詩の現場

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ことば(言羽)

2013-01-27 | トークタイム
大袈裟に言えば、ことばというのは、
選んだことばによって、その人が
形成されていくと思う。
良くても悪くても、そのことばの使い手と
して、決定されていくように思う。
逆に言えば、ことばに人は育てられる、
とも言えるかもしれない。

そう思うと、ことばというものは、
あまりに無防備に、放つものではない、
ということになる。

日頃、子供や家族に、また仕事上でも、
粗野に、無遠慮に、ことばは放たれる。

スピード感のある、日常のやり取りの中で、
ことばの使い方に、いつも気を使うのは、
なかなか難しい。失敗も多い。
だが料理でさえ、誰もが毎回、微妙な味の加減を
整えたりするのだから、
まして、人に言うことばは、よく熟考して
話さなければ、と思う。

我身から離して、言の羽をはばたかせるために。
羽が濡れて、重くて飛ばせないこともある。
修復不可能と思われるくらい、折れた羽を見つめ、
途方に暮れることもある。
でもいつか、春のような柔らかな風が吹いてきて、
相手への思いが、ふくよかなことばの羽で満ちる
ように。
そんな言の羽が、届けられたらいい。



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