自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々
ふと思い立って
ブログを始めて
たくさんの方に
支えられて
ちょうど1年。
今日
いちばん
記したい言葉は
「ありがとう」。
心よりの感謝を込めて・・・。
福寿草(とっとり花回廊)
copyright Maoko Nakamura
おからクッキーの話していた
彼の言葉が突然止まった。
顔は微かに震え
目は涙で潤んだ。
その震えは私の心を震わせ
その涙は私の目を潤ませた。
沈黙の間に
彼は何を見たのだ
自分自身の心の中に。
彼の沈黙に
私は何を見たのだ
自分自身の心の中に。
「縁(えにし)」
いのちの絆。
噛みしめるように
再び彼の言葉が始まった。
梅(とっとり花回廊)
copyright Maoko Nakamura
えっちゃんは
「~しようか」と聞くと
「いやだ」と言うよ。
最初はいつも。
でも待っていると
「いいよ」と言うよ。
それから
えっちゃんは
「~しようか」と聞くと
「うん」と言うようになったよ。
それからそれから
えっちゃんは
「~して」と言うようになったよ。
4月になったら
また一つお姉さんだね。
ジュリアン(とっとり花回廊)
copyright Maoko Nakamura
道はいつも分かれている。
昨日、歩いた道も
今、歩いている道も
明日、歩く道も・・・。
なのに振り返ると
一つの道が続いている。
まるで最初から
一本道だったかのように・・・。
あなたの道も
わたしの道も
一つの道がうねうねと・・・。
アワユキエリカ(とっとり花回廊)
copyright Maoko Nakamura
1日が24時間であることは
如何ともしがたく・・・。
けれど何をしたかで
目に映る風景が違ってくる。
何を思ったかで
心に映る風景が違ってくる。
今日の目には
今日の心には
何が映ったのだろう。
山の町の残雪と
あなたからもらった
いいものと
長く丁寧に暮らすという心。
蘭/デンドロビウム(とっとり花回廊)
copyright Maoko Nakamura
人参、蜜柑、八朔、檸檬・・・。
橙色や黄色のものを
ジュースにしていただく。
足りない光を補うために。
「身体の中で輝けよ」と。
生姜、大蒜、葱、唐辛子・・・。
身体を温めるものを
スープにしていただく。
足りない熱を補うために。
「身体の中で燃えよ」と。
人参、蜜柑、八朔、檸檬・・・。
生姜、大蒜、葱、唐辛子・・・。
大地は薬屋
台所は薬箱。
自分の主治医は自分自身。
蘭/オンシジューム(とっとり花回廊)
copyright Maoko Nakamura
米子から岡山まで
中国山脈を
横断する列車に乗る。
進むにつれて
雪が多くなり
山の中は今も
いちめんの銀世界だった。
分水嶺を越えると
雪は急速に少なくなり
別の世界が現れる。
くすぐったい思いがして
山をよく見ると
柔らかな陽射しの中で
もう山が笑っていた。
胡蝶蘭(とっとり花回廊)
copyright Maoko Nakamura
日曜の夜の楽しみに
500円を握りしめて温泉へ行く。
フロントで500円を出すと
「今日から700円です」と言われる。
「500円しかない」と言うと
「今日から700円です」と再びきっぱり。
「もう、いいや。今日はやめ」と
いじけ気味に家に帰る。
ところが、家に着くと
今度は700円を握りしめて
再び温泉に向っていた。
行けばやっぱり気持ちいい。
めげずに運命を切り開いのだ。
些細なことかもしれぬが
いつものようにはいじけずに・・・。
昼間、大して役に立てなかったのに
心温まるメールをくれたSさんが
ポンと背中を押してくれた気がした。
胡蝶蘭(とっとり花回廊)
copyright Maoko Nakamura
部屋の中で
1週間かかっても
乾かなかった洗濯物が
2,3日で乾くようになってきた。
春を感じているのだ。
そして乾く速さは徐々に増し
夏には数時間で
仕上げてくれるようになる。
洗濯物は我が家で
最も忠実な働きものなのだ。
それなのに
「乾かない」と
ブツブツ文句を言いながら
ストーブの前で
熱い思いをさせていた。
忠実な仕事に幸いあれ!
胡蝶蘭(とっとり花回廊)
copyright Maoko Nakamura
いつものように
いつもの道を歩く。
少しして
いつもより
大股で
歩いていることに気づく。
そうだ、
今日は
コートのボタンを
とめていない。
昨日まで
しっかりととめていた。
シャイなコートの裏地が
そっと覗いてつぶやいた
「春が来たんだね」。
蘭(とっとり花回廊)
copyright Maoko Nakamura
感謝の気持ちを伝えることで
自分の心を耕していく。
柔らかくいられるようにと・・・。
そして
風や鳥が
種を運んでくれた時
その、今は小さな未来を
しっかりと育むことができるようにと・・・。
蘭(とっとり花回廊)
copyright Maoko Nakamura
ミモザに溜まった雪を
棒ではたいて落とす。
葉にまとわりついた雪の
その重みで折れてしまわないように。
ぐったりしていたミモザが
南欧の風景が似合いそうな
軽さを取り戻す。
こんなふうに誰かに
雪をはたいてもらってきたのだろう。
心に重くのししかっている雪を。
家族に
友だちに
恋人に
周りの人に
あるいは記された言葉に。
意識的に
あるいは無意識に。
優しく
時には厳しく。
そして冬を越せたのだろう。
ミモザに溜まった雪を
棒ではたいて落とす。
春に咲く
太陽の卵のような
黄色い小さな花を想いながら・・・。
クレマチス/ジングルベル(とっとり花回廊)
copyright Maoko Nakamura
人は
愛されることで強くなり
愛することでより強くなる。
胸に刻め
自分自身の。
しっかりと
深いところに・・・。
いかなる時でも
かける言葉を
間違えないために・・・。
カサブランカ(とっとり花回廊)
copyright Maoko Nakamura