詩の現場

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宇宙のかけら

2016-01-17 | フリー Poem
そう。魚は海である。
魚は空である。
魚は宇宙である。
魚は海という水をくぐり抜け、外界に姿を見せてはじめて
海の姿をまとった勇者となる。
海の伝説を、一身によみがえらせる。
地球に海が生まれた物語をたずえている。

では にんげんはというと、
にんげんは海である。
にんげん空である。
にんげんは宇宙である。

とはじめてみる。
そして
にんげんは、誰かのために
2本の足で歩いていくことができる。
自分以外の誰かと言葉を交わし
笑いあったりすることができる。
誰かの奏でる音楽を聴くことができる。
誰かの描いた絵を
ずっと見つめていたくなることもある。

そんなふうに
宇宙に時間を刻める生きもの
宇宙の話さえできるいきもの
空も海も愛することができる宇宙の子供

だから
にんげんは海に愛され
にんげんは空に愛され
にんげんは宇宙に愛されたいきものであって。



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