詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
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Blossom

2016-08-14 | フリー Poem
"言葉なんかおぼえるんじゃなかった…"と
好きな詩人が、昔書いていた

言葉を覚えてしまったばかりに
きみの涙に立ち止まる
きみの沈黙に耳を傾ける

詩人は、あれから
たくさんの詩を書いたね

覚えてしまった言葉を
ランプのように掲げて、
地下に伸びる階段を下りていった

私も、この言葉の世界に
少し遅れて、生まれてきた
だから

ランプを手渡され
暗い路地を歩いていく
光る涙を見つけ
あなたの私の隣に座りこんでは
時々
詩人の言葉を真似るのだ

そのうち
自分の哀しみには
慣れてきて
哀しみを忘れる練習を
繰り返し

だから
また始めてみようか
言葉を知ってよかったと思える日を
あなたに、きみに
大切な想いを伝えるための

言葉を
知ってよかったと


ありがとうございます。応援してネ♪
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