詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
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冬の日に 

2013-12-30 | ショートPoem
冬の日に 茶ざん花が咲いていた
花は 出口に向かって 咲くのだろうか

黒々とした幹の中に 時間を溜め
自分の色を 積み重ねていく
緑の葉は 呼吸するために枝にとどまり
降りそそぐ大気や
土の声を運ぶ羽のように
花が ひらいていく

冬枯れの景色の中で
深紅のこの花は 次々と咲いていく
出口は きっと
新たな入口に つながるのだろう
風に吹かれ 冷たい雨粒を感じ
生誕の喜びを 知らせていくように



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