今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

冬の子

2013-04-21 09:37:06 | 物語

「子どもが10人生まれたよ」

冬は嬉しくて

木枯らしピューピュー

吹きまくる。

あまり勢いよく吹いたので

子どもがひとり

ピューと春まで飛ばされたよ。

飛ばされた子どもは

悲しくてピーピー

泣いたものだから

春がなんだか肌寒い。

見かねた春は

冬への道を教えたよ。

冬の子どもは

時々ピーピー泣きながら

夏と秋を通って帰ってきたよ。

冬に帰った冬の子は

途中で体が温まり

小春日和になったとさ。

Photo

フリージア〈アヤメ科〉

copyright Maoko Nakamura


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2 コメント

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 こういう語り口もいいですね。 (風紋)
2013-04-21 09:39:43
 こういう語り口もいいですね。
 
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★風紋さん (maoko)
2013-04-21 09:51:18
★風紋さん

ありがとうございます。
あまりにも寒いので
こんなことを考えてみました。
返信する

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