語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
読書
大岡昇平+社会問題・社会保障

【保健】「過剰診断」か「見落とし」か ~マンモグラフィー検診のリスク~

2017年01月20日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)日本では、40歳以上の女性に対し、2年に1回マンモグラフィー検診が奨励されている。日本人女性は、30代後半~40代に乳癌発症のピークがあるからだ。
 一方、米国では発症のピークが60代なので、50~74歳の女性に2年ごとの検診が推奨されている。

 (2)その米国ョッキングな報告があった。マンモグラフィー検診の普及前と後で「過剰診断」例が明らかに増加したというのだ。
 調査は、癌登録データからマンモグラフィー検診が
  (a)普及する前の1975~79年の検診例 
  (b)普及後の2000~02年の検診例
を比較。その結果、
  (a)①2cm未満の小さな病変(超早期癌)の検出率が36%
    ②2cm以上の大きな病変(早期進行癌)の検出率が64%
  (b)①2cm未満の小さな病変(超早期癌)の検出率は68%((a)の2倍近くに増加)
    ②2cm以上の大きな病変(早期進行癌)の検出率32%((a)の半分に減少)

 (3)対人口比で推計すると、早期進行癌の発生が10万対30人。一方、超早期癌は10万対162人にも及んだ。
 一見、早期発見癌・治療が叶ったように見える。しかし、研究者は「放っておいても、何の症状も出ない小さい病変が検出され、10万対132人の女性が『過剰診断』のリスクを被る」と指摘した。
 さらに、「死亡率低下へのマンモグラフィー検診の貢献度は3分の1程度で、残る3分の2は治療の進化による」と冷ややかに断定している。

 (4)一方、日本では「過剰診断」より「見落としリスク」が問題になっている。乳腺が濃いタイプのマンモグラフィー画像の場合、乳腺の白い影に病変が隠されてしまうのだ。
 実は、日本人女性の過半数は乳腺が濃いタイプだ。特に若いうちは、マンモグラフィー検診より超音波検診の方が見落としが少ない。
 日本では、乳癌検診の内容を見直し中で、マンモグラフィー検診と超音波検診の併用が検討されている。もし併用がスタンダードになれば、見落としが減る一方、過剰診断リスクが増加する可能性がある。
 健診結果は「確定」ではない。結果に慌てず、冷静に2次検査を受けることだ。確定診断を基に主治医と治療の計画を立てることが、適正治療と延命につながる。

□井出ゆきえ(医学ライター)「「過剰診断」か「見落とし」か/マンモグラフィー検診のリスク ~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.325~」(「週刊ダイヤモンド」2016年11月19日号)
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【南雲つぐみ】安納芋の栄養価と味わい ~焼くか蒸す~

2017年01月20日 | 医療・保健・福祉・介護
 デザートに使われるので知っていたが、アンノウイモ(安納芋)はこの冬初めて入手した。鹿児島県種子島の特産で、数年前に焼き芋にして冷凍した製品が通販で人気となり、全国に広まった。
 アンノウイモの焼き芋は、サツマイモのようなホクホク感はなく、クリームのような状態だ。これはでんぷん量が少なく水分が多い「粘質性」だから。ショ糖は一般的なサツマイモの4倍も含まれ、加熱後の糖度は30パーセントを超えることもあるという。メロンやカキの糖度が約18パーセントなんおで驚くべき甘さである。
 アンノウイモはキントキイモやベニコガネなどに比べて、表皮が白っぽく、小さくて丸い。果肉は明るいオレンジ。この色はカロテンという色素成分で、体内でビタミンAに変換されて目や粘膜、皮膚の健康を保つそうだ。他のサツマイモと同じくビタミンBやE、Cも多い。イモ類のビタミンCは加熱しても壊れにくいのが特徴で風邪の予防にもいいだろう。
 ねっとりした甘さを出すためには、水分を飛ばす電子レンジではなく、焼く、蒸すなどの方法がいいだろう。

□南雲つぐみ(医学ライター)「アンノウイモの栄養価 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年1月13日)
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 【参考】
【南雲つぐみ】体に合う椅子とは ~背中・腰・太もも~
【南雲つぐみ】小正月には小豆がゆ ~むくみによる体重増の対策~
【南雲つぐみ】「おなかの風邪」の予防と事後処理 ~ノロウイルス、「ロタウイルス」~
【南雲つぐみ】食事制限だけのダイエットは危険 ~運動が大事~
【南雲つぐみ】温泉の安全な入り方
【南雲つぐみ】七草がゆ
ミカンのうんちく ~延命長寿の果実~
【南雲つぐみ】鍋で養生 ~今年1月5日は小寒~
【南雲つぐみ】お雑煮の食べ方 ~事故の防止法~

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【佐藤優】米国のキリスト教的価値観、サイバー戦争論、日本会議

2017年01月19日 | ●佐藤優
   
 ①木谷佳楠『アメリカ映画とキリスト教120年の関係史』(キリスト新聞社 1,600円)
 ②伊藤寛『サイバー戦争論 ナショナルセキュリティの現在』(原書房 2,500円)
 ③菅野完『日本会議をめぐる四つの対話』(K&Kプレス 1,500円)

 (1)①は、米国におけるキリスト教の性格について掘り下げた傑作だ。人工的な米国社会では、米国人という概念は自明ではない。米国人である(being)ということではなく、米国人になる(becoming)という生成過程が終わることなく続いている。その過程に米国型キリスト教が組み入れられていることを木谷氏(同志社大学神学部助教)は、この作品の中で見事に描いている。
 <アメリカ独自のキリスト教的価値観の影響を強く受けた映画を、これまで日本の観客も無批判に受け入れてきたという点である。2050年以内に終末が訪れることを、5人中ふたりが信じている国で作られた映画を、我々は単なる娯楽として消費し続けているのである。日本の観客が無自覚的にアメリカ的価値観と同調し、アメリカ映画によって繰り返し提示される善悪二元論や終末観、そしてアメリカン・ヒーローに代表されるメシア観を取り込んでいる可能性は否定できない>
 この指摘は、神学的な訓練を本格的に受けた人にしかできない。

 (2)②は、経済産業省のサイバー対策審議官を務める著者による優れた教科書だ。
 <サイバー技術は基本的に、どんな貧乏な国でも危険なサイバー技術を保有することは可能であるし、そもそもソフトウェア関連のものが多いので、その技術は隠そうと思えば隠せる。たとえ査察により疑わしいソフトウェアを見つけても民間技術との差異がほとんどないのだ>
 著者はこう指摘するが、サイバー攻撃の挙証はとても難しい。

 (3)③は、日本会議の実態を解明しようとする意欲的な作品だ。対談者の一人である魚住昭氏(日本会議を詳しく取材したことがある)の次のような発言が事柄の本質を突いている。
 <僕はみんなが日本会議に注目してくれるのは嬉しいんだけれども、嬉しい反面、危険だなとも思っているんです。日本会議がクローズアップされればされるほど、逆に実体より大きく見せちゃうんですよ。今までみんなが知らなかったことに光を当てることは大事なことなんだけれども、それをあまり強調しすぎると、彼らの思うつぼになっちゃうんですよね。菅野さんも、日本会議はフロント団体をたくさん作って、あたかも自分たちの勢力が巨大であるかのような演出をしているという意味のことを書いていますよね。その戦略に乗ってしまってはまずいなと思うんです>
 現在、マスメディアにおいて日本会議の安倍政権に与える影響が、実体よりもはるかに大きく映っている。

□佐藤優「米国のキリスト教的価値観 ~知を磨く読書 第182回~」(「週刊ダイヤモンド」2017年1月21日号)
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 【参考】

【佐藤優】『失敗の本質』/日本型組織の長所と短所
【佐藤優】世界を知る「最重要書物」 ~クラウゼヴィッツ『戦争論』~
【佐藤優】現代ロシアに関する教科書、ネコ問題はヒト問題、トランプ氏の顧問が見る中国
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【南雲つぐみ】体に合う椅子とは ~背中・腰・太もも~

2017年01月18日 | 医療・保健・福祉・介護
 Aさん(60)は長く「畳にちゃぶ台」の生活だったのだが、膝が悪くなり正座がつらいのでテーブルと椅子を購入した。部屋の雰囲気にも合っていたが、次第に座りにくいことに気付いた。
 体に合わない椅子に長時間座っているのは、立っている時よりも背中や腰には負担が掛かる。背中が丸まり猫背になり、背骨の自然なS字カーブが妨げられるからだ。そのまま無理をして座り続けていたら、腰痛の原因にもなりかねない。
 では、自分に合う椅子かどうかを見分けるにはどうしたらよいだろう。
 まず、背もたれに届くまで深く腰掛け、椅子の背と自分の腰がフィットするかどうかを確かめる。背中と背もたれの間にクッションなどを入れて調節しても良い。
 座面は、両足が床につくのはもちろんのこと、その状態で太ももと座面との間に手のひらが入るくらいの高さで調節すると良い。座面が高すぎると体重が太ももを圧迫して、下半身の血液循環が悪くなり、むくみが出やすくなるそうだ。
 購入する前にじっくり座り心地を試してみよう。

□南雲つぐみ(医学ライター)「体に合う椅子とは ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年1月10日)
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 【参考】
【南雲つぐみ】座りっぱなしは危険 ~血栓~
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ミカンのうんちく ~延命長寿の果実~
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【南雲つぐみ】座りっぱなしは危険 ~血栓~

2017年01月17日 | 医療・保健・福祉・介護
 「エコノミークラス症候群」は、飛行機の狭い座席に長時間座っていて発症することから、そのネーミングがついた。正式には「急性肺動脈血栓塞栓症」。長く同じ姿勢でいると、特に下半身の血流が悪くなり、足の静脈に血栓ができやすくなる。血栓とは血の塊のことで、これが立ち上がったり、歩き出したりした勢いで血流に乗って肺に入り、血管を詰まらせる。
 最近でも、東北や熊本の震災など、車中で避難生活をしていた人にエコノミー症候群で倒れる人が見られた。飛行機だけでなく、自動車に長く乗っていることも危険であることが分かったのだ。
 特に、寒い季節は体の動きが鈍くなり、じっとしていることが多くなる。また、冬場は空気が乾燥するのでこまめに水分を取る必要があるが、発汗しないので、のどが乾きにくく脱水になりやすい。そのため血液が濃くなって血栓ができやすくなるという。
 まずは水分補給をしっかり心がけよう。さらに長時間同じ姿勢で仕事をする人も、足首をゆっくり曲げ伸ばしするなどして血流を促すとよい。

□南雲つぐみ(医学ライター)「座りっぱなしは危険 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年1月16日)
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 【参考】
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【南雲つぐみ】座りっぱなしは危険 ~血栓~

2017年01月17日 | 医療・保健・福祉・介護
二重投稿につき、こちらに統一しました。
【【南雲つぐみ】座りっぱなしは危険 ~血栓~
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【加賀野有理】慢性腰痛の実態 ~急性腰痛との違い~

2017年01月17日 | 医療・保健・福祉・介護
 日本人のけがや病気のうち、腰痛を訴える人は多い。男性は1位で女性は2位である(厚生労働省「国民生活基礎調査」平成25年)。
 このほど塩野義製薬(本社・大阪市)と日本イーライリリー(本社・神戸市)が共同で、慢性腰痛症の患者2,350人、整形外科医111人を対象に慢性腰痛に関する調査を行った。その中で9割以上が日常生活に、5割以上が趣味や外出に支障があると回答した。
 また、3人に1人が腰痛で仕事を辞めたいと思ったことがあると回答。腰痛が原因で生活の質が著しく低下してしまうことが判明した。
 痛みが3カ月以上続くものを「慢性腰痛」といい、急性腰痛と区別される。特に生活の質を低下させるのは、前者だ。
 治療についても問題が浮き彫りとなった。「明確な治療目標を設定している」と回答したのは、患者、医師とも半数に満たなかったのだ。また、病状改善の目標設定をした患者の治療法に対する満足度は、設定していない患者の2倍以上となり、患者と医師が合意して行われる治療の大切さが分かる結果となった。

□加賀野有理(サイエンスライター)「腰痛の実態 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2016年12月8日)
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 【参考】
【加賀野有理】大腸がんの調査 ~早期発見・早期治療なら95%以上が治る~
【加賀野有理】美肌体操で体力向上 ~日女体大と化粧品メーカーが開発~
【加賀野有理】健康サポート薬局 ~地域包括ケアシステム~
【加賀野有理】ヨーグルトに漬け込んでパスタに入れても ~栄養満点のブリ~
【加賀野有理】雁が音茶の風味
【加賀野有理】三つが乱れる正月病 ~食生活・生活リズム・睡眠リズム~
【加賀野有理】カキの長所と短所
【加賀野有理】クリスマスは2週間 ~その秘密~
【加賀野有理】地図を見る ~方向オンチを治す法~
【加賀野有理】アパートの屋上で暮らすファッションモデル ~ミニマリスト~
【加賀野有理】脳の栄養 ~EPAとDHA~
【加賀野有理】今年の冬の天気、ラニーニャ現象
インフルエンザワクチン
【加賀野有理】大掃除の道具
【加賀野有理】サザンカとツバキ
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【佐藤優】露外交官の追放問題に見るトランプ氏の能力

2017年01月16日 | ●佐藤優
 (1)米ロ間で奇妙な外交ゲームが行われている。2016年12月29日、オバマ大統領は、ロシアがサイバー攻撃を仕掛けて米大統領選挙に介入したとの理由で、米駐在のロシア外交官35人に72時間以内の国外退去を命じた。
 <サイバー攻撃を巡っては、米大統領選中、民主党全国委員会やクリントン民主党候補陣営がハッキング被害に遭い、大量のメールが内部告発サイト「ウィキリークス」で暴露された。トランプ氏はメール内容を材料に攻め、選挙戦に影響を及ぼしたとされる。
 オバマ氏はロシアの関与を指摘、今月の記者会見で、プーチン大統領が関与した可能性に踏み込んだ。29日の声明でも「すべての米国民はロシアの行動を警戒するべきだ」と訴えた。
 オバマ政権は同日、サイバー攻撃は、ロシアの軍参謀本部情報総局(GRU)や連邦保安局(FSB)など計5機関・団体の仕業と断定。GRUが主導して情報職員や技術を使って攻撃を仕掛け、FSBなどが技術協力や職員の訓練などで支援していたと指摘した。
 その上で、報復措置として、情報機関幹部に制裁を科すと同時に、スパイと認定した外交官ら35人に72時間以内の国外退去を命じた。ニューヨーク州とメリーランド州にあるロシア政府関連施設をスパイ活動の拠点と認定し、閉鎖。さらにオバマ氏は「公表されないものもある」とし、米国がサイバー攻撃をやり返すことに含みを持たせた。>【注1】

 (2)ロシア、米国、中国、イスラエルなどのインテリジェンス機関がサイバー工作を行っていることは公然の秘密だ。米国の大統領選挙でもGRUやFSBは「いつものように」サイバー工作を行い、民主党、共和党などの情報を入手したのだろう。
 ただし、ロシア国家指導部の高度な政治的判断によって、共和党に関する情報のみをリークしたことに対してオバマ大統領は腹を立てているようだ。ロシアによるサイバー攻撃がなかったならば、民主党のクリントン候補が大統領に当選していたということを強く滲ませる主張だ。米国の民主主義は、ロシアのサイバー攻撃によって基盤を覆されるほど脆弱であるということになる。
 この種の問題を外交の場に持ち出しても不毛な結果になる。サイバー攻撃を実際に行っていてもいなくても、ロシアが否定するのは自明の理だからだ。ロシアがシラを切っている場合、それを覆すためには米国がロシアのサイバー攻撃であることを示す証拠を提示しなくてはならない。しかもオバマ大統領は、プーチン大統領が今回のサイバー攻撃に関与しているとの見方を示しているわけだから、その証拠も開示しなくてはならない。
 しかし、これらの証拠を開示するならば、米国の通信傍受能力とプーチン大統領に対する情報収集能力がロシアを含む諸外国に知られてしまうことになる。だから、米国は決定的な証拠を開示することはできない。そのため、米国とロシアの間で「やった」「やっていない」の水掛け論になるのは目に見えている。

 (3)外交の世界では、相互主義が原則だ。A国がB国の外交官をX人追放した場合、B国はA国の外交官をX人追放する。各国の防諜機関は、追放順位を記した外交官の国別リストを作成している。翌30日、ロシア外務省は、露駐在の米国人外交官35人を国外退去させる案をプーチン大統領に示したと発表した。
 しかし、意外なことにプーチン大統領は、対抗措置は当面見合わせ、今月20日に就任するトランプ次期大統領の対応を見るという見解を述べた。
 ロシア政府が運営するラジオ兼インターネットサイト「スプトーニク」は、次のように伝えた。
 <プーチン大統領は米国の新たな対露制裁にコメントし、米政権の新たなアプローチは煽動であり、この先の露米関係を損なう目的で出されたものと語った。声明はクレムリンのサイトに掲載された。
 プーチン大統領、ロシアはこの先の露米関係回復の歩みをトランプ氏の行なう政治に基づいて構築する プーチン大統領は、ロシアには相応する報復のための根拠は揃っていると補足した上で 「報復措置を採る権利を手元に残した上で我々は「台所(世間話)」レベル、無責任な外交レベルまで自分を貶めることはしまい。この先に採る露米関係の回復のアプローチはトランプ大統領政権が行う政策に依拠して構築していく」と語った。>【注2】

 (4)外交常識に照らして、米国がロシアの外交官を35人も追放したのに、ロシアがそれに対する対抗措置を見合わせるのは異例の事態だ。米露間で35人の外交官の大量追放合戦が行われれば、米露関係は2、3年停滞する。サイバー攻撃を含むインテリジェンス戦は「裏世界」に限定して、表の世界では、淡々と仕事をすべきであるというプーチン大統領の意向を反映しているのだろう。
 これに対するトランプ氏の反応が興味深い。
 <ロシアが米大統領選を狙ったサイバー攻撃をしたとされる問題について、トランプ次期米大統領は12月31日、「ロシアではなく、他の誰かがやった可能性もある」と、南部フロリダ州パームビーチで記者団に対し語った。その上で「みんなが知らない情報を持っている」と述べ、数日中にその内容を公表する考えを明らかにした。>【注3】

 (5)米国は、現在、政権移行期だ。CIAは、プーチン大統領の承認下、GRUとFSBが米国の民主党、共和党に対するサイバー攻撃を行ったというインテリジェンス情報をトランプ次期大統領の政権移行チームにも伝えているはずだ。当然、トランプ氏もこの情報を得ている。その上で、トランプ氏は、「ロシアではなく、他の誰かがやった可能性もある」と述べたのだろう。
 オバマ大統領は、米露関係の障害になる大きな置き土産をして政権を去ろうとしたが、プーチン大統領とトランプ氏によって、体をかわされてしまった。
 トランプ氏は、インテリジェンスに関しては素人のはずだ。しかし、サイバー戦のような裏世界のインテリジェンスに関する問題を表の世界に上げて、外交を混乱させるのはよくないと考えているようだ。
 このセンスの持ち主ならば、CIAやNSA(国家安全保障局)やFBIなどが入手した機微に触れる情報を、裏で巧みに用いて、政権を運営できる。正義感が過剰なオバマ大統領と比較して、トランプ氏は、裏と表を使い分けることができるインテリジェンスン能力に長けていることが、今回のロシア外交官の追放問題をめぐって垣間見えた。
 トランプ氏が外交やインテリジェンスの素人であると軽く見てはならない。通信傍受やヒュミントにとどまらず、外国の政権転覆のような工作活動を含むインテリジェンスを最大限に活用して、米国の国益の極大化を図る可能性がある。

 【注1】記事「サイバー攻撃巡り、米が報復措置 ロシアは強く反発」(朝日新聞デジタル 2016年12月30日)
 【注2】記事「プーチン大統領、ロシアはこの先の露米関係回復の歩みをトランプ氏の行なう政治に基づいて構築する」(スプトーニク 2016年12月30日)
 【注3】記事「トランプ氏「ロシアでない可能性も」 サイバー攻撃巡り」(朝日新聞デジタル 2017年1月2日)

□佐藤優「露外交官の追放問題に見るトランプ氏の能力 ~飛耳長目 第127回~」(「週刊金曜日」2017年1月13日号)
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【佐藤優】モサド長官から学んだインテリジェンスの技術
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【佐藤優】【沖縄】辺野古への新基地建設は絶対に不可能だ
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【佐藤優】「イスラム国」という組織の本質 ~アブバクル・バグダディ~
【佐藤優】ウクライナ東部 選挙で選ばれた「謎の男」 ~アレクサンドル・ザハルチェンコ~
【佐藤優】ロシアの隣国フィンランドの「処世術」 ~冷戦時代も今も~
【佐藤優】さりげなくテレビに出た「対日工作担当」 ~アナートリー・コーシキン~
【佐藤優】外交オンチの福田元首相 ~中国政府が示した「条件」~
【佐藤優】この機会に「国名表記」を変えるべき理由 ~ギオルギ・マルグベラシビリ~
【佐藤優】安倍政権の孤立主義的外交 ~米国は中東の泥沼へ再び~
【佐藤優】安倍政権の消極的外交 ~プーチンの勝利~
【佐藤優】ロシアはウクライナで「勝った」のか ~セルゲイ・ラブロフ~
【佐藤優】貪欲な資本主義へ抵抗の芽 ~揺らぐ国民国家~
【佐藤優】スコットランド「独立運動」は終わらず
「森訪露」で浮かび上がった路線対立
【佐藤優】イスラエルとパレスチナ、戦いの「発端」 ~サレフ・アル=アールーリ~
【佐藤優】水面下で進むアメリカvs.ドイツの「スパイ戦」
【佐藤優】ロシアの「報復」 ~日本が対象から外された理由~
【佐藤優】ウクライナ政権の「ネオナチ」と「任侠団体」 ~ビタリー・クリチコ~
【佐藤優】東西冷戦を終わらせた現実主義者の死 ~シェワルナゼ~
【佐藤優】日本は「戦争ができる」国になったのか ~閣議決定の限界~
【ウクライナ】内戦に米国の傭兵が関与 ~CIA~
【佐藤優】日本が「軍事貢献」を要求される日 ~イラクの過激派~
【佐藤優】イランがイラク情勢を懸念する理由 ~ハサン・ロウハニ~
【佐藤優】新・帝国時代の到来を端的に示すG7コミュニケ
【佐藤優】集団的自衛権、憲法改正 ~ウクライナから沖縄へ(4)~ 
【佐藤優】スコットランド、ベルギー、沖縄 ~ウクライナから沖縄へ(3)~ 
【佐藤優】遠隔地ナショナリズム ~ウクライナから沖縄へ(2)~
【佐藤優】ユニエイト教会 ~ウクライナから沖縄へ(1)~ 
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【小池百合子】都議会自民党への宣戦布告 ~その独特な視点~

2017年01月15日 | 社会
(1)小池知事の東京都政改革
 豊洲と東京五輪は、知事に就任する前から存在する議題なんどえ、後始末が一筋縄ではいかないことは想定していた。完璧な成果には届かなかったが、今まで隠されていた問題を明らかにできた意味は大きい。
 真に目指すものはその先にある。セーフシティ(安全な街)、ダイバーシティ(多様性のある街)、スマートシティ(環境・金融先進都市)。私は東京をこの三つのシティにしたい。東京は人・モノ・カネ・情報のすべてを兼ね備えた希有な都市だ。これを存分に活かし、万全の態勢でオリンピックを迎えたい。
 私はあくまでも「都民ファースト」が大事だと考えている。そのためには税金の使われ方をはじめとして、政策決定のプロセスを「見える」ようにすることが重要だと情報公開を徹底するようにした。
 東京都の予算は、一般会計だけで7兆円、公営企業会計・特別会計を合わせると13兆円。スウェーデンの国家予算に相当する額だ。だから、歴代の知事は「政党復活予算枠」200億円で都議会が言うことを聞くのだから「御の字」だと考えていたのだろうが、それは筋が違う。だって、財源は都民の税金ではないか。廃止は当然だ。

(2)小池知事の独特な視点
 小池百合子は、アラビア語を学ぼうとし、まずカイロのアメリカン大学に入った。英語でアラビア語の基礎をゼロから学び、その後カイロ大学に転入した。留学中の1973年には第四次中東戦争に遭遇した。中東和平の名のもとに、米国、英国、仏国、独国、ソ連と、あらゆる国々の首脳が毎週のようにサダト大統領と会談し、その裏では武器を売りつけて帰って行った。だから、エジプト軍の戦闘機は、ソ連製のミグ、フランス製のミラージュ、米国製のファントムと何でもあり。まさに「国際政治の坩堝」を目の当たりにした。
 そうした原体験があるから、小池知事は日本政治を鳥瞰する眼差しを持っている。
 彼女は、政治の世界で物事を動かすには三つの目が必要だと考えている。
  ①鳥の目・・・・物事を鳥瞰する目。
  ②虫の目・・・・ミクロの細やかな視点。
  ③魚の目・・・・トレンドを追う視点。寒流から暖流へ、餌となるプランクトンが多い潮流を追う目。小池自身は群れるのは好きなタイプではないが、トレンドや人々の関心がどの方向へ流れていくのか観察することは重要だと考えている。

□小池百合子×立花隆「都議会自民党への宣戦布告 選挙に勝って東京大改革を成し遂げる」(「文藝春秋」2017年2月号)
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 【参考】
【豊洲】都庁は伏魔殿 ~小池百合子・都知事の力量~

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【保健】悪性腫瘍ばりの「足の狭心症」 ~運動・喫煙で早期に対応を~

2017年01月15日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)血管が硬く、もろくなる「動脈硬化症」。糖尿病や高血圧症、脂質異常症(高脂血症)がリスク因子で、近年は手足に血液を送る末梢動脈の動脈硬化症:PADが注目されている。

 (2)PADの自覚症状は、手足の冷え、しびれ、痛みなど。進行すると「間欠性跛行」・・・・しばらく歩くと足の筋肉が痛み、歩けなくなるが、数分間休むと歩ける、という特有の症状が出てくる。「足の狭心症」として名高く、PADの7~8割でこの症状が認められる。
 PADは、癌に匹敵する悪性疾患だ。足の病変そのものより、全身の動脈硬化の進行が心筋梗塞や脳梗塞を引き起こし、診断後の5年生存率は7割に満たない。早期の大腸癌なら9割を超える。PADの悪質さがわかるだろう。

 (3)2016年11月、米国心臓協会と米国心臓学界は、共同でPADの診療ガイドラインを公開した。
 ガイドラインでは、次の4タイプを「PADハイリスク群」と定義。早期の診断と検査を推奨している。
   ①65歳以上
   ②50~64歳で糖尿病や喫煙歴、脂質異常症、高血圧、またはPADの家族歴がある
   ③50歳未満の糖尿病患者で脂質異常症など動脈硬化の危険因子がある
   ④心筋梗塞などの既往

 (4)ハイリスク群は、危険因子である血圧や血糖コントロールとエクササイズが重要だ。米国のガイドラインでは、全PAD症例に運動するよう推奨している。
 家庭できそうなのは、週3回、30~45分/回のウォーキング。万が一痛みが出たら、休み休みでよいので30分は歩こう。続けるのが肝心なので、医師に相談しながら無理のない運動プログラムを作成するのも一案だ。

 (5)(4)のほか、血管の細胞を傷つけるタバコの煙は厳禁で、禁煙と「職場や自宅での受動喫煙の回避」が推奨されている。
 もう一つ大切なのは、水虫など足の感染症や傷をきちんと治療すること。足先の血流が不足していると、小さな傷から壊死が始まり、命取りになりかねないのだ。すでにPADが進行していると、足先の感覚が鈍り、傷に気がつかない。たまには自分の足をじっくり、ゆっくり観察するとよい。

□井出ゆきえ(医学ライター)「悪性腫瘍ばりの「足の狭心症」/運動・喫煙で早期に対応を ~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.3~」(「週刊ダイヤモンド」2017年1月14日号)
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 【参考】
【保健】ワクチンを接種し損ねても ~インフル予防に補中益気湯~
【保健】高齢者は健康な生活、他方、若い世代は生活習慣に課題
【保健】子供の感染性急性胃腸炎に ~家庭でできる経口補水療法を~
【保健】痛風発作の薬は低用量で/米国のガイドラインが推奨
【保健】社会文化的伝統は肥満のもと ~年末~春は危険だらけ~
【保健】サルコペニア肥満で糖尿病!? ~筋肉減でインスリン分泌低下~
【保健】子どもの砂糖摂取量は1日25g以下に ~肥満症対策のため清涼飲料より水~
【保健】偽薬効果は学習効果? ~慢性的な腰痛が軽減~
【保健】中高年の性行動と認知機能
【保健】揚げ物はレジリエンス(心の弾力・回復力)に悪影響?
【保健】カロリー制限か運動療法か、どちらか一つじゃダメか?
【保健】遺伝子検査で再発リスクを評価 ~乳癌、抗癌剤治療の回避も~
【保健】慢性疲労症候群に関係か ~腸内細菌叢~
【保健】脳トレに有酸素運動をプラス ~認知機能と記憶力が向上~
【保健】標準体重なのに2型糖尿病?/BMIが「1」増加しただけで
【保健】受動喫煙は確実に癌、脳・心疾患、乳幼児突然死症候群を生む
【保健】嫌な気分の時こそ、動く ~うつ病治療に行動活性化療法~
【保健】孤独リスクも欧米化する?/宴会文化が廃れた後は
【保健】茶カテキンによる肝障害でノルウェーがサプリメント含有量規制へ
【保健】学んで4時間後に運動すると記憶が定着 ~記憶術~
【保健】飲む抗癌剤で生存率改善へ ~膵臓癌の再発を抑制~
【保健】恐竜も腫瘍を患う ~癌は進化の宿命~
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【保健】塞栓症リスクが低いピルは?/エストロゲン量と黄体ホルモンで違い
【保健】悲しいと食べすぎる ~食べ放題は幸せなときに~
【保健】「夏の蚊対策国民運動」 ~ジカ熱対策~
【保健】2型糖尿病発症にも民族差/アジア系は「BMI23」でリスク
【保健】ジャガイモに高血圧リスク/ノンオイルでも要注意 
【保健】ADHDに「ゲーム療法」?/2製品が臨床試験へ
【保健】男性は運送業、女性は医療・介護 ~メタボになりやすい業種~
【保健】健康生活の王道は「食」 ~食事バランスガイドと死亡率~
【保健】眼底検査で何がわかるか ~眼疾患だけではない~
【保健】弾性ストッキングが効果的 ~エコノミークラス症候群対策~
【保健】マインドフルネスで腰痛改善 ~認知行動療法と同じ効果~
【保健】歯磨きが心血管疾患を予防 ~毎食後で発症リスクを軽減~
【保健】ガン=生存時代の就労支援 ~治療と仕事の両立に指針~
【保健】糖尿病患者の降圧目標値 ~140mmHgでよい?~
【保健】睡眠不足でスナック菓子を渇望、体重増加 ~大麻並みの快楽
【保健】コーラ1缶で薬の吸収率がアップ ~抗癌剤の薬効~
【保健】その一言で妻の2型糖尿病リスクが減少 ~「先に寝ていて」~
【保健】先進国では認知症が減少? ~予防の鍵は生活習慣の改善~
【保健】生活設計は長期戦か短期決戦か ~癌の臓器別・病期別生存率~
【保健】イチゴとオレンジはEDに効く ~米国の研究報告~
【保健】高齢者の服薬適正化にGL ~容易な多剤併用に警鐘~
【保健】朝食抜きに脳卒中リスク 阪大など調査 大規模調査で1.18倍高
【保健】下剤は脳・心血管疾患リスク> ~背景にストレスや運動不足~
【保健】高脂肪食でシナプスが消失? ~動物実験~
【保健】2型糖尿病とフライド・ポテトとの関係 ~ポテトは煮物で~
【保健】世帯の所得と健康リスクの関係 ~食習慣と飲酒習慣~
【保健】抗がん剤の価格差は最大4倍以上 ~WHOの調査~
【保健】より危険な睡眠時無呼吸 ~脳・心疾患のリスク増~
【保健】初日の出の心身的効果 ~鬱対策は光を浴びて~
【保健】日本人肥満男性の食事と運動 ~糖尿病予防~
【保健】適性な「降圧目標値」 ~120未満で関連疾患が3割低下~
【保健】自由な裁量権でスリムに ~ストレスでメタボ~
【保健】目の老化には赤と緑と橙色 ~加齢黄斑変性症の予防~
【保健】早期発見のためにエコーと併用 ~乳がん検診~
【保健】骨折予防はカルシウムのほかに・・・・
【保健】前糖尿病患者は食習慣の改善を ~全国糖尿病週間~
【保健】糖質制限より脂質制限? ~体脂肪を減らす~
【保健】受動喫煙が歯周病リスクに ~ただし男性のみ~
【保健】貧乏ゆすりが命を救う? ~マナーより健康~
【保健】「高収入の勝ち組」の健康リスク? ~50歳以上の有害な飲酒~
【保健】照明用白色LEDのブルーライトは安全か?
【保健】目の愛護デー ~緑内障による失明を予防~
【保健】長時間労働は脳卒中リスク ~週41~48時間でも上昇~
【保健】ほぼ毎日食べると、死亡リスクが14%減少 ~唐辛子~
【保健】水族館でリラックス効果 ~血圧・心拍数に好影響~


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【加賀野有理】大腸がんの調査 ~早期発見・早期治療なら95%以上が治る~

2017年01月15日 | 医療・保健・福祉・介護
 官民連携による大腸がん検診啓発活動を行っているNPO法人「ブレイブサークル」(東京)のインターネット調査で、大腸がんをめぐる実態が浮き彫りになった。
 対象は全国の40~60代の男女1万4,060人。「大腸がん検診(便潜血検査)を受けたことがあるか」との問いに「全く受けたことがない」と回答した人が28.3%いたのに対して「毎年受けている」と答えたのは39.9%で、前年よりも2.1%上昇した。
 ところが便潜血検査の内容については4割が「知らない」と答えた。
 便潜血検査は公費の補助で実施されているもので、専用の容器に便を少量つけて提出するものだ。便の中に血液が混ざっていれば陽性となるが、早期の病気を発見しにくく、痔でも陽性になるなどの短所もある。万全ではないが、精密検査を考える際の判断材料のひとつとなるだろう。
 大腸がんは早期発見・早期治療なら95%以上が治る病気といわれている。関係者は「もっと検診に関心を持ってほしい」と呼びかけている。

□加賀野有理(サイエンスライター)「大腸がんの調査 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2016年12月1日)
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 【参考】
【加賀野有理】美肌体操で体力向上 ~日女体大と化粧品メーカーが開発~
【加賀野有理】健康サポート薬局 ~地域包括ケアシステム~
【加賀野有理】ヨーグルトに漬け込んでパスタに入れても ~栄養満点のブリ~
【加賀野有理】雁が音茶の風味
【加賀野有理】三つが乱れる正月病 ~食生活・生活リズム・睡眠リズム~
【加賀野有理】カキの長所と短所
【加賀野有理】クリスマスは2週間 ~その秘密~
【加賀野有理】地図を見る ~方向オンチを治す法~
【加賀野有理】アパートの屋上で暮らすファッションモデル ~ミニマリスト~
【加賀野有理】脳の栄養 ~EPAとDHA~
【加賀野有理】今年の冬の天気、ラニーニャ現象
インフルエンザワクチン
【加賀野有理】大掃除の道具
【加賀野有理】サザンカとツバキ
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【南雲つぐみ】小正月には小豆がゆ ~むくみによる体重増の対策~

2017年01月14日 | 医療・保健・福祉・介護
 「食べ過ぎ、飲み過ぎで太った」という場合、それは体脂肪ではなく、むくんでいるのかもしれない。
 むくみ(浮腫)とは「何らかの原因で体に水分がたまった状態」をいう。足やすねなどを指で押さえるとなかなか元に戻らないような時は、その人の正常な体重の10パーセント相当の水分がたまっているとみなされる。体重が60キロの人ならば、66キロに増えるというわけだ。
 ひどいむくみは、腎臓病などを疑って医師に相談したほうがいいが、「よく食べた翌日、体重が1キロ増えた」というようなむくみには、「小豆」を試してはどうだろう。
 ゆでこぼしてよくあくを抜き、たっぷりの水にひとつまみの塩を入れて煮る。小豆は生薬名を「セキショウズ」といって、利尿、消炎、緩下(便秘解消)などの効能があるとされる。それらは煮汁に多いのでおかゆにするのはどうだろう。「邪気を払う」といって、毎月1日と15日に小豆がゆを食べる地方もあり、まさにデトックス習慣。小豆に含まれるカリウムやサポニンが体内の水分調節をしてむくみや便秘の解消に役立つとされる。

 【注】2017年の小正月は1月15日。

□南雲つぐみ(医学ライター)「小正月には小豆がゆ ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年1月14日)
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 【参考】
【南雲つぐみ】「おなかの風邪」の予防と事後処理 ~ノロウイルス、「ロタウイルス」~
【南雲つぐみ】食事制限だけのダイエットは危険 ~運動が大事~
【南雲つぐみ】温泉の安全な入り方
【南雲つぐみ】七草がゆ
ミカンのうんちく ~延命長寿の果実~
【南雲つぐみ】鍋で養生 ~今年1月5日は小寒~
【南雲つぐみ】お雑煮の食べ方 ~事故の防止法~
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【伯耆】の雑煮 ~鳥取県内でも多様~

2017年01月14日 | 社会
 正月休み明けの職場では、どこに初詣に行ったかとか、正月にどんなご馳走を食べたか、などで盛り上がった。
 そんな話のなかで、私が誰にでも聞いてしまうのが、どんなお雑煮を食べたかである。ちなみに県中部海岸沿い地域出身の我が家は小豆雑煮である。職場は、生粋の米子人の上司は醤油すまし味にかもじ海苔、県東部山間部出身の方は味噌味に花鰹など、家によってさまざまで、さらに「小豆雑煮が食べたいから」と元旦を過ぎたら醤油すましから小豆に切り替える、などと各家の思考が入ったアレンジが加えられていたり、元々の出身地がそのまま味に反映されていて興味深い。
 雑煮は昔は正月だけではなく、武家社会の儀礼的な宴で、本膳料理の前菜として出されたのが始まりで、あわびや里芋、大豆など健康によいもいのを入れた煮物だったが、江戸時代にお餅を入れて雑多なものを煮込む「雑煮」になったそうだ。食べ過ぎたお餅を消費せねば。

□喜知次「雑煮 ~米子あれこれ~」(「日本海新聞」 2017年1月14日)を引用
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【南雲つぐみ】「おなかの風邪」の予防と事後処理 ~ノロウイルス、「ロタウイルス」~

2017年01月14日 | 医療・保健・福祉・介護
 気分が悪いと思ったら、吐き気、嘔吐、下痢が襲ってくる・・・・。これまで「おなかの風邪」とされてきたが、原因が「ノロウイルス」「ロタウイルス」などのウイルスや細菌であることが分かってきた。
 国立感染症研究所によれば、ノロウイルスは「季節的には秋口から春先に発症者が多くなる冬型の胃腸炎、食中毒の原因ウイルス」であり、「その多くは数日の経過で自然に回復する」としている。
 問題は家庭ではもちろん、学校や保育施設、介護施設などで爆発的に広がることだ。ほとんどは、人から人への「接触感染」。一番注意したいのは、嘔吐物や便の処理である。それらには原因ウイルスが大量に含まれているため、雑巾やモップで拭き取って洗面所で洗い流すという行為で、一気に拡散してしまう。
 「汚物を拭き取った雑巾などはビニール袋に入れて密閉処理」「洗浄に使った洗面台を次亜塩素酸ナトリウムで消毒する」「85度で1分以上の熱水洗濯」が正しい処理だそうだ。予防のために、帰宅時や食事前の手洗いを徹底することも大切だ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「おなかの風邪? ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年1月10日)
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 【参考】
【南雲つぐみ】食事制限だけのダイエットは危険 ~運動が大事~
【南雲つぐみ】温泉の安全な入り方
【南雲つぐみ】七草がゆ
ミカンのうんちく ~延命長寿の果実~
【南雲つぐみ】鍋で養生 ~今年1月5日は小寒~
【南雲つぐみ】お雑煮の食べ方 ~事故の防止法~

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【佐藤優】『失敗の本質』/日本型組織の長所と短所

2017年01月13日 | ●佐藤優
 (1)日本の企業、官庁などの組織が持つ長所と短所についてバランスよく解明した古典的名著だ。副題は「日本軍の組織論的研究」。
 〈例〉山本五十六・連合艦隊司令長官は、ちっとも名提督ではない。<その戦略構想は、真珠湾攻撃とミッドウェー作戦に見られるように短期決戦思想に強く彩られている。「それは、これからの海上作戦はいかなる様相で戦われるかを徹底的に究明し、航空兵力こそ作戦の主兵であるとの認識に基づいて立てられた作戦でなかった」(千早正隆『日本海軍の戦略発想』)のである。「大勢に押されて立上がらざるを得ずとすれば、艦隊担当者としては到底尋常一様の作戦にては見込み立たず、結局桶狭間と鵯越(ひよどりごえ)と川中島とを併せ行うの已むを得ざる羽目に追い込まれる次第に御座候」といっていたように、開戦時の連合艦隊の作戦計画は、伝統的艦隊決戦と山本長官の真珠湾奇襲攻撃の妥協案であった。それは帝国海軍の継戦能力の冷徹な分析に基づいたものであったが、井上成美中将の持久戦をも考慮した航空戦力重視構想とは異なる。その点で、「日露戦争の戦訓で太平洋戦争を戦った」とも指摘されている。>

 (2)本書の内容のほとんどは、外務省を始めとする官僚組織に現在もあてはまる。特に教育制度について。
 <教育システムについては、代表的なものには陸軍士官学校、海軍兵学校があり、さらに、陸士、海兵の上に陸軍大学校ならびに海軍大学校があった。
 教育内容については、海軍兵学校では理数系科目が重視され、また成績によって序列が決まったので、大東亜戦争中の提督のほとんどは、理数系能力を評価されて昇進した。陸軍士官学校では、理数よりも戦術を中心とした軍務重視型の教育が行われた。理解力や記憶力がよく(これは理数系重視型教育においても同様であるが)、それに行動力のある者は成績がよかった。しかし陸軍の場合には、海軍と異なり陸士の成績よりは陸大の成績がその後の昇進を規定した。陸大卒業者は、記憶力、データ処理、文書作成能力にすぐれ、事務官僚としてもすぐれており、たとえば東条大将はメモ魔といわれたほどだが、またその記憶力のよさも人を驚かせていたといわれる(熊谷光久「大東亜戦争将師論」)。
 このような教育システムを背景として、実務的な陸軍の将校と理数系に強い海軍の将校が、大東亜戦争のリーダー群として輩出してきた。しかしいずれのタイプにも共通するのは、それらの人々がオリジナリティを奨励するよりは、暗記と記憶力を強調した教育システムを通じて養成されたということである。>

 (3)難関大学の入学試験、国家公務員試験、司法試験で問われるのは、教科書の内容を記憶し(必ずしも理解していなくてもいい)、その内容を1時間半から2時間半の制限時間内に筆記試験で再現する能力だ。このような能力は官僚としての必要条件ではある。しかし、この条件を満たしているからといって、外交官の業績をあげることができるわけではない。だから、実際の仕事を進める上では、公の役職とは別の属人的なネットワークが重要になる。本書では、このようなネットワークについて否定的な評価がなされている。
 <本来、官僚制は垂直的階層分化を通じた公式権限を行使するところに大きな特徴が見られる。その意味で、官僚制の機能が期待される強い時間的制約のもとでさえ、階層による意思決定システムは効率的に機能せず、根回しと腹のすり合わせにおる意思決定が行われていた。>
 北方領土交渉についても、公のラインよりも、「ロシア・スクール」の中での属人的関係が意思決定においては重要だった。日本の北方領土交渉が動いたのも、ロシア・スクールの首領(ドン)だった東郷和彦氏が、ソ連課長、欧亜局審議官、条約局長、欧亜局長など外務本省で北方領土の意思決定に関与する立場にいるときだけだった。

 (4)本書では、日本企業の組織文化を総括して、こう結論づける。
 <その長所は、次のようなものである。
 ① 下位の組織単位の自律的な環境適応が可能になる。
 ② 定型化されないあいまいな情報をうまく伝達・処理できる。
 ③ 組織の末端の学習を活性化させ、現場における知識や経験の蓄積を促進し、情報感度を高める。
 ④ 集団あるいは組織の価値観によって、人々を内発的に動機づけ大きな心理的エネルギーを引き出すことができる。>
 この指摘はあたっている。特に大部屋で仕事をするというスタイルで、上司が何を考えているか、同僚がどんな仕事をしているかは伝達される。
 もっとも、1980年代ならば、情報伝達は電話が中心だったので、声によって「定型化されないあいまいな情報をうまく伝達・処理」し、「組織の末端の学習を活性化させ、現場における知識や経験の蓄積を促進し、情報感度を高める」ことができたが、パソコンによる電子メールやスマートフォンによるSNSが主要な伝達手段になると、なんとなく共有される情報が少なくなる。

 (5)本書では、日本企業の短所については、こう指摘する。
 <戦略については、①明確な戦略概念に乏しい、②急激な構造的変化への対応がむずかしい、③大きなブレイク・スルーを生み出すことがむずかしい、組織については、①集団間の統合の負荷が大きい、②意思決定に長い時間を要する、③集団的思考による異端の排除が起こる、などの欠点を有している。そして、高度情報化や業種破壊、さらに、先進地域を含めた海外での生産・販売拠点の本格的展開など、われわれの得意とする体験的学習だけからでは予測のつかない環境の構造的変化が起こりつつある今日、これまでの成長期にうまく適応してきた戦略と組織の変革が求められているのである。とくに、異質性や異端の排除とむすびついた発想や行動の均質性という日本企業の持つ特質が、逆機能化する可能性すらある。>

 (6)高度情報化や業種破壊、さらに、先進地域を含めた海外での生産・販売拠点の本格的展開などについては、外国企業の経験も取り入れつつ、日本企業は巧みに対応している。
 しかし、明確な戦略概念に欠け、急激な構造的変化への適応が苦手で、大きなブレイク・スルーを生み出しにくいという企業戦略上の問題点は、現在もそのまま残っている。さらに、集団間の統合の負荷が大きく、意思決定に長い時間がかかり、集団思考による異端の排除という傾向は、日本経済が右肩下がりになるにつれてますます強まっている。
 組織文化は数十年程度の短期間では変化しないのである。

□佐藤優「失敗の本質/日本型組織の長所と短所 ~ベストセラーで読む日本の近現代史 第41回~」(「文藝春秋」2017年2月号)
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 【参考】
【佐藤優】世界を知る「最重要書物」 ~クラウゼヴィッツ『戦争論』~
【佐藤優】現代ロシアに関する教科書、ネコ問題はヒト問題、トランプ氏の顧問が見る中国
【佐藤優】日本には「物語の復権」が必要である ~反知性主義批判~
【佐藤優】サイコパス、新訳で甦る千年前の魂、長寿化に伴うライフスタイルの変化
【佐藤優】イラクの地政学、誠実なヒューマニスト、全ての人が受益者となる社会の構築
【佐藤優】外交に決定的に重要なタイミング、他人の気持ちになって考える力、科学と職人芸が融合した食品
【佐藤優】『ゼロからわかるキリスト教』の著者インタビュー ~「神」を論じる不可能に挑む~
【佐藤優】組織の非情さが骨身に沁みる ~新田次郎『八甲田山死の彷徨』~
【佐藤優】プーチン政権の本質、2017年の論点、ロシアと欧州
【佐藤優】国際人になるための教科書、ストレスが人間を強くする、日本に易姓革命はない
【佐藤優】ロシアでも愛された知識人の必読書 ~安部公房『砂の女』~
【佐藤優】トランプ当選予言の根拠、猫の絵本の哲学、人間関係で認知症を予防
【佐藤優】モンロー主義とトランプ次期大統領、官僚は二流の社会学者、プロのスパイの手口
【佐藤優】トランプを包括的に扱う好著、現代日本外交史、独自の民間外交
【佐藤優】デモや抗議活動のサブカルチャー化、グローバル化に対する反発を日露が共有、グローバル化に対する反発が国家機能を強化
【佐藤優】国際社会で日本が生き抜く条件、ルネサンスを準備したもの、理系情報の伝え方
【佐藤優】人生を豊かにする本、猫も人もカロリー過剰、度外れなロシア的天性
【佐藤優】テロリズム思想の変遷を学ぶ ~沢木耕太郎『テロルの決算』~
【佐藤優】住所格差と人生格差、人材育成で企業復活、教科書レベルの知識が必要
【佐藤優】数学嫌いのための数学入門、西欧的思考にわかりやすい浄土思想解釈、非共産主義的なロシア帝国
【佐藤優】ウラジオストク日本人居留民、辺野古移設反対を掲げる公明党沖縄県本部、偶然歴史に登場した労働力の商品化
【佐藤優】「21世紀の優生学」の危険、闇金ウシジマくんvs.ホリエモン、仔猫の救い方
【佐藤優】大学にも外務省にもいる「サンカク人間」 ~『文学部唯野教授』~
【佐藤優】訳・解説『貧乏物語 現代語訳』の目次
【佐藤優】「イスラム国」をつくった米大統領、強制収容所文学、「空気」による支配を脱構築
【佐藤優】トランプの対外観、米国のインターネット戦略、中国流の華夷秩序
【佐藤優】元モサド長官回想録、舌禍の原因、灘高生との対話
【佐藤優】孤立主義の米国外交、少子化対策における産まない自由、健康食品のウソ・ホント
【佐藤優】アフリカを収奪する中国、二種類の組織者、日本的ナルシシズムの成熟
【佐藤優】キリスト教徒として読む資本論 ~宇野弘蔵『経済原論』~
【佐藤優】未来の選択肢二つ、優れた文章作法の指南書、人間が変化させた生態系
【佐藤優】+宮家邦彦 世界史の大転換/常識が通じない時代の読み方
【佐藤優】人びとの認識を操作する法 ~ゴルバチョフに会いに行く~
【佐藤優】ハイブリッド外交官の仕事術、トランプ現象は大衆の反逆、戦争を選んだ日本人
【佐藤優】ペリー来航で草の根レベルの交流、沖縄差別の横行、美味なソースの秘密
【佐藤優】原油暴落の謎解き、沖縄を代表する詩人、安倍晋三のリアリズム
【佐藤優】18歳からの格差論、大川周明の洞察、米国の影響力低下
【佐藤優】天皇制を作った後醍醐、天皇制と無縁な沖縄 ~網野善彦『異形の王権』~
【佐藤優】新しい帝国主義時代、地図の「四色問題」、ベストセラー候補の研究書
【佐藤優】ねこはすごい、アゼルバイジャン、クンデラの官僚を描く小説
【佐藤優】外交官の論理力、安倍政権と共産党、研究不正が起きるシステム
【佐藤優】遅読家のための読書術、電気の構造、本屋大賞
【佐藤優】外山滋比古/思考の整理学
【佐藤優】何が個性で、何が障害か
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【佐藤優】英才教育という神話
【佐藤優】資本主義の内在的論理
【佐藤優】米国の戦略策定、『資本論』をめぐる知的格闘、格差・貧困問題の起源
【佐藤優】偉くない「私」が一番自由、備中高梁の新島襄、コーヒーの科学
【佐藤優】フードバンク活動、内外情勢分析、正真正銘の「地方創生」
佐藤優】日本の政治エリートと「天佑」、宇宙の生命体、10代が読むべき本
【佐藤優】組織成功の鍵となる人事、ユダヤ人の歴史、リーダーシップ論
【佐藤優】第三次世界大戦の可能性、現代東欧文学、世界連鎖暴落
【佐藤優】司馬遼太郎の語られざる本音、深層対話、米政府による暗殺
【佐藤優】著名神学者のもう一つの顔 ~パウル・ティリヒ~
【佐藤優】総理が靖国参拝する理由、NPO活動の哲学やノウハウ、テロ対策の必読書
【佐藤優】今後、起こりうる財政破綻 ~対応策を学ぶ~
【佐藤優】社会の価値観、退行する社会
【佐藤優】夫婦の微妙な関係、安倍政権の内在的論理、警察捜査の正体
【佐藤優】情緒ではなく合理と実証で ~社会の再構築~
【佐藤優】中曽根康弘、21世紀の資本主義分析、北樺太の石油開発
【佐藤優】日本人の思考の鋳型、死刑問題、キリスト教と政治
【佐藤優】中国株式市場の怪しさ、イノベーションの障害、ホラー映画の心理学
【佐藤優】普天間基地移設問題の本質、外務省犯罪黒書、老後に快走!
【佐藤優】シリア難民が日本へ ~ハナ・アーレント『全体主義の起源』~



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