詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
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夏の一日

2013-08-02 | フリー Poem
鳥のことばを 
話せたら  何を聞くだろう

せみのことばで 
話しかけることができたら 
何を言おうか

空の一番高いところで、
今日、君は何を思ったの?

柔らかな木の幹に寄りかかり、
誰を待っているの?

宇宙は広がっているっていうけれど、
太古から続く この青い空の 
一番端っこを 知っている?

音色は、
またたくまに、意味に翻訳される
知りたかった意味

世界のはじまりの
さいしょの糸をほどいていくように

世界が 本当はどんなふうにできているか
少しは 知ることができるだろうか

でも そのまえに
わたしは 自分の言葉で
あなたに話しかけたい
あなたが目覚める朝の 空のかがやきや 
鳴りやまぬ雷、降り続く雨の音
すぐそばを 飛び立っていくものの羽ばたきを
そっと知らせながら
今朝 あなたはどんな夢を見たのか
聞いてみたい

耳をすまして 地上の鼓動につらなり




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