服従

腹見せて
大地と空に
服従し


大山の公園でごろわんのかれん。

くしゃみ

昼下がりに
くしゃみが一つ。
誰かが私のいい噂？

昼下がりに
くしゃみが二つ。
誰かが私の悪い噂？

昼下がりにくしゃみが三つ。
誰かに私が惚れられた？

昼下がりに
くしゃみが
一つ二つ三つ。

昔、そんなことを
言っていたことを
思い出す。

昼下がりに
くしゃみが
一つ二つ三つ。

今年も花粉症が
ひどいらしい。


日野川土手からの夕景。

青息吐息

草萌えて
青息吐息
冬の使者


みるくの里より大山山頂を望む。

早春の山

山へ行く。

春の山は笑うというが
まだ笑い声は
あまり聞こえず。

笑う前の
小さく息を吸う瞬間。
あるいは
息を吸い終わって
いよいよ
ハハハのハを
言おうとする瞬間。

そんな感じの
むずむず
心がくすぐったい
早春の山。


大山北壁と田（鳥取県大山町）。

大山北壁

大山や
北の壁に
名残り冬


大山の北壁をバックに。

マリアージュ

食べたもの
やがて
血となり
肉となり。

そして
思となり
行となり。

食べること
恵みと人との
マリアージュ。

相手選んで
しつらえて
感謝の気持ちで
結ばれる。


ジュリアン〈サクラソウ科〉

八雲山

山行かば
我が血たぎりて
足はやる


八雲山山頂にて。 今年、初登山。島根県雲南市大東町/松江市八雲町

道

右へ行こうと
左へ行こうと
真ん中を行こうと
あなたは
あなたの花を咲かせるだろう。

どの道も
あなた自身なのだから。

あなたは
あなたの花を咲かせるだろう。


ミツマタ〈ジンチョウゲ科〉

平身低頭

貫禄に
平身低頭
我がわんこ



久しぶりに会ったロックさんとかれん。

がんこものが二人

がんこものが二人。

一人は南へ行くという。
もう一人は北へ行くという。

二人一緒の旅なのに
互いに主張を譲らない。

がんこものが二人。

一人は南へ行くという。
もう一人は北へ行くという。

二人一緒の旅だから
別れることはできなくて
ほんの少し南に行き
それから北へ行ったとさ。

がんこものが二人。
南へ行ったり
北へ行ったり。
東へ行ったり
西へ行ったり。
ぐるぐるぐる回ったり。
それでも最後は仲直り。
それでもずっと仲良しこよし。


アネモネの蕾〈キンポウゲ科〉

犬冥利

雨だれを
小屋でまったり
犬冥利


小屋でまったりしているかれん。

卒業式

公園に
胸に赤いリボンをつけた
たくさんの子どもたち。

女の子は
かわいいブレザーとスカート。
中には袴の子も。

小雨がぱらつく中
ボールで遊んだり
追っかけっこをしたりして
戯れている。

子どもの時間を
惜しむように。

雨が本降りになり
子どもたちは
パーッといなくなった。

今日
小学校の卒業式。

遊びに来た
今度、5年生になる子が
教えてくれた。
吹奏楽部で「さくら」を
演奏したのだと。


水仙〈ヒガンバナ科〉

春うらら

天と地と
腹と背中と
春うらら

彼岸の入り

彼岸の入り。

犬との散歩を
食事の前に切り替える。

光はあふれ
風は冷たいけれど
心地よく。

振り返れば
冬はもう遠く
山の頂や斜面に
わずかに残るばかり。

春が来た！


今朝の朝日。

春の磯

潮風に
誘われ行けば
海も春


磯にはたくさんの海藻が！