に入らねばならないのだが、その入口の標識を見落としてしまった。気が付いた時には4~500mも山道を登っていた。あわてて引き返し、脇道に入って無事に「乙女の滝」に到達することができた。

   

   ※ 写真の真ん中辺に標識がありますが、これでは見落としてしまいます。

   

   ※ この日「乙女の滝」を見に来た人はいなかったようです。

 「乙女の滝」は落差約8m。「星置の滝」よりさらに小さい。滝は二段に分かれているということだが、下の段の滝は「星置の滝」と違い、流れ落ちるところが凍っておらず、水が滑らかに滑り落ちる様子を見ることができた。

   

   ※ ちょっと小ぶりで氷瀑と称するには迫力不足かな?

   

 二つの滝とも氷瀑と称するにはやや小ぶりかな?とも思われたが、私の中では氷瀑のコレクションが増えたと思い満足している。

※ 今回を「氷瀑巡り №2」とするために、先に訪れた「アシリベツの滝」と「鱒見の滝」を№1とすることにした。                                 


氷瀑巡り №1 アシリベツの滝 & 鱒見の滝

2021-01-11 17:01:53 | 環境 & 自然 & 観察会

 北国の滝といえば冬期間はしたたり落ちる水が凍って形作る氷瀑である。国営滝野すずらん丘陵公園内にある二つの滝も今は厚い氷覆われ、見事な氷瀑となっていた。その氷瀑の一部からは冷たい水がしたたり落ちていた。

 冬の「国営滝野すずらん丘陵公園」は各種のアクティビティとともに、公園内にある滝にできる氷瀑も見物の一つである。園内には4つの滝があるらしいが、その中でも代表的な滝が「アシリベツの滝」である。

   

   ※ 渓流口駐車場から「アシリベツの滝」へ向かう入口のところです。

 「アシリベツの滝」は日本の滝百選にも選定されている落差26mと札幌では最大級の滝である。こちらは渓流口駐車場から1.1Kmと距離も短いこともあり、訪れる人も多い。私が訪れた9日(土)も滝に向かう人、滝から帰る人が切れることなく続いていた。滝に向かう経路の途中に気温の表示灯があったが、午前10時を過ぎていたのだがマイナス7.8℃を示していた。

   

  ※ アシリベツの滝に向かう途中、気温はマイナス7.8℃を示していました。(午前10時15分)

 氷瀑は大小二つの滝に出来ていた。向かって右側が雄滝と称するようだが、こちらは全体が厚く凍っていたが、氷が厚くなりすぎたためか重さに耐えかね(?)途中からひび割れていた。一方、雌滝の方は氷瀑ができつつも、流れ落ちる水の様子も見えて冷たさが一段と伝わってくるようだった。

   

   ※ アシリベツの滝が見えてきました。

   

   ※ アシリベツの滝を観賞する橋です。正面右は雌滝です。

   

   ※ こちらは雄滝です。氷瀑の途中にひび割れが入っています。(自重でひび割れた?)

   

   ※ こちらは雌滝をアップしたところです。

 もう一方の「鱒見の滝」は渓流駐車場からおよそ2.5Kmもあるため、訪れる人は極端に少なかった。(冬季は「鱒見の滝」近くの鱒見口駐車場が閉鎖されているため、渓流駐車場から歩かねばならない)私が鱒見の滝往復で出会った人はわずか6人だった。

   

   ※ 歩くスキーで「鱒見の滝」に向かうカップルです。

   

   ※ 「鱒見の滝」が近づきました。左は滝から流れ落ちた水が流れる小川です。

 「鱒見の滝」の方は、高さ18mと「アシリベツの滝」よりは小さな滝であるが、こちらは滝全体が凍っていた。

   

   ※ 「鱒見の滝」を遠望したところです。

   

   ※ 「鱒見の滝」アップです。凍らずに水がしたたり落ちているところがありますね。

   

 結局、この日は雪道を12,203歩、11Kmも歩き、すっかり疲れ果ててしまった。

 「国営滝野すずらん丘陵公園」内には、このほか「不老の滝」、「白帆の滝」と二つの滝があるようだ。機会があれば、この二つの滝の氷瀑も見てみたい。

         

 

 
                                             

 


考えてみれば……納得です

2020-07-17 17:15:45 | 環境 & 自然 & 観察会

 植物は毒にもなれば、薬にもなる。考えてみれば常識なのだが…。新聞というマスコミュニケーションの威力はまだまだ捨てたものではない。考えてみれば当たり前のことなのだが…。

 足底部の痛みに慌てふためいた私だが、医師から「問題ない」とお墨付きをもらい、自宅にあった「経皮吸収型鎮痛消炎剤」を足底部に張って様子を見ていた。すると、本日になって違和感は残るものの痛みは消えてくれた。心配していただいた方にはお礼申し上げたいと思います。

 そこで数日前に新聞のお知らせ版に掲載されていた北海道立衛生研究所の「薬用植物園」の一般公開に出かけてみることにした。

   

   ※ 北海道立衛生研究所の正面玄関です。

 私は新聞で衛生研究所が薬用植物園の一般公開していることを知ったのだが、衛生研究所の HPを繰ってみると毎月のように公開していることを知った。関心のある方には既知のことだったのだろうが、私のようなものは初めて知った。同じような方がけっこういたのではないだろうか?一般公開に詰めかけた人の会話を聞いていると、私同様に初心者のような方が多かったようだ。改めてマスコミの威力を実感した。

   

 入口でコロナ対策をしたうえで植物園に入った。園内には見慣れた、聞き慣れた植物がたくさん栽培・展示されていた。植物の前には植物名とともに薬効が記されていた。それを眺めてみると、中には「へぇ-、この植物にこんな薬用があったの!」と思った植物にたくさん出会った。その数があまりにも多いので、中から私たちが良く知った植物をピックアップして掲載したい。( )内がその植物の効用である。

   

   ※ 園内では職員が説明していましたが、たった一人なので長居できませんでした。

 ①テッセン(利尿、整腸、痛風)

   

 ②ギョウジャニンニク(ニンニクの代用 香辛料、強壮健胃、利尿)

   

   

   ※ ギョウジャニンニクの葉によく似たスズランです。猛毒と言われています。

 ③ドクダミ(整腸、利尿、緩下、消炎)

       ※ 緩下(かんか)とは、便通を促進すること。

   

 ④イタドリ(利尿、通経、緩下、鎮咳)

   

 ⑤スギナ(民間で利尿)

   

   ※ 花壇においては憎っくきスギナに薬効があるとは…。

 ⑥オオバコ(鎮咳、止瀉、消炎、利尿)

       ※ 止瀉(ししゃ)とは、下痢を止めること。

   

   ※ 少し虫に食われたオオバコです。

 ⑦キキョウ(排膿、去痰、鎮咳、消膿)

       ※ 排膿(はいのう)とは、化膿した膿を出すこと。

       ※ 去痰(きょたん)とは、喉頭(こうとう)または気管にたまっている痰を取り除くこと。

   

 ◇次からは薬用植物の中でも樹木を集めた「薬用樹木園」の木々です。

   

 ⑧キウイの葉(利尿、止血)

   

   ※ 薬効があるのはキウイの葉なのですが、実がなっていたので…。

 ⑨ボケ(鎮咳、鎮痙、利尿)

       ※ 鎮痙(ちんけい)とは、内臓平滑筋の収縮・緊張を緩解すること。

   

 ⑩アメリカノウゼンカツラ(利尿、通経)

   

   ※ 馴染みのない種でしたが、花の形が独特だったので…。

 ⑪アジサイ(民間で花を瘧に煎用)

      ※ 瘧(おこり)とは、間欠的に発熱し、悪寒や震えを発する病気。

   

 

◇唯一ハイビスカスは温室で出会いました。

 ハイビスカス(花~洗眼、解熱、止瀉 葉~茶剤、洗髪、止瀉 根~去痰)

   

 以上、私が知っている植物や気になる植物のみをチェックしたが、植物園内には数多くの薬効をもった植物が栽培されていた。

 しかし、それも考えてみれば当たり前のことかもしれない。私たちはあらゆる植物を食料の原料としている。そこには人間にとって利となるもの、害となるものが入り混じっている。その中から古の人々は体験から利となるもの、害となるものを峻別してきた。そして薬効のあるものを伝承してきたのだと思う。それらはやがて工業的に処理され「薬」という形で私たちに提供されているということを改めて教わる機会だった。