生きることは寂しいことである
だから灯りをともそうとするのだけれど
誰かと歩こうとするのだけれど
生まれてくるときに
神さまの門を出た途端に
神さまと交わした約束
神さまのお出しになった宿題を
どうやら忘れてしまったのだと
気がついた
何を探しに行けばいいのか
何に出会ってくればいいのか
出題も答えもわからなくて
だから毎日夢中で歩いていくのだね
時々
誰かに声をかけたりしてね
風が吹くたびに
胸が痛くなるのはどうしてだろう
とても懐かしい匂いがしてきて
もう少しで
思い出せそうなのだけれど
やはり何も
思い出せなくて
早く早くと促すように
風は吹き
風は吹き
さらに
私たちは
寂しい気持ちになっていく
そんな時
神さまはきっと雲の上で
笑っていらっしゃる
ほら、そこにあるでしょ、と
見つけたいものが
目の前にあるよ、と
風の声に
誰かの戸口をノックして
聞いてみたくなるのだけれど
神さまの問題…
きっと私たちは
自分一人では到底解けない
答えの
片一方ずつを持っていて
もう一方の答えを持っている誰かを
呼びあっては
みんな
歩いているのだろうね
秋風が吹く日は
神さまが笑っている日
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だから灯りをともそうとするのだけれど
誰かと歩こうとするのだけれど
生まれてくるときに
神さまの門を出た途端に
神さまと交わした約束
神さまのお出しになった宿題を
どうやら忘れてしまったのだと
気がついた
何を探しに行けばいいのか
何に出会ってくればいいのか
出題も答えもわからなくて
だから毎日夢中で歩いていくのだね
時々
誰かに声をかけたりしてね
風が吹くたびに
胸が痛くなるのはどうしてだろう
とても懐かしい匂いがしてきて
もう少しで
思い出せそうなのだけれど
やはり何も
思い出せなくて
早く早くと促すように
風は吹き
風は吹き
さらに
私たちは
寂しい気持ちになっていく
そんな時
神さまはきっと雲の上で
笑っていらっしゃる
ほら、そこにあるでしょ、と
見つけたいものが
目の前にあるよ、と
風の声に
誰かの戸口をノックして
聞いてみたくなるのだけれど
神さまの問題…
きっと私たちは
自分一人では到底解けない
答えの
片一方ずつを持っていて
もう一方の答えを持っている誰かを
呼びあっては
みんな
歩いているのだろうね
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