詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

青空に近づくために

2014-07-18 | Photo-ry (写真)


どこまでも行こう とおもう
どこへでも行けるだろう とおもう

植物は
地面に深く根を下ろし
陽の光や
雨粒や
虫の亡骸を
抱きかかえながら
この地上の時間をいつくしみ
ようやく花を
ひらいてみせる
一刹那
私たちはその花の
美しい横顔をみる
種が
風に吹かれて
舞い上がる日
地中にのびる根は
なおも何百、何千の夜を
費やしていくだろう
あの青空に近づくために
つぎの離陸のために



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